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市長のときどきブログ下学上達

最近の出来事の感想やちょっとしたコメントを書いています。
これまでの「月曜のひとこと」と「今月のメッセージ」から変更します。

2020年10月19日

転禍為福(てんかいふく)

以前、コロナ関連の本「コロナ後の世界(文春新書)」を読んでいた時、書籍の中に見出した識者の次のひと言に、ハッとさせられました。「戦争体験のある方は、今回のコロナ禍を『この世の終わり』とは思われないだろう。廃墟の中から先人たちが再起されたのと同じように、社会を新たに変えてゆける可能性がある。」

この他にも、目から鱗(うろこ)が落ちるような事実を、コロナ関連の書籍に見つけましたので、以下に紹介することとしました。

農耕文化とともに始まった感染症

今回の新型コロナウイルス感染症のような未知の病の大流行は、そもそも原始時代にはあまり起きてはいなかったのでないかと言われています。原始時代のヒトは、数百人規模の小さな集団で、移動しながら動植物を得る狩猟採集の生活をしていたと考えられ、三密の状態が生まれにくかったと考えられます。また仮にこうした小さな集団で感染症が発生しても、発症者は少数に留まり滅多に大流行には至らなかったとされています。

しかし、今から1万年ほど前、農耕文明が始まったことで定住化が進み、集団の人口は爆発的に増えました。また野生動物の家畜化により、動物に起源を持つ病原体がヒトにうつるきっかけとなってゆきます。家畜からの感染が起きやすくなり、大規模なヒトの集団内部で感染症の爆発的な流行が発生するようになりました。

さらに農耕文明の中で生み出された余剰の食べ物が、ネズミなどの小動物の餌となり、ネズミと共生するノミやダニが感染症を媒介するようになり、ペストなどの大流行につながったとされています。今回の新型コロナウイルス感染の大流行により、そうした感染症の歴史を知ることができました。

人と共存してきた家畜たち人と共存してきた家畜たち

【人と共存してきた家畜たち】

都市は感染病とともに進化してきた

そもそも都市は、感染症対策とともに進化してきたという歴史があると思われます。14世紀にヨーロッパを襲ったペストは、イタリアの大都市ミラノの人口の3分の1を死亡させたそうですが、ペストを免れたレオナルド・ダヴィンチは感染病対策を盛り込んだ都市計画をデザインしています。中世の狭い通り、非衛生的で混雑した、感染症に弱い都市を改良して、余裕のある空間を取り、クリーンで機能性の高い都市構造を描いたスケッチが残っています。そして、そのデザインの中には、すでに「ゾーニング」という概念が示されていたそうです。

また19世紀に流行したコレラでは、フランスやドイツの著名な政治家や学者が亡くなっています。当時、コレラは空気感染によって広がると信じられていたのですが、やがて井戸水や水路によって広がることが解明されました。それを機に公衆衛生学が発達し、イギリスをはじめとする欧米諸国では上下水道整備などの公衆衛生システムや道路拡幅の他、スラム街の一掃が進められました。

そして、第二次世界大戦後、こうした都市計画制度が法律として整備され、先進諸国ではそれぞれの国で政府・自治体の様々な政策が進められました。このように都市計画の歴史は、感染症の歴史とともにあるといっても過言ではないと思われます。

歴史あるヨーロッパの街並み(ドイツ)

【歴史あるヨーロッパの街並み(ドイツ)】

コロナ禍を転じて福と為す

上記のように、私たち人類は文明の進化とともに感染症に苦しみ、その苦しみをバネとして新しい社会や生活を確立してきました。こうした歴史に学ぶことは多いと思われます。

そもそも私たちは近年、鳥インフルエンザ、BSE(狂牛病)、牛の口蹄疫、豚コレラといった家畜伝染病の騒動を見聞きしてきましたが、こうしたニュースを自分とはほぼ無縁の話と受け流してきていたように振り返ります。しかし、そもそもヒトの伝染病は動物由来であったという歴史に鑑み、これからは家畜など動物の世界に起きる異変は、やがて形を変えて私たちにも何らかの影響が及ぶと受け止めておかねばなりません。

さらに現代のまちづくりにあっては、これまで例えば「コンパクトシティ」、「まち中の賑わいの創出」といった概念が主流をなしてきており、まち中に人々を密に集めることが合理的であり、経済活力を生む源になると考えてきました。しかし、これまでのこうしたまちづくりの常識も、新型コロナウィルス感染症という新たな脅威に鑑み、今一度時代に適った再考が必要なのではないかと思われます。

今回のコロナ禍では、韓国、中国、台湾など、過去にパンデミックを経験し、それを機にICT環境を充実させてきた東アジアの国々が、ビックデーターを駆使しパンデミックを回避した他、今後はAIを活用したワクチンや抗ウィルス薬の開発が期待されています。私たちの日本においては、働き方改革を成しとげる絶好のチャンスと言われるようになり、地方に高度なICT環境を整備できれば、大都市への一極集中を緩和できる可能性が語られ始めました。

かつての先人たちのように、今を生きる私たちもこのコロナ禍をいかに超克(ちょうこく)するのかを熟慮すると同時に、生活を、そして社会を、どう刷新すべきかという試行錯誤を重ねて、今の災禍を未来への僥倖(ぎょうこう)としてゆかねばなりません。

東海市長会議役員会WEB会議の様子

【東海市長会議役員会WEB会議の様子】

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市長の動き

2020年10月23日(金曜日)

時間

行事

場所

午前9時

内部事務打合せ 市長室

午前9時30分

市議会会派役員説明会 第2議会会議室

午前11時

内部事務打合せ 市長室
午後1時10分 来客面談 第1市長応接
午後1時30分 男女共同参画推進活動者表彰受賞者表敬訪問 第1市長応接
午後2時15分 来客面談 第2市長応接
午後3時 全国大会出場安城農林高等学校生徒表敬訪問 第2市長応接

過去の市長の動き