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更新日:2013年6月20日

鹿乗川流域遺跡群

概要

 遺跡群は標高9m前後の矢作川中流域西岸の沖積低地上に位置し、その支流である鹿乗川と西側の碧海台地と称される洪積台地の境に沿うように南北約2kmにわたって展開します。かつては、矢作川の氾濫などによって形成された沖積微高地が島畑として残っていましたが、昭和30年代に行われたほ場整備の際にこれらの島畑から大量の土器が出土し、遺跡の存在が知られるようになりました。

 その後に断続的に行われた発掘調査の成果から、これらをいくつかのグループごとに分類し、全体を古井遺跡群と呼ぶことが提唱されましたが、平成10年度から14年度にかけて行われたほ場整備事業に伴う発掘調査によって、大量の遺構や遺物が確認され、字名ごとに遺跡名を付けていたこれらの遺跡群が、一つのものである可能性が非常に高くなってきました。そのため、これらの地区に存在する遺跡を 「 鹿乗川流域遺跡群 」としてくくり、従来の遺跡名を使用することを控え、地区(字)ごとの様相を明らかにすることで、遺跡の範囲を再構築することとしました。

 一連の調査によって、この遺跡群は弥生時代から戦国時代にかけて続く西三河を代表する遺跡群であることが明らかとなりつつあります。

    なお、近年の調査・研究から鹿乗川流域遺跡群の範囲は南端が亀塚遺跡ではなく、惣作遺跡まで含まれ、南北約4㎞になることが分かってきました。

所在地

:安城市安城町、古井町、桜井町、東町

鹿乗川流域遺跡群の範囲

 

 

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