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更新日:2021年5月7日

市長のときどきブログ下学上達

最近の出来事の感想やちょっとしたコメントを書いています。
これまでの「月曜のひとこと」と「今月のメッセージ」から変更します。

2021年5月7日

第68回安城七夕まつりの中止について

七夕まつり

【大勢で賑わう例年の七夕まつり】

新年度が始まりGWも過ぎたのに、なかなかすっきり心機一転という気分になれないのは、おそらく今なお新型コロナウイルスによる感染症拡大が続いているせいでしょう。特に最近は、身近な感染者の報告が増えてきており心配しています。

首都圏や関西圏では3度目の緊急事態宣言が出されており、愛知県内でもまん延防止等重点措置が適用され、それぞれさまざまな制約が行われてきましたが、それらの延長もしくは強化が打ち出されました。感染拡大で言えば今回が第4波ということになりますが、何度も何度も同じ事態が繰り返されてきたことで、医療も経済もともに疲弊し、そのために投じられている公的資金も莫大なものになってしまっています。

感染抑制、そして経済活力、ともに重要ではありますが、二兎を追うような中途半端な対応を続ければ続けるだけ、医療も、経済も、そして財政も、ともに傷口を大きくするだけではないかと考えます。そして、安城市として、この悪循環に歯止めをかけるために何をすべきかと考えた結果、内部的な賛否両論があり議論は紆余曲折しましたが、本年も安城七夕まつりを中止とすることとしました。

開催中止となった昨年度の七夕 願いごと笹飾り

【開催中止となった昨年度の七夕まつりの様子(アンフォーレ)】

第68回七夕まつりの中止の主な理由は以下の2つです。

①感染力の強い新型コロナウイルス変異株が広がっている

今回の感染拡大では変異株の中でも、特にイギリス型の感染増加が顕著とされています。このイギリス型は、従来よりも感染力が強いため感染の広がりが早く、また死亡するリスクも高いとされています。さらに、この変異株は子どもにも感染しやすいとも言われています。

②ワクチン接種による集団免疫獲得の見通しが立っていない

感染終息に向けての切り札となるのがワクチン接種ですが、医師会のご協力により接種体制は整備できたものの、今のところ肝心のワクチン供給が集団免疫獲得に遠く及ばない状況となっています。

現在は国より、7月末の全高齢者へのワクチン接種完了の目標が示されるようになりましたが、それでも16歳以上の全接種対象者で捉えれば、仮に高齢者全員が接種したとしても、接種率は26%に止まります。

一方、医学的な一般論として、集団の6割が感染症の免疫を持つ状況になると「集団免疫」が成立し、感染は終息に向かってゆくとされていますが、今年の七夕まつりまでに集団免疫を獲得できるほどのワクチン接種ができないことはすでに明らかです。

以上の理由から、今年も七夕まつりは中止として、市民がコロナ感染への不安から解放された時期に実施すべきではないかとの判断を下しました。

七夕まつり開催への大きな期待がある中での、苦渋の選択だったことをご理解ください。

とは言え、商業関係の皆さんが苦境に立たされていることは承知をしております。また、本市の令和3年度当初予算には、例年通り「安城七夕まつり」に6千万円の予算が計上されています。そして、ちょうど七夕まつりを予定していた8月初旬から、今年度の発行総額15億円分の本市独自のプレミアム商品券発行事業のうち、約13億円余のプレミアム商品券が使えるようになります。

そこで、七夕まつりの予算を、今後、市内各地の商店街補助金に振り替えることとし、各商店街単位でプレミアム商品券による買い物をしてもらうためのキャンペーンなどに活用していただきたいと考えています。つまり本年は、中心市街地商店街での一極集中型のまつりを中止するものの、市内の各商店街に分散する形で大売り出しキャンペーンを実施していただきたいということです。

安城市プレミアム商品券地元応援券

【安城プレミアム商品券地元応援券(見本)】

そんな訳で、来年の七夕まつりまで1年以上の時間の猶予が生まれました。私はこうした貴重な時間を活かして、今後10年20年先までを見越した「持続可能な安城七夕まつり」を検討すべきと思い、いろいろな立場の皆さんのご意見をお聞きし、ポストコロナの時代の七夕まつりを考えてゆくこととしています。

