第8次安城市総合計画
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20第8次安城市総合計画第4章目指すべき都市像(基本理念)(1) 5つの要素と“目標とするまちの姿”本市のまちづくりにおける「豊かさ」と「幸せ」を求める取組は、「健康:Kenko」、「環境:Kankyo」、「経済:Keizai」、「きずな:Kizuna」、「こども:Kodomo」の5つの要素により形成されます。これらがバランス良く満たされるように、総合計画では、「5K」が深まる取組を進めていきます。このように、「豊かさ」や「幸せ」を感じるために重要視されている事柄については、人それぞれに異なりますし、人生における様々な過程においても変化することが、年代別の調査結果にもあらわれています。しかしながら、事柄そのものについては、国や本市の調査結果のみならず、他の自治体においても、概ね同様の要因が確認されています。そこで、みらい創造研究所*の提言を受け、市民に最も身近な基礎自治体として、「市民一人ひとりが生活の豊かさとともに幸せを実感できるまち」の実現に向け、「豊かさ」や「幸せ」を感じるために重要視されている事柄の中から、特に関連性が高い、「健康」「環境」「経済」「きずな」「こども」という5つのキーワードの頭文字をとった「5K」について、「豊かさ」や「幸せ」を実感できる構成要素として設定します。高齢化社会の進行により、身体の不具合を抱える人や要介護者が増加し、また、複雑化する社会の中で心の病を抱える人も存在します。健康と幸福感には深い相関関係がみられ、特にこれからの長寿社会において、多くの市民が自由で自立した人生を歩むために、健康寿命延伸の視点が必要です。健 康生涯にわたり心身ともに健康にすごせるまち「環境首都・安城」では、地球的な視点に立ち、自然環境のみならず、生活環境、都市環境など身近なくらしを取り巻く環境への取組を市民とともに進めてきました。省エネなどの技術開発が進む中、都市と田園が共生する本市にふさわしい一歩進んだ環境首都の成熟した展開が必要です。環 境くらしの質を高める持続可能なまち歴史ある農業の誇り、農産物の恵みとともに、自動車産業を中心とした製造業の牽引により築いてきた豊かな経済は紛れもない本市の強みです。健全な労働で得られる潤いあるくらしは人々の幸福感につながり、多様な産業の創出に加え、歴史文化など地域の魅力を生かす必要があります。経 済地域の魅力、潤いと活力あふれるまち人と人がつながるきずなや地域コミュニティの活性化は、持続可能な社会福祉の根幹であるとともに、非常時を乗り切る力になることが東日本大震災で証明されました。本市にみられる三世代のきずな、地域や市民活動を通した優しいつながりを大切に後世につないでいくことが必要です。きずな人々が優しくつながり、支え合う安全安心なまち子どもは次世代の担い手であり、人々の笑顔を生む不思議な力があります。健やかな成長には、子ども自身が生きる力を育むこと、家庭だけではなく社会全体で子どもを育てる視点が欠かせません。子どもの様子は健全な社会のバロメーターであり、その成長を温かいまなざしで支えていくことが必要です。こども子どもたちを社会で豊かに育むまち第2項 “豊かさ”とともに“幸せ”を実感できる5つの要素健 康環 境経 済きずなこども

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