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更新日:2026年2月20日

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安城市減災まちづくり研究会の活動

令和7年度

テーマ:「災害時の在宅避難を考える」

令和6年度能登半島地震での在宅避難の実態について学び、温かい食事づくりや、トイレの使用方法について「体験型研修」を行います。

※「在宅避難」とは、災害時において自宅の倒壊や焼損、浸水、流出の危険性がない場合に、そのまま自宅で生活を送る方法です。

令和7年度第1回研究会

令和7年度第2回研究会

令和7年度第3回研究会

開催概要
  • 日時:令和8年1月22日
  • 場所:へきしんギャラクシープラザ
  • 内容:
    (1)令和7年度の研究会のまとめ
    (2)災害リスクに備えた安城市の強靭化について
    (3)パネルディスカッション「各団体による取り組みの共有」
    (4)「在宅避難のポイント」講演
  • 参加者:約55名
研究会の様子
令和7年度研究会のまとめ
  • 第1回研究会は8月7日に開催しました。安城市から国土強靭化関連の話題提供をしていただき、南海トラフ地震が発生した場合、ライフラインの復旧には1~6週間かかるため、産官学民それぞれ自助・共助・公助を進めていく必要があります。在宅避難の鼎談について、穴水町から2人をお招きし、高齢者が多い地域であったため一緒に行動しながら避難所では食材を持ち寄って地域同士で何とかできたという共助、生理用品など女性特有の支援が不足して非常に困ったという経験談を話していただきました。その後のバズセッションでは、各団体のTKBに対する取り組みと課題について、活発な議論をしていただきました。
  • 第2回研究会は10月3日に開催しました。安城市から国土強靭化関連の話題提供では、自助・公助・共助の役割がバランスよく整って、それぞれが努力していかないと南海トラフ地震に立ち向かえないこと、特に地域のつながりを強化し、災害時に協力し合える体制を築くことが大切ということをお伝えしました。体験型研修では、パッククッキングについて分かりやすく指導いただき、ケチャップライスとパスタの調理を、トイレの使用方法については、便袋方式でのトイレの使い方について便器を複数準備をし、皆さんそれぞれに体験していただきました。
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災害リスクに備えた安城市の強靭化について(国土強靭化関連の話題提供)

安城市から災害リスクに備えた安城市の強靭化について情報提供しました。

  • 国土強靭化について、南海トラフ地震のように広域で大規模な災害が起こると、非常に大きなダメージを受けることになり、そこから生活再建の復旧復興をしていくには、地震によるダメージを如何に抑えて、早く復旧に立ち向かえるかというしなやかな地域づくりが必要になってきます。
  • 安城市にどんなリスクのシナリオがあり、災害に遭うリスクをどれだけ減らせるか。まずどのような災害リスクが安城市にあり、被害によってどんなことが想定されるのか。考え、共有し、強靭化を進めていくための目標を定め、皆で取り組んでいくことが大切です。
  • 災害に強い安城市を皆さんで作っていくために、「➀市民の生命を最大限守る」「➁地域及び社会の重要な機能を維持する」「➂市民の財産及び公共施設、産業・経済活動に係る被害をできる限り軽減する」「➃迅速な復旧復興を可能とする」という4つの基本目標を掲げており、皆さんと共に、災害に強い安城市を作っていきましょう。
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パネルディスカッション「各団体による取り組みの共有」

減災まちづくり研究会員3団体による、今年度の各段代の取り組みをパネルディスカッション形式で発表してもらいました。

○あいち中央農業協同組合杉田さんの発表

  • JAでは今年度、災害用トイレの設置訓練を実施した。
  • 本研究会で、能登半島地震でのトイレの惨状と、その清掃には犠牲と言ってもいいほど多大な労力が必要になることを知り、特にインフラが止まっていることで、簡単に水で手を洗ったり、家に帰って洗濯やお風呂に入ることができない状況であるため、それがいかに過酷かということを考えた。
  • 重要なことは、被災直後の最初の1回目を使用する際にトイレを汚さなければ、そのまま汚さないで使っていけるため、最初の1回より前に災害用トイレを設置することが最善策ではないかと考えた。
  • 前回研究会での説明資料を参考に、職場の実際のトイレを使った場合の設置手順パネルを作成し、実際にそれを使った設置訓練を行った。
  • 次の課題として、即時設置できるよう災害対応トイレを常設し、手順パネルを掲示したまま下地袋や凝固剤、ガムテープ、マイナスドライバーなどの必要物品が常に置いてある状態のトイレを最低1つ常設することが次の目標である。

○防災ママかきつばた高木さんの発表

  • 防災ママかきつばたでは、主に5つの活動をしており、その中から情報発信と啓発品開発について紹介する。
  • 情報発信は、ブログやインスタグラムなどの7媒体を活用しており、インスタグラムでは、画像や動画ライブ配信を活用し、私たちの活動や子育てママたちにお勧めの情報を実体験ベースで発信するなど、オンラインを通して多くの皆さんの備えのきっかけになれるように発信をしていきたい。
  • 防災イベントなどに出展して、携帯トイレの凝固剤を活用したキラキラ保冷剤作りやオリジナルのリフレクターキーホルダー作りなどの防災啓発も行っている。また、防災絵本を活用し、産官学民そして親子と連携しながら備える人を1人でも多く増やしていけるようおやこ防災絵本のリニューアル出版を行った。また、子育てママ・パパ・子どもたちに防災のきっかけになれるよう、楽しみながら取り組めるワークショップを企画している。
  • 地域での活動が認められ、知立市社会福祉大会や愛知県社会福祉大会で感謝状、知立ロータリークラブさんから杜若大賞、防災減災サスティナブル大賞で優秀賞を受賞することができ、社会的インパクトも出していきながら、身近な人や様々な媒体で知っていただいた方々に備えるきっかけを作り続けたいと思っている。