ところで過日、総務省から本市におけるワクチン接種の見通しについて、直接私に確認の電話が入りました。菅首相が7月末までの高齢者への接種完了を目標とされたため、国が総力を挙げた取り組みを始められたものと受け止めました。今後、ワクチンが安定的に供給されれば、来春までには新型コロナウイルスの集団免疫を獲得できるものと期待されます。

「朝の来ない夜はない」と言います。ニュースなどで、日本の夜明けは先進諸国との比較でずい分遅く感じられましたが、それでももうゴールへの見通しは立ってきたように感じられます。一般高齢者のワクチン接種は、5月10日の週からいよいよ始まります。接種を円滑に進め、引き続き感染防止に取り組むと同時に、ポストコロナの時代に向けた各種施策の展開も考えてゆかねばなりません。

新型コロナウイルス感染に関しては、身近な感染事例が聞かれるようになっており、すでに他所事ではなくなってきています。市民の皆さんにおかれましては、一層の感染予防の自覚をお願い申し上げます。基本的には三密を避けるということですが、今回の感染力を高めた変異株は、密閉・密集・密接のいずれか1つの条件だけでも感染すると言われています。

引き続きの生活面でのご注意と、ワクチン接種へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

ワクチン2

【ファイザー社製ワクチン】

2021年4月21日

ケンサチはSDGs

4月18日、安城市にも高齢者用の新型コロナワクチン(975回分)が届けられ、19日(月)より老人福祉施設での接種が始まりました。私自身も保管場所でワクチンの現物を確認してきました。

今回届けられたのはファイザー社製のワクチンで、超低温の保管が求められるため、専用冷凍庫にて-76度で保管されていました。また接種会場への輸送時も保冷が必要になり、温度管理のために細心の注意と保冷専用の器具が必要となります。

 マイナス75度以下の超低温保存をする冷凍庫

【-75度以下の超低温保存をする冷凍庫】

接種時には専用の注射器を使いますが、接種前にワクチンを希釈する必要があるため、その注射器も別に用意されている他、希釈用の生理食塩水も用意されているなど、接種に至るまでに幾種類もの器具や薬品も不可欠ということが分かりました。さらに、接種に当たられる医療従事者が着用するためのマスク、フェイスシールド、ガウン、手袋など、接種作業の段階でも何種類もの医療品が使われることも確認しました。

この他、コールセンターの部屋では、常時10名ほどのオペーレーターが問い合わせに答える体制もとられており、こうしたワクチン接種の作業全体で見れば、私の想像を上回る人的・物的な体制が必要であったことに驚きましたが、準備は確実に進められていました。

現段階ではワクチンの配布量が限られていますので、接種についてはウイルス感染症が重症化しやすい高齢者から進められることとされています。引き続き、国からのワクチン供給が円滑に進められることを願っています。

ワクチン

【1瓶5人分のファイザー社製ワクチン】

ところで新型コロナ感染の最近の状況ですが、この地域では2月末に国の非常事態宣言が解除された後、愛知県の厳重警戒宣言が出されていたものの、それも3月21日に解除されました。そして、現在は解除から1カ月ほどですが、残念ながらすでに大阪などの関西圏では第4波に入ってきており、おそらく東京などもこれから新たなピークを迎えることになります。

過去を振り返れば、首都圏・大阪圏でコロナ感染症が拡大すれば、次は名古屋圏で拡大していますので、私たちは第4波襲来に備える必要があると思われます。すでに4月20日から、愛知県ではまん延防止等重点措置が実施されています。

特に今回は、ウイルスの変異により強い感染力をもつ変異株が広がっているという特徴があります。その変異株の中でも、特にイギリス型は従来よりも感染力が強いため感染の広がりが早く、また死亡するリスクも高い可能性があるとされています。さらに、この変異株は子どもにも感染しやすいのではないかとも言われています。

