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更新日:2013年6月20日

惣作遺跡

遺跡番号

 540132

概要

 惣作(そうさく)遺跡は碧海台地の縁辺に沿って流れる鹿乗川左岸の微高地上に立地します。標高は7~8mを測り、碧海台地とは3~4mの比高差があります。

  平成16~17年の調査の結果、調査区の南北を弧状に縦断する自然流路、弥生時代中期から後期の竪穴住居、平安時代の掘立柱建物・大型土坑などが見つかりました。

 平安時代の大型土坑からは墨書土器が42点出土しており、西三河の調査で出土したものとしては屈指の量を誇っています。この他にも古代瓦が147点、硯の脚部と見られる獣脚、製塩土器、銅滓をはじめとする鋳造関連遺物などが出土しました。銅滓の大きさや量から比較的小型の製品を製作していた可能性が考えられ、遺跡の南西の台地上に立地している寺領廃寺との関係が注目されます。

 

財団法人愛知県埋蔵文化財センター2009『惣作遺跡』(愛知県埋蔵文化財センター発掘調査報告書第158集)

所在地

安城市木戸町惣作

惣作遺跡地図

お問い合わせ

生涯学習部文化振興課埋蔵文化財センター
電話番号:0566-77-4490   ファクス番号:0566-77-6600