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更新日:2022年8月30日

オルタナティブスクールおおきな木(8月17日)

ookinaki

内容

会のみなさんから

・2020年4月、従来の学校に行かない選択をした児童生徒が学べる場として開校しました。現在は小学1年生から6年生まで15名の児童が在籍しています。中心的な活動は昼食作りです。献立選び、食材の買い出し、調理から片付けまで全て子供たちで行っています。1人300円の材料費から予算を立てて、その予算内で食材を選び、買い出しに行って、子供たちだけで作ります。コミュニケーション力や協調性が身に付くだけでなく、おいしい料理を作れた達成感、さらにお金の勉強まで。まさに生きる力を育んでいます。

・他には図書館のグループ学習室を1日借りて好きな本に触れたり、体育館や公園で1日体を動かす日も設けています。設立3年目となった今、子供たちのために決まった学びの場所を作るべく活動中です。

・全国一律同じ教育が受けられる公立の小中学校と違い、オルタナティブスクールは設立者それぞれの理念・思いを大切に運営しています。一般的にオルタナティブスクールやフリースクールは授業料が全国どこでも3~5万円かかるのですが、実費のみという形でやっており、授業料は無償です。

・おおきな木へ通うようになって、相手への気遣いやコミュニケーションが上手になりました。元々好きだった料理がもっと好きになりました。会話が増えました。(児童)

・他のオルタナティブスクールも見学に行きましたが、おおきな木に通いたいという子供の意思で市外から通っています。おおきな木に通うようになってからは子供の目が毎日キラキラしていて、やりたい事や好きな事も見つかりました。私自身の考え方も変わり、子育てがすごく楽になりました。何より家族に笑顔が増えました。
毎日とても楽しそうに通っています。今まで自分でできなかった事をお友達に教えてもらってできるようになることが、子供の自信に繋がっています。今では挑戦することが多くなりました。私も保護者の方々といろいろお話をさせていただき、これでいいんだなと思えるようになりました。とても素敵な居場所を与えてくださり感謝しています。(保護者)

市長から

・5年前フィンランドの小学校を見に行った時、授業は半日で、授業中は机に座って姿勢をよくして先生の話を聞きなさいという雰囲気ではなく、みな好き好きやっていました。その学校はデジタル機器を使う教育で最先端をいっておりましたが、国語教育に力を入れているところもあれば、社会学習に力を入れている学校もある。結局は親と子供が、どこに入ったらいいのかを選んで、そこの学校へ通うという話でした。何ができていればすごい子なのかということは基準がまちまちで、それぞれ自分に適した学校を選んで自分の好きなことを勉強しなさいという方針のようです。それが新鮮であり驚きでもありました。それを思うと日本とは大きく違うように感じます。

・長女が住んでいるドイツでも同様に、近いからそこの学校へ通うというわけではなく、親と子供が各学校を見に行って、この学校は何に力を入れているのかということを見定めて、自分の子供に合った学校に通わせるということで、割と自由に動けるシステムになっています。その学びの在り方というのは、こうであらねばならないというものが一本あるのではなく、多様な学びの仕方があるものだなということを実感させられました。

・私の今までうかがい知れない世界を垣間見たような気がいたします。やはり子供たちが従来の学校へ通わないとしても、どこかに拠り所、繋がりを持っていていただきたいと思います。今後も子供たちのよき受け皿としてご活躍ご発展をご祈念申し上げます。

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