一方、感染終息に向けての切り札となるのがワクチン接種ですが、医師会のご協力により接種体制は順調に整備できてきてはいるものの、肝心のワクチンが現段階では必要量に遠く及ばない状況となっています。本市では今週より65歳以上の高齢者への接種を始めていますが、対象とされる高齢者約4万2千人に対して、4月中に接種できる数は1千人足らずで接種率は2.4%、16歳以上の全対象者で見ればわずか0.6%という状況です。

5月以降、ワクチンの配布量は増えてゆくと聞いてはいますが、具体的な時期や数量については、今のところ国から明確には示されていないのが実情です。マスコミ報道では、6月までに全高齢者分のワクチンを確保する見通しがついたとされていましたが、それでも16歳以上の全対象者数の約26%に過ぎません。

医学的な一般論として、集団の6割が感染症の免疫を持つ状況になると、そこに集団免疫が成立するとされています。社会がこの集団免疫を獲得できますと、その段階から感染拡大にブレーキがかかり、感染は終息に向かってゆくと聞いておりますが、その免疫をもたらしてくれるのがワクチン接種ということになります。国によるワクチン配布が円滑に進められることを願うばかりです。

新型コロナワクチン集団接種シミュレーション

【新型コロナワクチン集団接種シミュレーション】

ところで話は変わりますが、最近、コロナ禍での式典出席に向け挨拶を考えていた時、今から100年ほど前の「スペイン風邪」によって、全世界で第二次世界大戦とほぼ同数の約8千万人(諸説あり)もの死者が出ていたことを知りました。

20世紀最大の歴史的悲劇は戦争だとばかり思っていましたが、ウイルス感染症によっても多くの命が奪われていたことを確認しました。当時は大正中期であった日本でもこの感染拡大があり、第一波だけでも人口の37%が感染したとされ、3度の感染拡大による死者総数は40万人前後と、その恐ろしさがうかがえます。

こうした新たな感染性の病原体は、人間の開発行為により野生生物の生息範囲が狭められたこと、人口集中による過密な都市生活などが原因でもたらされると考えられています。環境破壊がもたらす災禍は、地球の温暖化だけではないということです。

21世紀に入りSARS、MERSなど聞き覚えのあるウイルス感染症が猛威を奮いましたが、島国の日本はその毒牙から逃れることができました。しかし、伝染病に関する経験則のなかった日本は、ほぼ無防備な状態でコロナ禍の襲来を受けることとなり、感染拡大が繰り返されています。感染を終息するための切り札は、今のところワクチン接種しかありません。

国によるワクチン配布が進めば、徐々にコロナ禍の終息に近づくものと思われます。体調に不安のない皆さんにはぜひ接種いただき、19万市民の安心生活を取り戻せるようご協力をお願い申し上げます。

本市ではケンサチ(健幸)活動を、国際社会の共通目標SDGsへと発展させてまいります。「ケンサチはSDGs」です。

(SDGsとは国連で決議された国際社会の共通目標「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称)

2021年4月5日

令和3年度 新たな春のメッセージ

新年度がスタートしました。今の春もコロナ禍ということで、かつてのように多くの人を招集しての式典は少なくなっています。ごく限られた場での市長挨拶となりましたが、私の挨拶の内容で、特にこだわりを持った部分を一部抜粋してここに紹介いたします。

新規採用等辞令交付式にて

新規採用等辞令交付式市長挨拶

【新規採用等辞令交付式市長挨拶】

安城市に関して言えば、現在のところ新型コロナ感染は沈静化していると感じられますが、すでに大阪や東京といった大都市圏では第4波が到来の予兆が現れており、またその他の主な地方都市でも新たなコロナ感染が拡大しつつあると報じられています。過去を振り返れば、東京・大阪で感染増加が起きれば、間もなく名古屋圏域も同様の状況となることが繰り返されてきています。大変残念ですが、私たちはすでにコロナ感染の第4波の入り口に立たされているという自覚を持たねばなりません。

