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更新日:2024年2月20日

安城農業の発展について

要旨

企業立地推進事業等に比べて、農業に関する支援策が希薄な感じがしますので、一言意見を述べさせていただきます。
現在、安城地区でも農業の担い手の減少が危惧され、その確保が大きな課題となっていると思います。総合計画の「担い手の育成及び確保」の施策内容を見ると、新規就農の意志が有る方への助言や情報提供等の支援を行うことは掲げられていますが、この受け身の姿勢では今後ますます農業に携わる方はジリ貧になるばかりだと思います。
例えば、安城市内にある安城農林高等学校の生徒さんは、現在農業科と圃芸科併せて定員80名だそうですが、農業関係に就職する生徒さんは1割にも満たないとお聞きしております。このような状況では、将来の担い手の確保は難しいと思います。
そこで要望したいのは、行政として、地域の若者がより多く農業に興味を持ち、農業関連に就職したいと思えるような環境づくりです。そのためには、まず地域の学校、農業関係者・企業等と連携して安城市内の農業の現状、優れている点などのピーアールに取り組むとともに、農業所得の増大に結ぴ付く各種施策を強力に推進して、若者の農業関連への就業人口の増加、延いては学校の募集定員の増加などを通じて、安城農業の発展を図って頂きたいと思います。

市の見解

高齢化や後継者不足などにより、全国的に農業を支える農業従事者の数が著しく低下していますが、安城市においても同様の課題に直面しています。特に若者を中心に、農業への関心が低下し、伝統的な食文化や田園風景、地域の祭りなどの衰退が心配される状況となっています。

こうした状況に対応するためには、ご指摘のとおり食育や地産地消などの活動を通じて農業のもつ魅力を発信し、所得の増大や経営の安定化、スマート農業の活用による生産性の向上などにより持続可能なものとなるよう転換を図っていかなければなりません。あわせて、その魅力を、若者を中心に積極的にアピールし、担い手の確保と育成を図る必要があると考えています。

こうした課題は、これまでも長年にわたり向き合ってきたもので、簡単に答えが見つかるものではありません。しかしながら、安城市はかつて「日本デンマーク」と呼ばれた歴史があります。先人たちが経済不況や農村振興などの課題に対し、新たな挑戦により時代を切り拓いてきました。

折しも、日本デンマークと呼ばれてから100年を迎える今、この機会を積極的かつ効果的にとらえて、ご提案にあったような、地域の学校、農業関係者、企業等と連携した各種施策を推進しながら、安城農業の今後100年に向けた新たな発展を図っていきたいと考えます。

よくある質問

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