受け継ぐ想いを
未来へ届ける 望遠郷
ページID : 5483
更新日:2015年6月23日
ここから本文です。
八幡神社の社殿の配置は、南から拝殿(はいでん)、移殿(うつしどの)、祝詞殿(のりとでん)、幣殿(へいでん)、覆殿(おおいでん)が一直線に配され、覆殿の中に本殿が鎮座します。
平成21年度、本殿以外の社殿が新築されるにあたり、平成20年度に建造物調査を行いました。その調査で本殿周辺の部材に寛保3年(1743)、あるいは寛保4年(1744)と書かれた墨書が見つかったので、本殿はこのころ造営された可能性があります。覆殿は棟札から弘化2年(1845)に建立されたことが分かりました。この他の主要な社殿の多くは、昭和20年(1945)の三河大地震後に再建された建物でした。
![]() |
本殿は、小規模なものですが、作風は古風で、特に細部の部材の彫刻は秀麗です。江戸時代中期にまで遡る建物は安城市内でもそれほど多いわけではありません。特にこの地区では三河地震により多くの建物が倒れたため、数少ない貴重な建造物となっています。