こうしたコロナ禍による緊急事態宣言が繰り返されることにより、外出する人は大きく減少し、飲食やサービス業を中心に大きな打撃が出てきており、生活困窮に直面する人が増加しているものと思われます。また外出や交流などの機会が失われることで、市民の体力低下や孤立が起き、子どもたちの健全育成にも影響が及ぶものと心配されます。

そんなコロナ禍の実態を把握し、柔軟に地域に根差した支援活動を進めてゆくのが、私たち地方公務員に課せられた使命です。そのためには、まずは私たち自らがコロナ感染をしないように心がけることが第一ですが、私たちが感染しないためには職員同士はもちろん家族にも気をつけてもらい、皆さんの日常生活そのものを健全に心がけていただきたいと思います。

楽しいイベントや大人数の会食の自粛が続くことで、ストレスは蓄積されるばかりですが、明るい展望がない訳ではありません。すでに先月から市内医療関係者へのワクチン接種が始まっており、いよいよ今月からは65歳以上の高齢者への接種がスタートします。一般論として、集団の6割の人々が新型コロナウイルスへの免疫を持った状況になると、「集団免疫」が成立するとされています。社会がこの集団免疫を獲得できますと、その段階から感染は終息に向かってゆくとされています。

その免疫を作ってくれるのがワクチンですので、一人でも多くの理解をいただき、これからワクチン接種を進めてゆかねばならないと思います。

衣浦東部広域連合(消防本部)新規採用職員辞令交付式にて

私は、安城市長を務めておりますので、本日ここに来る前に、安城市役所において新入職員に辞令交付式を行ってまいりました。現在、ほとんどの役所においては、制服というものを設けておりません。しかし、ここでは、消防士の制服に身を包んだ皆さんを前にして、あらためて清々(すがすが)しい思いをしております。

皆さんの職務は、火災や救急、さらに自然災害への対応と、突発的な事態に直面せねばならない大変な危険を伴う職務ですので、規律正しい行動が重視されます。また、全体の奉仕者である公務員として、高い倫理も求められます。これから、厳しい訓練が待っておりますが、消防士を志した初心を忘れず、一人前の消防士を目指して努力されますようよろしくお願いします。

また最近は、再び全国的に新たなコロナ感染が拡大しつつあると報じられています。過去の経緯から考えれば、私たちはもうコロナ感染第4波の入り口に立たされていると自覚をしておかねばなりませんが、消防士はその職務上、こうしたコロナ感染者にも接する可能性があります。これまでなじみのなかった新たな伝染病ですが、新型コロナウイルスに対する正しい知識を持ち、安全に傷病者の搬送や救護ができるように、しっかり勉強もしておいてください。

医学的な一般論として、集団の6割の人々がウィルスへの免疫を持つと、「集団免疫」が成立するとされています。社会がこの集団免疫を獲得できますと、その段階から感染は終息に向かうとされています。その免疫を作ってくれるのがワクチンですので、これから一人でも多くの理解をいただき、広くワクチン接種を進めてゆかねばなりません。

消防士の皆さんは早い段階でワクチンを接種してもらえると思いますので、体質的に特別な事情がある人は別として、できるだけ多くの皆さんにワクチン接種をしていただき安全に各種の職務に精励されますことを願っています。また、友人・知人にも接種してもらうように勧めてください。

衣浦東部広域連合(消防本部)新規採用職員辞令交付式

【衣浦東部広域連合(消防本部)新規採用職員辞令交付式】

部課長会議にて

最近はコロナ禍という世相にあり、明るい気持ちになりにくい時代ではありますが、本市に関して申し上げれば、先月下旬の公示地価発表では全国的に地価が下落する中にあって住宅地では市内御幸本町界隈が上昇率2.3%で、県下トップだったと報道されました。皆さんや諸先輩方の長年の努力の成果が評価される時代を、ようやく迎えられたと嬉しく思いました。自分たちの仕事に自信と誇りを持って、新しい1年を頑張りましょう。

私からは皆さんに、「管理職は名伯楽たれ」ということばを送ります。「伯楽」というのは、古代中国の馬の資質を見分ける名人のことを意味しており、「名伯楽」というのは「相手の資質を見抜き、その能力を引き出して育てるのが上手な人」を意味します。

