ここから本文です。

更新日:2013年6月20日

彼岸田遺跡

遺跡番号

 540091

概要

  彼岸田遺跡は、碧海台地の東に広がる沖積地に立地し、鹿乗川流域遺跡群のひとつに含まれる遺跡です。
 遺跡の中央を西鹿乗川が通っており、平成15年度の調査では、弥生時代から中世までの西鹿乗川の流路が確認されました。流路からは弥生時代後期の土器や木製品、奈良時代の須恵器が多量に出土し、この調査で弥生時代後期と奈良時代に大規模な洪水があったことがわかりました。

 また、須恵器(奈良時代)や灰釉陶器(平安時代)に墨で文字が書かれた墨書土器も数多く見つかりました。書かれている場所は容器の底の裏側が多く、書かれている文字はほとんどが一文字で、最も多かったのは「田」です。墨書土器は流路や溝などからまとまって出土することが多いため、水利に関連した祭祀に使われたと推測されています。

 

arrow 鹿乗川流域遺跡群 

  川底から出土した須恵器・灰釉陶器

彼岸田流路3 

弥生土器

彼岸田弥生土器1彼岸田弥生土器2彼岸田弥生土器3

須恵器

彼岸田須恵器1彼岸田須恵器2

所在地

 安城市桜井町入越上

 彼岸田遺跡map

川底から出土した土器や木製品

 彼岸田流路2

須恵器に書かれた「田」の文字

 墨書土器1

墨書位置 容器の底の外側に書かれていました。

お問い合わせ

生涯学習部文化振興課文化財係
電話番号:0566-77-4477   ファクス番号:0566-77-6600