ここから本文です。
更新日:2024年5月2日
ふれあい田んぼアートの稲わらを活用し、エネルギー(バイオメタン)を生産するプロジェクトを実施しました。
本プロジェクトは、水田から発生するメタンを生産・回収し、地産地消の再生可能エネルギーとして活用することを目的とした研究の実証実験です。地球温暖化の原因となるメタンガスの放出量を削減することで、カーボンニュートラルの推進に繋がることが期待されます。
水田では、米の収穫後に稲わらの多くが鋤き込みによって土壌に蓄積されます。これは、土壌の肥沃度を保つためのバイオマス資源として利用されていると考えられていますが、鋤き込まれた稲わらは、水稲栽培を行うために水を張ると土壌微生物の働きによって嫌気的に分解されます。分解によって発生する「メタン」は、温室効果が二酸化炭素の約25倍と言われており、その発生量は我が国の年間メタン発生量の42%に相当すると算定されています。
GETシステムは、こうして水田から発生するメタンを水田の天然のメタン発酵タンクと位置づけ、メタンガス(G)をエネルギー(E)として田んぼ(T)から回収(GET)する技術です。
【GETシステム】
メタンガス【G】をエネルギー【E】として田んぼ【T】から回収する技術
この技術が確立されれば、大気中へ放出されるメタンガスを回収することで地球温暖化対策を図るとともに、回収したメタンガスを地産地消の再生可能エネルギーとして農業現場で活用することが可能となります。
名城大学ではGETシステムの確立に向けた研究を進めており、㈱箕浦を代表とするグループは、愛知県が実施する「革新事業創造事業費補助金(外部リンク)」に採択され、本研究の実証実験が安城市の田んぼアートの水田で行われました。
株式会社箕浦、名城大学、株式会社デジタライズによるプロジェクトチーム
ふれあい田んぼアートの水田の一部(安城市和泉町)
令和5年12月から令和6年3月まで
安城市では、こうした実証実験への協力も含め、市民・事業者の皆さまのカーボンニュートラルの推進につながる取組みを応援します。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