新型コロナ感染症拡大、ICTの発達など、社会の変化は激しく、管理職のわれわれが過去に学んだことのない事態への対応を求められることが増えてきたと実感します。こうした未知の事態に直面した場合、もはや一個人で事態のすべてを理解し、問題解決に当たるのが不可能なケースもあると思われます。

一方、市役所職員の中には、まだ若くして役職は与えられていないものの、特別な知識や能力を持つ者がいることがあります。あるいは、そうした人材が市役所内にいなかったとしても、関係団体の中においでになる場合があるでしょう。だれがどんな資質や特別な知識を持っているのかをよく見極めて、これから直面するであろうさまざまな問題の解決に当たること、またそうした人物を大切に育ててゆくこと、そうした姿勢が重要な時代が到来しているのではないかと考えます。

年度の初めに当たり、そうした大きな度量を持ち、部下や相手を認め、ともに問題解決に当たれるよき管理職であっていただくように、皆さんに期待して私からのあいさつとさせていただきます。

2021年3月15日

令和3年度 一般会計当初予算(案)の概要

去る2月15日を以って、市長としての4年の任期を折り返し、後半2年間の市政運営を担ってゆくこととなりました。令和2年度はコロナ禍による激動の1年となり、安定していた日本経済も飲食・サービス業などを中心に、長期にわたる混乱を引き起こす事態となってしまいました。

しかし、これまでの堅実な財政運営による取組により、各種基金を計画的に積立ててきましたので、こうした予期せぬ事態の中でも、令和2年度中に予定していた「新安城駅の駅舎改修」や「北部学校給食共同調理場の移転建設」など、着手していた大型事業を予定通り進めることができました。また、コロナ禍における市民生活や地域経済への支援策についても、きめ細かく対応することができました。

コロナ禍は未だ終息を見ることなく、また、これまで日本を牽引してきた自動車業界はCASE革命と呼ばれる転換期を迎えつつあります。しかし、こうした厳しい状況の中にあっても、幸いにしてこの地域では製造業や建設業を中心に投資意欲は削がれておりません。「ピンチの中にチャンスを見出す」べく予算(案)の編成に当たってまいりました。

特に令和3年度からは、これまで掲げてきた目指す都市像の「健幸都市」に加えて、持続可能な社会の実現に向けSDGsと公民連携の視点も踏まえながら、新時代に向けた安城市政を進めてまいります。令和3年度実施予定の事業のうち、新しいものや特色のあるものを以下に紹介いたします。

令和3年度一般会計当初予算(案)の概要

令和3年度当初予算の規模としましては、一般会計では、前年度比6.1%、額にして43億7千万円の減となる677億3千万円としています。目的別の構成比では、民生費が40.0%と最も高く、次いで教育費14.5%、土木費12.6%の順となりました。

限られた財源を有効に活用し、安城市が今後も活力と魅力あふれるまちであり続けるため、私がマニフェストに掲げた「みらいが日本一元気なまちづくり」を引き続き強力に進めてまいります。以下、安城市総合計画の5つのテーマに沿って説明します。

「健康(Kenko)」
  • 新型コロナウイルスワクチン接種

国が供給するワクチンの接種に当たり、安定的かつ確実な接種体制を確保するとともに、市民向けコールセンターの設置や接種勧奨などに全力を挙げて取り組みます。

新型コロナワクチン集団接種シミュレーション

【新型コロナワクチン集団接種シミュレーション】

  • 健康づくり環境整備事業

「あんじょう健康大学」や「健康づくりきっかけ教室」をはじめ、安城市薬剤師会との協働による「まちの健康おくすり屋さん事業」を展開します。

  • スポーツを通じた健康づくり

東京五輪を契機として、スポーツへの関心や健康づくりへの意識を一層高められるよう、聖火リレーを皮切りに、カナダ代表の女子ソフトボールチームの事前合宿の他、全日本大学女子ソフトボール選手権大会「インカレ」や、実業団の女子ソフトボール及び女子バスケットボールの日本リーグを開催し、「みるスポーツ」の推進を図ります。

