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更新日:2023年2月7日
城向遺跡は、桜井松平家の居城であった桜井城址の西側に隣接する遺跡です。 今回の調査では、主に戦国期の遺構・遺物を確認しました。特に、屋敷地を区画したとみら れる溝が二重に巡る様子や、複数の井戸を検出しました。溝や井戸からは、当時の日常生活 である土師質の鍋類や、希少品である瀬戸窯産の香炉などが出土しました。 |
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調査区完掘(北東から撮影) |
姫小川古墳は碧海台地の東縁部に築造された、古墳時代前期の前方後円墳です。 今回の調査では、姫小川古墳は、碧海台地を削り出した上に人為的に盛土をし、盛土が崩落しないよいうに傾斜を変換させて墳丘を構築したことがわかりました。また、墳丘と溝との間には、平坦面が形成された可能性が高いことも分かりました。 |
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調査区3 溝(北東から撮影) |
調査区5(南から撮影) 前方部南側は、近代以降に大きく撹乱されていたことがわかりました。 |
平成30年度は、遺跡範囲を確認するために遺跡の東側で確認調査を行いました。 調査の結果これまで推定復元していた外堀の外側に溝を確認しました。出土遺物からこの溝は戦国期のものと考えられます。この溝は戦国期の外堀で、現存する外堀は江戸時代に付け替えられたものだと推定されます。水が流れた様子もなく、底は平坦でした。 |
調査地点 |
火縄銃の弾丸 外堀(戦国期)の上層で出土しました。直径12.2-13.0mm 重量8.4gの鉛玉です。 堀底からの出土ではないので、一向一揆の時に使用されたわけではなさそうです。 |
外堀(戦国期)(北東から撮影) |
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