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更新日:2024年7月23日
7月12日に多治見市で開催された、中部環境先進5市サミット(通称:TASKIサミット)に参加しました。
今年で13回目を迎えるサミットですが、テーマと開催地を毎年変更して継続しています。
今回は、サミットで発表した本市の取り組みについてご紹介したいと思います。
地球温暖化やごみ減量等の環境に関わる諸問題は、行政だけでは解決できず、市民、事業者、行政の3者が一体となって解決に取り組むことが重要です。今回のサミットでは、循環型社会に向けたまちづくりを軸とし、資源の循環や再生エネルギーの利用、生物の多様性などに関する各市の取り組みについて5市市長による発表と意見交換を行いました。
【TASKI5市長】
【発表の様子】
本市の発展には、「水」が密接に関連しています。農業用水として利用される明治用水、自動車関連企業などに係る工業用水、どちらも本市を流れる矢作川から取水されたものであり、「水」により目覚ましい発展を遂げました。
矢作川の水源がある長野県根羽村との連携事業の一環として、根羽村と共同で矢作川上流地域の水資源の涵養(かんよう)、森林資源保護育成を行うとともに根羽村での日帰りキャンプや本市でのイベント開催などを通じ、水資源の涵養や森林環境保全に対する理解促進を図っています。また、多自然川づくりにより河川全体の自然の営みを視野に入れた河川管理も行っております。
矢作川の水を農業・工業に活用し、豊かなまちを目指すとともに、市民の「循環する水」への理解を深め、水環境を健全に保つ取り組みを進めています。
資源が循環する取り組み、一つ目は「プラスチック資源一括回収事業」です。
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律に基づき、本市と再商品化事業者が連携して独自に作成した再商品化計画が令和4年12月に国に認定されました。家庭から排出されるプラスチックごみを「資源」として一括回収し中間処理を経て、再商品化事業者がプラスチック製品の原料となる再生ペレットなどに再商品化しています。この事業によりプラスチック資源のリサイクル向上と市民のゴミ出しの利便性向上を図っています。
二つ目の取り組みは、アップサイクルプロジェクト「青援(せいえん)LOOP」です。
「青援」とは本市にホームアリーナを建設予定であります、Bリーグバスケットボールチーム「シーホース三河」を応援する「熱い声援」のことで、シーホース三河のチームカラーであるブルーにちなんで「青援」と呼んでいます。
「青援LOOP」は、本市に工場があります倉敷紡績株式会社(クラボウ)を中心とした繊維のアップサイクルプロジェクトです。このプロジェクトでは「シーホース三河」のTシャツなど不要になった応援グッズを回収し、クラボウ独自の技術を活用して、再びスポーツタオルなどの応援グッズを作成していきます。アップサイクルして生まれ変わった応援グッズは、10月のBリーグ2024-2025シーズン開幕に合わせて、販売される予定です。
本市は、東邦ガス株式会社と連携して国のJクレジット制度を活用した、「Jクレジット事業」を今年度から開始しました。
Jクレジット制度とは、省エネルギー設備の導入などによる温室効果ガスの排出量削減や、適切な森林管理による温室効果ガスの吸収量を「クレジット」として国が認証するものです。
本市の「Jクレジット事業」は、市の補助金の交付を受けて家庭に設置されたエネファームによる温室効果ガス削減量を、環境価値としてクレジット化し活用するものです。クレジットは、市内の事業者へ売却し、市内事業者のカーボンニュートラルを推進するとともに、市はその売却益の配分を受け、再びカーボンニュートラル推進に資する補助金の原資とすることで、環境価値の地域循環を行ってまいります。この事業により、環境価値の循環を図るとともに、カーボンニュートラルの実現も図ってまいります。
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