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更新日:2025年12月9日
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風しんはワクチンで予防できる感染症です。風しんに感染しても多くの場合、自然に症状は改善しますが、まれに脳炎などの重たい合併症を起こすこともあります。また、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる子どもに影響が出ることがあり、予防と感染対策が非常に重要です。
風しんウイルスによる感染症で、特徴は発熱、発しん、リンパ節の腫れです。発熱も発しんも約3日間で治まるので「三日ばしか」と呼ばれることがあります。また、妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、胎児にも感染して、出生した赤ちゃんが先天性風しん症候群という重い病気を発症することがあります。
発熱、発しん(全身の小さな赤いボツボツ)、リンパ節の腫れ(主に首、後頭部、耳の後ろ)が主な3つの症状です。感染後2~3週間の潜伏期間を経て発症します。発熱・発しんは数日で消失しますが、リンパ節の腫れは3~6週間続きます。成人では関節炎症状も認められることもあります。基本的には自然に回復しますが、脳炎や血小板減少性紫斑病等の合併症を認めることもあり、入院が必要なこともあります。
一方で、感染しても症状がでない場合もあります。小児では30~50%、大人では15%程度と言われており、発症しても3つの症状が揃わない場合も多くあります。
感染した人の咳のしぶきを吸い込むことによる飛まつ感染や、感染者と接触したりすることによる接触感染が知られています。ウイルス排出は、発しんが出る前後1週間で、発症前から感染力があります。
風しんに対する免疫が不十分な女性が妊娠20週頃までに感染すると、胎児が先天性心疾患や難聴、白内障等の先天異常を含む様々な症状を発症する先天性風しん症候群を発症する原因となるといわれています。(妊娠12週までにかかった場合85%、妊娠13~16週の場合は50%などとされています)
風しんに対する免疫が不十分な妊婦や妊婦の周りにいる人は、風しんに感染しないよう予防に努めてください。発熱や発しん、リンパ節の腫れが出るなど、風しんを疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。
また、感染しても症状がない場合があるため、周囲に風しんにかかっている人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に相談しましょう。
ワクチンの接種が、最も有効な予防法です。麻しん風しん混合ワクチンを接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスと風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
定期接種の対象者は、1歳から2歳未満の子どもと、小学校就学前の幼稚園や保育園等の年長児です。
なお、麻しん風しん混合ワクチン供給の偏在等により、定期接種を受けられなかった、以下の方は接種期間が令和9年3月31日(水曜日)まで延長されました。
次の1から3をすべて満たす方は、接種期間が令和9年3月31日(水曜日)まで延長されました。
妊娠を希望する女性とその夫、妊婦の夫(いずれも事実婚を含む)を対象に、本市では一部費用助成を実施しています。