「環境(Kankyo)」
  • 温室効果ガス排出量の削減

植物由来のバイオマスポリエチレン25%配合の指定ごみ袋採用を継続する他、地域循環型社会の実現、廃棄物エネルギーの活用など、実効性ある方策の導入を検討します。

  • 市民の安全安心な暮らし実現

人の往来が多い箇所を中心に防犯カメラ100台を設置します。また高齢者と子ども向けの交通安全対策としてヘルメット購入助成を開始する他、渋滞緩和と安全対策のため本市初の環状交差点・ラウンドアバウトを里町に整備します。

防犯カメラ

【防犯カメラ】

  • 市営住宅の建て替え

老朽化が進んだ市営井杭山住宅を、令和3年度から2か年で建替えます。新たな住宅は、これまでより11戸増となる65戸とし、市営住宅では初めてとなる1DKタイプを設置します。

「経済(Keizai)」
  • WEB展示場の開設に助成

コロナ禍の中小企業の新ビジネスへの取組を支援するため、新製品開発や企業間連携に繋がる「WEB展示場」の開設への助成を行います。

  • 安城プレミアム商品券の発行

令和2年度に続き、安城プレミアム商品券の発行を行います。今回は、プレミアム建設券を追加するとともに、子ども1人あたりプレミアム商品券1万円を無償配布します。

  • 三河安城駅周辺のまちづくり

市街化編入候補地の三河安城駅南地区での土地区画整理事業実施に向け、地域の取組を支援します。また、市民や地元地域団体等と目指す将来像を共有しながら、「協創のまちづくり」を推進します。

  • 市制施行70周年記念事業の準備

令和4年度の市制施行70周年に向け、eスポーツなどのデジタルコンテンツを活用した新たなシティプロモーションを推進し、様々なハンディキャップを抱えた方たちが交流できる仕組みづくりを構築します。

「きずな(Kizuna)」
  • 多世代住宅支援事業の継続

多世代住宅支援事業を継続実施し、全ての世代が安心して暮らせるよう、住宅建築などに要する費用の助成を行います。

  • 防災減災

「地域の課題を地域で解決する」ため、地区の特性に応じた計画を住民自らが検討していけるよう、地区防災計画の作成に対し、新たな支援を行います。

  • 総合福祉センター大規模改修

開館後約30年が経過し、老朽化が進む総合福祉センターの大規模改修工事を2ヵ年の継続事業として実施します。

総合福祉センター

【総合福祉センター】

  • 在宅高齢者向けのタクシー助成

要介護者等を対象とする在宅高齢者向けのタクシー助成を開始し、健康で生きがいを持った日常生活を送り、安心して生き生きと暮らせるまちづくりの一助とします。

「こども(Kodomo)」
  • 保育環境の整備

急増する保育需要に対応するため、東山中学校区に整備する民間保育所等に対する支援を行います。また安城市こども未来事業団へ公立園14園を移管し、民間保育所に倣った運営支援を行うとともに、使用済み紙オムツの回収処分を各園で実施し、保護者と保育士の負担軽減を図ります。

  • 小学校の増築

南明治地区の開発による児童数の増加に対応するため、錦町小学校の校舎増築を行うとともに、併せて児童クラブを整備することにより受入体制の充実を図ります。

  • GIGAスクールの環境整備

GIGAスクール構想に基づき、1人1台のタブレット端末を全小中学校の児童生徒に配布し、誰ひとり取り残すことのない学びを実現し、教育環境のICT化を推進します。

1人1台配布されたタブレット端末

【1人1台配布されたタブレット端末】

  • コロナウィルス感染防止策

小中学校体育館の換気のためアルミ製建具への改修と開閉用オペレーターの設置をする他、日々の校内消毒作業などに従事するスクールサポートスタッフを全校へ配置します。

  • 高等教育の修学支援

コロナ禍による経済的理由により、高等教育の修学機会が失われることのないよう、引き続き大学生等への緊急奨学支援金を実施します。

  • 新給食共同調理場の開設

現在建設中の北部学校給食共同調理場は、令和3年度の夏休みが終わるまでに外構工事や備品購入などの開設準備を終え、2学期から新調理場において給食の提供を開始する予定です。

