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未来へ届ける 望遠郷
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更新日:2025年3月25日
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お母さんが赤ちゃんにプレゼントした「病気に対する抵抗力(免疫)」は、百日せきでは3か月までに、麻しん(はしか)では生後12か月までにほとんど自然に失われていきます。そのため、この時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防する必要があります。予防接種はその助けとなります。
子どもは発育と共に外出の機会や、他の人と接触する機会が多くなり、感染症にかかる可能性も高くなります。予防接種に対する正しい理解の下で、お子さんの健康にお役立てください。
子どもの体質はそれぞれ違うため、程度に差はありますが、まれに副反応が生じる場合があります。そのため、お子さんの体のことをよくわかっているかかりつけ医に体調をよく診てもらい、接種が可能であるかを、よく相談の上で、予防接種を受けるかどうか判断をしてください。
本市では、定期の予防接種の標準的接種年齢の時期に、予防接種のお知らせを送付しています。予防接種のお知らせが届きましたら、内容を確認し、実施医療機関への接種予約をしてください。
予防接種は体調のよいときに受けることが原則です。日ごろから保護者の方は子どもの体質、体調など健康状態によく気を配り、気にかかることがあれば、かかりつけ医や接種医に相談してください。
安全に接種をするために以下のことに注意をしてください。
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明らかに発熱(通常37.5℃以上をいいます。)をしている場合、重篤な急性疾患にかかっている場合、接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがある場合や医師が不適当な状態と判断した場合は予防接種を受けることできません。
各ワクチンの副反応については、1回目に届く予診票兼接種券に同封されている「予防接種と子どもの健康」又は各種予防接種のご案内をお読みください。
ワクチンの種類によっても異なりますが、発熱、接種局所の発赤・腫脹(はれ)、硬結(しこり)、発疹などが比較的高い頻度(数%から数十%)で認められます。通常、数日以内に自然に治るので心配ありません。
予防接種を受けた後、接種局所のひどいはれ、高熱、ひきつけなどの症状があったら、医師の診察を受けてください。お子さんの症状が予防接種後副反応報告基準に該当する場合は、医師から独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ副反応の報告が行われます。
ワクチンの種類によっては、極めてまれ(百万から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることもあります。
予防接種を受けたしばらく後に、何らかの症状が出現すれば、予防接種が原因ではないかと疑われることがあります。しかし、たまたま同じ時期に発症した他の感染症などが原因であることが明らかになることもあります。これを「紛れ込み反応」と言います。
予防接種では健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。当該予防接種と因果関係がある旨を厚生労働大臣が認定した場合、市は健康被害に対する給付(医療費、障害年金など)を行います。申請に必要となる手続きなどについては、保健センター(0566-76-1133)にご相談ください。また、厚生労働省・予防接種健康被害救済制度(外部リンク)についてもご確認ください。
なお、申請から給付が決定するまでは、数か月から2年程度の時間を要する場合もあります。また、不認定となり給付対象外となる場合もあります。
予防接種法に基づかない任意の予防接種により、医薬品による副作用が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を請求することになります。詳しくは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(外部リンク)のホームページをご確認ください。
予防接種で使うワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。
ワクチンの種類 | 対象疾病 |
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生ワクチン(注射) | BCG、麻しん風しん混合、水痘(すいとう)、麻しん、風しん、おたふくかぜなど |
生ワクチン(経口) | ロタなど |
不活化ワクチン | 小児の肺炎球菌、5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ(DPT-IPV-Hib))、ヒブ(Hib)、4種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(DPT-IPV))、3種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風(DPT))、ポリオ、ジフテリア破傷風混合(DT)、日本脳炎、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ(注射)、B型肝炎など |
予防接種は、その病気にかからないことを目的にしていますが、お子さんの体質、その時の体調などによって抵抗力(免疫)ができないこともあります。抵抗力(免疫)ができたかどうかを知りたい場合は、採血による血中の抗体を測定する方法もあります。
また、不活化ワクチンでは、抵抗力(免疫)ができてもしばらくすると少しずつ減っていきますので、長期に抵抗力(免疫)を保つためには、一定の間隔で追加接種が必要です。
同じワクチンを複数回接種する場合には、それぞれ定められた間隔があります。詳細は『子どもの予防接種』をご確認ください。なお、確実に免疫をつくるためには、決められた間隔で接種を受けることが大切ですが、間隔があいてしまった場合は、かかりつけ医にご相談ください。
医療機関での個別接種では、お子さんの体調を医師が判断し、接種可能か決定しますので、上記の間隔と異なることがあります。
また、麻しん、風しん等の病気にかかった子と接触した場合も、期間をあける必要がありますので、医師にご相談ください。
よくある質問
安城市保健センター