受け継ぐ想いを
未来へ届ける 望遠郷
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更新日:2014年12月9日
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安城市には、二子古墳(桜井町)、姫小川古墳(姫小川町)の2つの国史跡があります(いずれも昭和2年(1927)指定)。今回新たに、本證寺境内(野寺町)が、国史跡へ指定される運びとなりました。
本證寺は、鎌倉時代の創建と伝わる真宗寺院の名刹で、永禄6年(1563)から翌年にかけて起こった松平(徳川)家康と三河本願寺教団の戦い(三河一向一揆)のときには、一揆方の中心的な拠点となりました。二重の堀(内堀・外堀)や土塁が巡ることなどから「城郭寺院」とも呼ばれます。
一揆の結果、本證寺の坊主衆は領国追放となり、主要な堂宇も破却されますが、およそ20年後に赦免され、江戸時代には東本願寺派の中本山、触頭寺院として再興を遂げました。この頃に建てられた本堂は県指定文化財となっています。また経蔵・鐘楼・鼓楼・裏門が市指定文化財となっており、本證寺が所有する寺宝の数々も重要文化財となっています。
今回、国の指定対象となったのは、内堀や外堀をはじめとする、現在も地下に眠る本證寺境内の遺構群です。平成26年11月現在まで、15回の発掘・確認調査が行われてきました。その結果、外堀の位置や規模、時代、外堀の内側に住んだ人々の様子などが徐々に明らかになっています。
本證寺の鼓楼 手前の内堀には、夏になるとハスが咲き誇ります。 |
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史跡・本證寺境内
平成25年度調査
平成23年度調査
平成21年度調査
平成17年度調査
県指定文化財・本證寺本堂
市指定文化財・本證寺鼓楼
市指定文化財・本證寺鐘楼