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更新日:2016年10月7日

START式市民トリアージの普及と医療機関との連携について

要旨

これまでの地震災害で、生き埋めからの脱出・救出は、9割以上が自力又は家族や近隣住民によって行われています。
家屋の倒壊や家具の転倒によって、四肢が一定時間挟まれた場合、救出救護において、最も注意すべきことは、クラッシュ症候群を発症しているかどうかを疑うことです。クラッシュ症候群は死亡率が高く、一刻も早く見つけて専門的な治療を施さなければ助かりません。クラッシュ症候群はトリアージでは赤タッグにすべき重症です。
しかし、クラッシュ症候群はトリアージで、医師が判定するという認識が医療者にあり、災害時には、市民にもその判断が求められるということを、ほとんどの市民が知りません。最終的には医師がトリアージするのは当然ですが、市の災害医療救助マニュアルでは、救護所の開設が「6時間後を目標」とされており、それまでは必然的に、市民がクラッシュ症候群の対応をせざるを得ない状況になるのは明らかです。クラッシュ症候群のけが人は救出した当初、挟まれていた四肢がしびれているだけで、見た目には命の危険があるとはわかりません。
今年度、北部地区で総合防災訓練が開催されると聞き、市民トリアージと救護所で医師が行うトリアージの連携訓練を、担当部署に申し入れたにも関わらず、歯牙にもかけていただけません。

以上、市民の生死を左右しかねない重要な施策を確実に実施するため、市の地域防災計画に、「START式市民トリアージ」の市民への普及と訓練での実施を明記し、市民が行う一次トリアージと医師が行う二次トリアージの連携を明確に位置づけ、実践的で効果的な防災訓練を行うことが肝要と考え、要望致します。

回答内容

今年度の総合防災訓練における、医療関係者による災害時医療救護活動と市民による市民トリアージの連携訓練についてのご提案を頂きました。本年3月に同様のご提案をいただき、その際に八千代病院や医師会等との協議調整を行い、今年度の防災訓練では、市民の皆様には災害時医療救護訓練の患者役としてご参加いただき、医療関係者によるトリアージを体験しながら手順や方法等について学んでいただくことになった旨お話をさせていただいており、決して「歯牙にもかけなかった」わけではありません。まずその点をご理解いただきたいと思います。
また、「START式市民トリアージ」の市民への普及と訓練での実施、及び市民が行う一次トリアージと医師が行う二次トリアージの連携について、市の地域防災計画に明記すべきとのご提案についてですが、現在の災害時医療救護体制は平成24年度に確立し、平成25年度より順次、各災害時医療救護所の開設運営訓練を行いながら、課題の整理など、まずは医療救護体制の整備を行っているところであり、現時点では市民トリアージとの連携等について市の防災体制への位置づけは考えていませんが、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。

回答した月

平成28年9月

この内容についての問い合わせ先

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