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更新日:2023年4月11日

水田貯留事業

 現在、国や県が一級・二級河川の整備を進めていますが、まだ整備途中であり、その上流に位置する準用河川や排水路の整備に着手できないため、市としては「雨を速やかに流す」から「雨を貯める、浸透させる」へ発想転換し、“より災害に強いまち”にしたいと考えています。

その方法のひとつが“水田貯留事業”です。水田に雨を5cm程度余分に貯めることで、洪水被害を軽減させることができます。この事業は、私有地である水田を利用して行うため、水田の所有者と耕作者の同意を得て行っています。

水田貯留の方式

水田貯留には、水路流量調整方式排水マス流量調整方式があります。どちらの方式も、水田にいつもより「もう少しだけ余分に」雨水を貯めることができます。

水路流量調整方式

水田貯留-調整マス(安城町)

  • 「たくさんの水田で、同時に」雨水を貯める方式です
  • 水路の流量を調整できるマスを設置し、下流に流れる量を少なくすることで、大雨のとき、水田と水路に雨水を貯めることができます
  • 転作時は耕作物に影響を与えないように、ゲートを全開にします

排水マス流量調整方式

haisuimasu

  • 「ひとつひとつの水田で」雨水を貯める方式です
  • 一筆排水マスに、5cmの孔が開いた水田貯留用のせき板を設置し、水路に流れ出る量を調整することで、大雨のとき、水田に雨水を貯めることができます
  • 転作時は耕作物に影響を与えないように、水田貯留用のせき板を撤去又は排水管が見える位まで上げた状態で固定します

パンフレット(PDF:4,661KB)

 

第23回中部の未来創造大賞(優秀賞)を受賞しました

水田貯留に取り組む営農者で構成した「田んぼで街を守り隊」が、国土交通省中部地方整備局所管の中部の未来創造大賞推進協議会が主催する「第23回中部の未来創造大賞」に水田貯留に関する取組事例を応募した結果、優秀賞を受賞しました。

中部の未来創造大賞について(外部リンク)

第1回グリーンインフラ大賞(優秀賞)を受賞しました

国土交通省所管のグリーンインフラ官民連携プラットフォームが主催する「第1回グリーンインフラ大賞」に本市の水田貯留に関する取組事例を応募した結果、優秀賞を受賞することができました。

グリーンインフラ大賞について

水田貯留の実施状況

水路流量調整方式

No.

実施場所

流域名

水田面積(ヘクタール)

貯留容量(立法メートル)

令和4年度の実績

1

安城町(PDF:1,072KB)

準用河川堀内川

4.08

1,371

転作のため、水田貯留未実施

2

堀内町(PDF:1,072KB)

準用河川堀内川

2.45

767

水田貯留実施

3

小川町・清水道(PDF:662KB)

準用河川志茂川

4.00

1,058

転作のため、水田貯留未実施

4

小川町・大久根(PDF:662KB)

準用河川志茂川

1.93

659

水田貯留実施

5

桜井町(PDF:527KB)

西町雨水幹線

1.69

435

水田貯留実施

6

北山崎町(PDF:691KB)

一級河川西鹿乗川

1.37

229

水田貯留実施
状況写真

排水マス流量調整方式

No. 実施場所 流域名

水田面積

(ヘクタール)

貯留容量

(立法メートル)

令和4年度の実績

1 堀内町(PDF:1,072KB) 準用河川堀内川

23.11

11,557

左記の内、7.18haで水田貯留実施(貯留容量3,592立方メートル)

2 北山崎町(PDF:691KB) 準用河川溝川 0.93 467

0.93haで水田貯留実施(貯留容量467立方メートル)

3

新田町・北山崎町(PDF:2,859KB)

 

追田川

33.89

16,944 左記の内、18.34haで水田貯留実施(貯留容量9,170立方メートル)
4 高木町・山崎町(PDF:272KB) 一級河川西鹿乗川 5.50 2,752 令和4年度工事、令和5年度から水田貯留実施

 

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お問い合わせ

建設部土木課河川係
電話番号:0566-71-2239   ファクス番号:0566-76-1112