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更新日:2025年9月1日

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更年期障害について

 女性の場合は閉経(1年間前の月経がない状態)前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の減少に加え、加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。

 男性の場合は、女性の閉経のようなはっきりとした節目はありません。男性ホルモンが徐々に減少するために更年期障害の症状が現れますが、40歳代以後どの年代でも起こる可能性があります。また、体力の低下や周囲の環境など、他の要因も大きく影響しています。

女性の更年期障害

主な症状

  • 血管運動症状(ほてり、のぼせ、発汗、冷えなど)
  • 精神症状(イライラ、不安、不眠、抑うつ、無気力)
  • 関節などの症状(腰痛、関節痛、肩こり)
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 動悸
  • 息切れ
  • 疲労感
  • 皮膚症状(乾燥、かゆみ、湿疹など)
  • 生活習慣病にかかりやすくなる  など
女性の更年期障害セルフチェック

 更年期障害セルフチェック(外部リンク)(「厚生労働省事業」女性の健康推進室ヘルスケアラボ)

男性の更年期障害

主な症状

  • 関節痛、筋肉痛
  • 疲労感
  • 発汗やほてり
  • 頻尿
  • 精神症状(イライラ、不安、パニック、不眠、抑うつ、無気力)
  • 集中力・記憶力の低下
  • ED(勃起不全)
  • 性欲低下
  • 生活習慣病にかかりやすくなる  など
男性の更年期障害セルフチェック

 更年期障害セルフチェック(PDF:35KB)(厚生労働省 更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)より)

医療機関の受診の目安

 更年期障害は身体や心の状態が複雑に関与しているといわれています。まず、生活習慣の改善などを試み、それでも改善しない症状に対しては、がまんせずに早めに受診しましょう。更年期の時期は、更年期障害のほかにもさまざまな病気が生じやすい年齢です。更年期症状を自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。

 更年期障害の受診の目安は、「体や心の不調によって日常生活や人間関係に困難が生じる」ことがあげられます。女性は、まず婦人科を受診しましょう。男性は、泌尿器科を受診しましょう。専門医に受診するのが難しい場合は、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。

 医師の診断により、ホルモン補充療法や漢方療法、必要な薬など薬物治療をする場合があります。治療の効果が現れない場合は、うつ病、脳の下垂体や甲状腺の病気など、他の病気が疑われることもあるため、精神科や心療内科、脳神経内科、内分泌内科などでの治療が検討される場合があります。

更年期障害の予防と生活習慣の見直しのきっかけに

 女性ホルモンには、骨を強くしたり、余分な血液中の脂質を下げる働きがあります。また男性ホルモンには、筋肉をつきやすくしたり、血糖値を下げる働きがあります。そのため、性ホルモンが減少する更年期以降は、生活習慣病にかかりやすい状態となります。また更年期は、精神的に不安定になりやすい時期でもあるため次のことを心がけましょう。

  • 定期的に健診を受け、自身の健康状態の把握と早期治療に取り組みましょう。
  • 食事は腹八分目にし、自分のペースで楽しくできる運動を続け肥満予防に取り組みましょう。
  • お酒の飲みすぎや喫煙を控えましょう。
  • 打ち込める趣味やスポーツをみつけたり、友人や家族に悩みごとは相談するなどして意識的にストレスを解消しましょう。

 保健センターでは、更年期の症状を含め、健康に関する相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。

 

お問い合わせ

こども健康部健康推進課健康推進係

電話番号:0566-76-1133

ファクス番号:0566-77-1103