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更新日:2013年6月20日

桜林遺跡

遺跡番号

 540175

概要

  碧海台地の東の端から南に向かって広がる沖積地に立地しています。遺跡のすぐ北側に二子古墳があり、その前方部と接しています。発掘調査は1994(平成6)年~1995(平成7)年にかけて行われました。その調査の結果、古墳に沿うように南北に走る溝と、南に向かって落ちていく湿地状の地形、それに伴う多量の土器が見つかりました。

  古墳に沿うように見つかった溝からは、古墳時代から平安時代にかけての土器や木製品が見つかりました。その中には「市人」・「酒杯」・渦巻き文など、墨で字や記号の書かれた土器が17点確認されています。また、鏃形木製品などの祭祀に使った可能性のある木製品も出土しており、その内容と構成から推測して、二子古墳の造営と直接関連する可能性はありませんが、古代にこの場所で水に関わる祭祀が行われていた可能性があります。 

  また、南側は湿地状の場所になっており、その一角から多量の土器が出土しました。大半は古墳時代前期の土器群で、この時期のまとまった資料として貴重なもので、二子古墳との関連について考える上で非常に重要なものといえます。

アロー2鹿乗川流域遺跡群

 調査区全景

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調査区南から二子古墳を望む

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主な出土土器

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所在地

:安城市桜井町桜林

桜林遺跡

 桜林遺跡 測量略図

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墨書土器

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お問い合わせ

生涯学習部文化振興課文化財係
電話番号:0566-77-4477   ファクス番号:0566-77-6600