第8次安城市総合計画
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日本デンマークと謳われた安城市は、無謀とも言われた明治用水の開削と荒野の開墾に始まり、常に新しいものに挑戦しながら先駆的な産業組合を結成し、地域の力を結集した共同経営を進めました。そして、そこで手にした豊かさを生活文化の向上や次世代の担い手育成に注いできた先人たちのたゆまぬ努力により飛躍的な発展を遂げました。私たちは、経済の成長により物やサービスを比較的自由に手に入れることができるようになりました。その一方で、価値観の多様化により、経済的な豊かさが必ずしも心のゆとりや生活の充実感などに比例しない時代となりました。このような成長社会から成熟社会に向かう過程において、本市は原点に立ち返り、「市民一人ひとりが生活の豊かさとともに幸せを実感できるまち」を基本理念に据え、長期的なまちづくりの指針である「第8次安城市総合計画」を策定しました。本計画では、全ての施策分野に「健康」の視点を取り入れるとともに、第7次安城市総合計画で先進的に展開した「環境」への取組を継続し、歴史ある農業と製造業の牽引により築いてきた活力ある「経済」を生かし、伝統的な地域の「きずな」を継承し、次世代の担い手であり人々の笑顔を生み出す「こども」を社会全体で育むまちづくりを進めます。また、市民に共通した「健康で、幸せでありたい」と願う想いを実現するため、戦略的かつ重点的な政策として「健幸都市推進プロジェクト」を進めます。ここでは多くの市民が自らの役割を発見し、人とのつながりや物事を達成する喜びを感じることにより、明治用水の開削や産業組合の結成にそのルーツを見る「つながる」、「支え合う」意識が再び蘇り、目指す都市像「幸せつながる健幸都市 安城」を力強く推し進めることができるものと確信します。最後に、この計画の策定にあたりまして、アンケート調査、ディスカッションなどを通じ貴重なご意見やご提言をいただきました市民の皆さまをはじめ、総合計画審議会委員ならびに多くの関係者の皆さまに心からお礼を申し上げますとともに、今後も計画の実現に向けて、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。はじめに「幸せつながる健幸都市 安城」の実現を目指して安城市長

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