○古井新町自主防災会寺田さんの発表

  • 古井新町は、世帯数は約520世帯あり、安城市の中で名鉄西尾線の西側に位置するが、団地があり農業人口がゼロという新興住宅街で、平らで周りには病院やスーパーがあり、災害の影響は大きくはない可能性がある。その一方で、南側の地区からの被災者が集中するのではないかと思っており、町民の方には集合住宅で耐震率も高いことから、できれば在宅避難していただきたいと取り組みをしている。
  • 昨年からSNSを使った情報発信をするため、LINEを導入して取り組んでいる。
  • 令和7年12月20日の防災訓練では、①LINEオープンチャットによる安否確認、②炊出し訓練(カレーライスと豚汁)、③簡易トイレの組み立て訓練、④福祉車両の展示と体験訓練を行った。
  • 地震があると、一般電話が9割、携帯電話が8割不通になると言われている。LINEであれば何とかつながるのではないかという淡い期待で取り組んでおり、「地震が発生しました」とチャットに流して訓練をスタートし、LINEの投票機能を使った安否確認により、皆さんから「無事」「被災」「助けて」という安否情報を入れていただくことで、瞬時に皆さんの安否を集計することができた。
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基調講演「在宅避難のポイント」

兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授の阪本真由美先生を講師に、在宅避難のポイントをみんなで学びました。

  • 在宅避難というと、自宅で生活すればいいと思いがちですが、実はそれだけでは済まないのが現状です。本日の話のポイントは大きく3つあり、1つ目は多様な避難形態を知ること、2つ目は在宅避難の課題を知ること、3つ目は在宅避難生活を改善するための方法を考えることです。在宅避難が良いという話ではなく、在宅避難を選択した際、現実的に生活できるようにするにはどうするのか、本日の話の多くは平成30年 7月豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町の事例から紹介します。この豪雨災害後5年間、地域の人と災害時にどう対応するのかという検討を重ねています。
  • 災害時の避難先は様々あり、避難するというと学校や公民館、体育館など、行政が指定している避難所に行くことを避難と捉えがちですが、避難というのは「難を逃れる」という意味です。難を逃れるためであれば、指定避難所だけではなく、ホテルや旅館などに宿泊したり、親戚の家に行ったり、車中泊をしたり、自宅でそのまま引き続き避難生活をすることも避難に該当します。
  • 皆さんが在宅避難できるのかどうかは、皆さんの自宅が災害時に大丈夫か次第です。在宅避難ができる人は、自宅が床下浸水レベルの人、建物が安全な人に限ります。しかし、建物が安全でも、ライフラインが止まると生活は苦労するため、まずは自宅が大丈夫か、必ずハザードマップで確認してください。
  • 在宅避難でどのようなことに困ったか、真備町で被災した方々に聞きました。「断水でとにかく綺麗な水がなかった」「トイレがいっぱいになって汲み取りにも来てもらえなかった」など、自宅にいれば安全だと思われがちですが、実際は自宅にいても水・電気・ガスが使えないと日常生活では苦労することばかりです。 実際には、断水によるトイレや飲料水の使用不可、停電による冷暖房の停止や情報が得られるテレビや携帯電話の使用不可、そして様々なゴミを全部片付けて生活していく環境の整備などの困り事があります・自宅に留まるということは、決して安全で快適な暮らしができることではなく、厳しい中で生活を立て直していく必要があります。
  • 災害が起きた後、どこで何を配布しているか、水道や電気の復旧という生活支援情報がとても大事になります。ローカルラジオやケーブルテレビ、市の広報誌などは重要な情報源であり、情報を地域内で共有する仕組みづくりが大事になります。安城市は災害情報の入手先情報をWeb掲載しくれているため、どこでどういう情報がもらえるのかチェックしておき、災害時に地域で共有する仕組みづくりを検討してみましょう。
  • 防災を考える上で大事になってくる考え方が、フェーズフリーです。フェーズフリーとは、日常時と非常時という時間のフェーズの支えを取り払い、災害時だけに置く体制にするのではなく、いつもの暮らしを支えている体制をより良くし、それを災害時にも使えるようにするという考え方です。代表的なものがローリングストックです。非常食をたくさん買っておいても、災害時には賞味期限が切れていたりすることがありますが、普段から多めに食材・保存食を買うようにして、それを食べながら買い足していくことで、いつもの暮らしも良くなるし、もしもの暮らしも良くしていきましょう。電気は普段からソーラーで動くような電灯を使っていると、もしもの時に使えて役に立ちます。
  • 在宅避難を中心に、多様な避難形態についてお伝えし、在宅避難も一つの避難の仕方ではありますが、自宅にいれば安心というわけではありません。断水・停電・トイレが使えなかったり、情報が足りなかったりすると、生活はかなり苦労します。いざという時にどうやって生活していくのか、今のうちに地域で検討し、避難所に行く人も、行かずに在宅避難する人も、安心して暮らすことができるよう、一緒に災害時の安心な暮らし方を検討していただければと思います。 皆さんの日常で起こる災害に備えていきましょう。
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まとめ
  • 第3回研究会では、3団体による取り組みの発表と、在宅避難について現在の状況、課題、改善策を考えていただきました。
  • 災害はいつ起きるかわかりません。
  • 日常時と非常時と区別するのではなく、いつもの暮らしを支えている体制をより良くし、それを災害時にも使えるようにするというフェーズフリーという考え方も意識していきましょう。

 

シェアしよう防災!2026in アンフォーレwith 減災まちフェスタ(令和8年3月14日)

 

 

お問い合わせ

市民生活部危機管理課危機管理係

電話番号:0566-71-2220

ファクス番号:0566-71-2295