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更新日:2025年7月23日
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全国的に百日咳が流行しています。愛知県においても患者数が増加しています。今後も、流行がしばらく続くことが予想されますので注意が必要です。乳児に感染すると重症化する恐れもありますので、予防接種など早めの対策をお願いします。
百日咳菌により起こる急性の気道感染症です。
乳児では重症になり、特に新生児がかかると無呼吸になり、窒息や肺炎や脳症等の重い合併症を起こしやすく、命を落とすこともあります。
成人の百日咳では、咳が長期にわたって持続するものの、乳幼児にみられるような典型的な症状が見られないために診断が見逃されやすく、感染源となって周囲へ感染を拡大してしまうこともあるため、注意が必要です。
普通のかぜのような症状ではじまります。次第に咳がひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にコンコンと激しく咳込み、息を吸いこむためにヒューと笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。
乳幼児では咳で呼吸ができず、唇が青紫色になったり(チアノーゼ)、けいれんが起きたり、突然呼吸が止まってしまったりすることがあります。
鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる接触感染とされています。
百日咳は生後2月から予防接種法に基づく予防接種(定期接種)の対象となっていますので、速やかに予防接種を受けましょう。
症状がある場合は、マスクを着用するなどの「咳エチケット」の実施、手洗いをする等、基本的な感染対策の実施を心がけましょう。
生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。