第8次安城市総合計画
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17第8次安城市総合計画第4章目指すべき都市像(基本理念)第1節 基本理念に込めた思い本市は、自動車をはじめとする世界的なものづくり産業の集積地域の中央に位置し、安定した雇用や労働条件に恵まれ、全国的に見ても豊かで安定した財政力を誇っています。また、日本の東西大動脈である東海道新幹線が市内を横断し、名古屋都市圏の一角を占める一方、日本デンマークと言われ農業先進都市のモデルとして発展しており、都市と田園のバランスが取れた快適なまちです。こうした恵まれた条件により、合計特殊出生率は全国平均を大きく上回り、市外からの転入人口も多く、目標人口では平成62年(2050年)までは人口は減少しないこととしています。その一方、高齢化の波は本市にも着実に影を落としており、人口のピークとなる平成62年(2050年)までの35年間で、65歳以上人口は20,000人以上増加する見込みです。今後、多くの市民が老後の生活を豊かなものにするためには、健康寿命の延伸が不可欠です。さらに、充実した行政サービスを提供するうえで、医療・福祉に関する経費ができる限り本市の財政を圧迫しないように、今のうちから市民の健康づくりに力を入れていく必要があります。また、近年の日本経済の動向は国民の実感を伴わないものになりつつあります。経済的な余裕は重要なことですが、心のゆとり、日常の楽しみ、社会への貢献、人とのふれあい、将来に対する安心など、人々が「豊かさ」や「幸せ」を感じる要因は多種多様な広がりを見せています。この「豊かさ」や「幸せ」を市民一人ひとりが実感できるようにすることが、成熟社会を迎えた日本において、自治体行政が担うべき最大の役割の一つと考えます。第8次安城市総合計画では、「市民一人ひとりが生活の豊かさとともに幸せを実感できるまち」の形成をまちづくりの基本理念と位置づけます。なお、「市民一人ひとりが生活の豊かさとともに幸せを実感できるまち」とは、地方自治法に定められた自治体の役割「住民の福祉の増進」と同様の理念であると考えています。

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