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更新日:2013年6月20日

本神遺跡

遺跡番号

 540095

概要

 古井町に所在し、碧海台地の東縁を掘りこんで流れる堀内川に向かって、北から舌状に突出した台地上の先端に立地しています。現況で台地の標高は約13m、東方の水田面との高低差は、約4mです。東側の開析谷内には同時期の釈迦山遺跡が立地しています。1964 (昭和39)年に畑の土取り工事中に完形の土器が多量に出土したため、緊急調査が実施されました。調査の結果、幅3.0m、深さ2.5mと推定される溝状遺構が発見されました。調査区内で73.5mにわたって発掘され、工事区域の外側でも一部確認できたので、全長は少なくとも120m以上あったと推測されます。溝は断面がV字形になるよう深く掘り込まれています。
 2005(平成17)年には、これに続く溝が東~北側において確認され、遺跡の範囲は今までの推定よりも北側にひろがることが判明しました。溝からは完形に近い多量の土器が出土しました。そのほとんどが弥生時代後期の欠山式のものです。このうち、胴部にタタキ目をもつ甕は畿内地方の土器製作技法を模倣したもので、確認された数は40点にのぼります。矢作川流域に目を広げても例は少なく、唯一豊田市伊保遺跡で本神遺跡より多い点数が出土していますが、一緒に出土した土器から判断して本神遺跡より新しい時期のものであり、本神遺跡の方が源流と考えてもよいでしょう。

 環濠復元図

環濠復元図  

 

所在地

安城市古井町本神

本神遺跡 

 1964年の発掘調査

 環濠s39調査

畿内系土器

 本神003

環濠断面

環濠h20調査

平成20年度調査区

環濠h17

平成16年度調査区B

 環濠H23

平成23年度調査区A

 

安城市教育委員会,1998『本神遺跡』安城市埋蔵文化財発掘調査報告書第4集

 

お問い合わせ

生涯学習部文化振興課文化財係
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