 

以上、令和3年度当初予算案の概要と、私の市政運営に対する考え方についてお示ししました。コロナ禍はいまだ終息の兆しを見せておらず、内外の経済情勢や金融市場の動向なども依然不透明な状況が続いていることから、令和3年度以降の市政運営は引き続き、厳しいものと覚悟せねばなりません。

しかしながら、2月から医療従事者の新型コロナウイルスワクチン接種が開始され、4月以降には、高齢者や高齢者施設の従事者などに順次実施されるという明るいニュースもあります。

現時点での過度な期待は慎まねばなりませんが、ワクチン接種によりコロナ禍の終息の見通しがつき、市民及び事業者の皆さまが、かつての生活や経済活動を一刻も早く取り戻せることを心から願っています。

2021年3月1日

現代病の処方箋 「スマホ脳 (新潮新書)」を読んで

コロナ禍による緊急事態宣言などで巣ごもり生活が求められ、がぜん注目度が上がったのがデジタルネットワークとその関連機器。在宅勤務、リモート学習などが可能となり、長時間の通勤・通学に苦しめられることがなくなった方も多いのではないかと思われます。こうした利便性が注目され国の号令により、いよいよ今春からは小中学校でタブレット端末を用いた授業も始められることとなっています。

時代の趨勢(すうせい)でありすでに必需品と化しつつあるものの、コロナによる駆け込み配布の感があり、デジタル機器が及ぼす子どもたちへの影響について十分な検証がなされたように思われません。「子どもたちの大きな環境変化に注意する必要があるのではないか」、そんな思いから「スマホ脳(新潮新書)」を読んでみました。著者のアンデシュ・ハンセン氏はスウェーデンの精神科医であり、この本は彼の日々の診療経験や医学会での報告などを基に書かれています。

市長室でのリモート会議の様子

【市長室でのリモート会議の様子】

1 人類史上の環境激変

人類の祖先が東アフリカに現れたのが20万年前、エジソンが電気器具を発明したのが約150年前、そして私たちがICT環境に囲まれ始めたのが約20年前。よって私たちの「脳」は、圧倒的に長かった狩猟採取の時代に合わせて最適化されており、この1万年間変化していないというのが著者の基本認識です。つまり私たちの脳は、かつてのアナログ生活に調整されたままの状態にあるということです。

私たちの人類史上、人の命に関わる重大な出来事は、飢餓や殺人、干ばつや感染症でした。私たちの脳はそれらを回避するために「睡眠」「運動」「他者との関わり」が重要と認識するようにされています。デジタル情報とその環境は、こうした私たちの脳の基本的な機能に混乱を生じさせつつあり、今日、精神科を訪れる患者急増の背景になってきていると指摘しています。

2 ストレスは神の恵み?

命の危機にさらされることの多かった狩猟採取の時代には、ネガティブな感情により命を守るという脳の機能が重要な役割を果たしてきました。「近くに猛獣がいるのではないか」、「明日は食料が得られないのではないか」、脳内ホルモンにより不安を感じることで、常に危機を回避してきました。

このように、私たちは強いストレスにさらされると不安が生じ、瞬時に「闘争か逃走か」の判断に迫られますが、こうした不安が最適な行動計画を立てることにつながり、集中力を高めてくれます。こうして目前の危機を乗り切れればよいでしょうが、それができそうにない時、人は鬱症状に陥ることがあります。鬱は自らが乗り越えられない危機から距離を置こうとする精神的なメカニズムなのだそうです。

つまり、ストレス症状は心身を守るための「神の恵み」ともいうべき役割を持ち、不安や鬱により私たちの命は守られてきたとも言えるのだそうです。私たちが生き延びるためには、ポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が重要だったのです。

