受け継ぐ想いを
未来へ届ける 望遠郷
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更新日:2013年6月20日
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箕輪の産業組合は、箕輪信用購買組合として明治43年(1910)1月に設立されました。
副業として、とくに綿や黍、粟、梨が栽培されました。
建築年代 |
昭和33年建造 |
構造様式 |
木造、平屋建、土蔵造、桟瓦葺 |
農業倉庫は農業協同組合時代の昭和33年(1958)の建造で、地元の大工(祐井稔氏)が造営に携わり、鳥屋金地区にあった2階建ての住宅を解体し転用したものだといいます。
桁行10間半、梁間5間の建物で、かつて北前面には1間半〜2間くらいの出で下屋庇が架けられていましたが、昭和56年(1981)から57年(1982)に下屋は撤去され、鉄骨造の庇が取りついています。同時期に3室に仕切られていた倉庫内部間仕切りも撤去されました。桁行き間口は3室で異なっており、西室が3間、中央室が4間、東室は3間半を6等分して柱を割り付けています。
同時代に建造された建造物では、西洋下見で赤瓦を葺いた洋風意匠の建物が多く確認されています。そのような中にあって、この倉庫は戦前に主流を占めた土蔵造の農業倉庫の形式を採用しており、土蔵造系の農業倉庫が戦後も建造された事を示す事例として注目されます。一方で、屋根野地の構成や小屋組真束の簡略化など時代的に下る要素が確認できる点で、時代相応の特徴をもった建物でもあります。
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農業倉庫外観 |
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