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更新日:2019年10月7日

フィリアの会(6月29日)

0629

内容

会のみなさんから

  • 私達は「身体障害者入所施設を作る会」として、岡崎市に30人規模の障害者の入所施設をつくることを目指して2010年頃から活動してきました。2013年に「NPO法人フィリアの会」として再出発し、福祉事業を展開しながら入所施設の建設を目指してきましたが、メンバーが健康を損ねたりといった様々な事情で、残念ながら活動が停滞する状況が続きました。
  • そんなときに福祉の制度が変わり、機能的には入所施設と変わらない、24時間入ることのできる日中滞在支援型のグループホームの建設が認められることとなり、会としてその建設を目指すこととしました。まだ全国で45事業所しかなく、愛知県はゼロです。多くの利用希望が見込まれますし、他市に先んじて安城市でこういった施設がつくられると良いアピールになると思います。建設には多額の費用がかかります。昨年度、県に補助金を申請しましたが、様々な分野で100を超える多くの団体から申請があるようで、私達は第二段階で落ちてしまいました。
  • 代表である自分自身、人工呼吸器が24時間手放せず、家族が病気や怪我をすると自宅での生活が立ちゆかなくなる切羽詰った状況にあります。障害者が安定した生活を送れるグループホームの建設は悲願であり、安城市と協力し合って、実現していけたらと思っています。
  • 災害時、障害者は福祉避難所でどう生活するかについて関係者間で議論しているところですが、障害者が自宅から福祉避難所にどう避難するかについてが抜け落ちています。障害者は地域との繋がりが非常に弱いと感じており、なかなか声をあげられない、障害者の声が地域に届きにくい状況があります。そういった声無き声を聞いて、市や関係機関につなげるパイプ役も担っていきたいと思っています。

市長から

  • 施設の建設もさることながら、今、人材確保が非常に難しい問題ですね。この地域では製造業も人手不足ですから、限られた人材の争奪が起こっているようです。国がこの状況の打開のために入管法を見直し、福祉などの分野で頑張ってくれる外国の人の受け入れを始めつつあります。市内の特別養護老人ホームでも外国の若い人を何人か受け入れているということは耳に入ってきています。施設の建設にあたっては、人材確保を含めた総合的な計画、その後の維持管理計画を綿密に立てる必要がありますね。
  • 福祉避難所への避難についての話題が出ました。私にも障害のある親族がおり、共感を持ってお話をお聞きしました。障害者は地域の中で忘れられたり意識されていなかったりするのではないかというご心配があるようですが、逆に障害のある方にどう声をかけるべきなのかわからないという方もおられるのでしょう。障害を持つ当事者やそのご家族からも、積極的に「いざというときはこのような支援が必要である」という声をあげていただきたいと思います。
  • 今日お聞きしたお話からすぐに問題解決への道が見えたということではありませんが、フィリアの会のみなさん方が今、大変な思いで頑張っておられるということがよくわかりました。皆さんは引き続き施設建設に向けて県の補助金に挑戦をされていくことと思います。私どももできるだけ応援していきたいと考えます。建設が実現したその後も、運営自体大変なことだと思いますので、担当の方で相談に乗らせて頂ければと思います。

お問い合わせ

企画部秘書課広報広聴係
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