3 癖になるスマホ

狩猟採取の時代、身の回りの獲物や猛獣の有無、天候の急変など、生きてゆくためには常に新たな情報収集が不可欠でした。そのため脳内ホルモンは、常に新しい情報を探そうとする衝動を生み出します。そして、この行動原理によって、現代の私たちはデジタル機器の新たな情報を次々に検索したくなる習性が身に付いてしまいました。

「新しい情報により何かが起きるかもしれない」という期待は精神の興奮をもたらし、もしもカジノに身を置けばスロットマシーンから抜け出せなくなってしまいます。その習性をうまく利用しているのがゲーム会社やスマホメーカー、ソーシャルメディアやSNSだとしています。こうした企業は脳や行動の研究者を擁し、利用者の脳が依存症を起こしやすくなるような魅力的な仕掛けを創り出しているのだそうです。

そんなソフト開発の裏事情を熟知するIT企業の経営者は、自らの子どもがIT端末を持つことを厳しく制限しているという事実を、私たちもよく理解しておく必要があります。

必需品と化しつつあるスマホ

【必需品と化しつつあるスマホ】

4 デジタルの負の側面

集中力の低下

キーボードを軽やかに打ち相手の話を記録できる人を、すごいと思います。しかし意外にも、鮮やかなブラインドタッチよりも手書きの方が、思考力が働き情報が記憶に残りやすいということです。特にデジタルによる記録の場合、記憶の重点は記録がどこに保存されたかに集中し、情報そのものを覚えていない傾向があります。私たちは一度に一つのことにしか集中できないようです。

記憶力の低下

夜間の睡眠時、私たちの脳からはタンパク質の老廃物が除去されており、1年間に脳と同じ量のゴミが捨てられているそうです。また熟睡時には、短期記憶が長期記憶に置き換えられているとされます。デジタル機器はブルーライトを発しますが、これにより脳が晴れ渡った空との錯覚を起こし、身体が覚醒してしまうことで十分な睡眠がとれなくなります。睡眠不足によって、記憶力の低下が引き起こされているのだそうです。

気を散らすSNS

外敵から身を守るために他人の行動を知る、また仲間づくりのために自らのことを知らせたくなるのは、生存を求める本能に根差しているようです。私たちがSNSに夢中になりがちなのはそのためで、スマホの着信合図の音や点滅はとても気になるものです。SNSはそうした人間の習性を利用し、アイコン、着信音、さらに画面に添付されるニュースの選択など、広い拡散を狙った計算づくの設計がなされているようです。GAFAと呼ばれるネット企業は、そんな仕掛けによりアクセスカウント数を稼ぐことで莫大な広告料収入を上げています。

5 デジタル依存症への対抗策

運動をする

身体を動かすことは知的な能力を向上させ、集中力や記憶力が高まりストレスにも耐えられるようになるそうです。人間には狩猟採取の時代からの外敵から身を守ろうとする防衛本能があります。身体を鍛えている人は、命の危機から逃れることに対する自信が備わり、強いストレスを受けにくくなります。また、運動によって知的な処理速度が速まり、頭の回転もよくなるそうです。

デジタルを賢く使う

現代の私たちは、デジタル機器の使用に時間を費やすことで、読書や運動の時間が少なくなっています。情報過多に陥る一方、自動化やAIなどが一般化することで、私たち人間に残された仕事は、おそらく集中力を要するものになると著者は予測しています。そのため、無駄な情報を排するためにはスマホの使用を制限し、睡眠や運動を優先しつつ、社会的な人間関係を大切にすること。つまり、アナログ時代の生活習慣を回復させることが大切と結ばれています。

 

言語認識ソフトが視覚障害や高齢者の生活を支援し、また聾唖(ろうあ)の方々はスマホをコミュニケーションに活用されるなど、多くの皆さんがデジタル機器による恩恵を受けているという事実もあります。デジタルは使い方により、社会生活の薬にも毒にもなるという両側面を持っていることを理解し、上手に活用してゆくことを考えねばなりません。デジタル機器にふり回されるのではなく、私たちはデジタルを使ってどんな豊かな生活を確立するのか。そのことを考え続けてゆく必要があります。

テレビ電話通訳システムのイメージ図

【テレビ電話通訳システムのイメージ図】

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