受け継ぐ想いを
未来へ届ける 望遠郷
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更新日:2024年3月29日
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安城市と長野県下伊那郡根羽村は、平成3年に30年間の分収育林契約を締結し、間伐や遊歩道整備等の森林整備を行ってまいりました。令和3年度末に契約期間の満了を迎えたことに伴い、令和4年4月1日からは、分収育林契約の取り組みを継承し、より森林保全、環境教育活動に重きを置いた「矢作川水源の森環境育林協定」を締結しました。
根羽村と取り交わした内容は、次のとおりです。
1.水資源の涵養・森林資源保護育成及び啓発。
2.協定の存続期間は、令和4年4月1日から定めのないものとする。
3.前契約で取り決めた樹木の持分及び、地上権の代金は本協定に継承する。
4.事業の内容について、5年毎に精査を行うものとする。
5.協定の履行のために必要な費用は折半とする。
6.間伐等に伴う樹木の販売にかかる収益は折半とする。
環境育林協定では、従来の「水資源の涵養・森林資源の保護」だけでなく、「安城市民への還元」、「SDGsへの貢献・啓発」を目的に掲げ、これらを達成するために、森林整備、矢作川上下流域の自治体間交流に加え、現在の人工針葉樹林から、針葉樹と広葉樹の共生を図る「針広混交林への転換」を軸とした事業に取り組みます。針広混交林への転換は、30年から60年といった長い期間に渡り、間伐、植樹、害獣対策など、地道な管理を要します。そうした森づくりの一端を、矢作川上下流域の住民の皆さまと協働し、木育などの体験を通じて、水の大切さや森林の役割の理解を深め、次世代へ引き継いでいく環境教育活動を推進しています。
「矢作川水源の森」環境育林事業位置図
生態系サービス※への支払いにおける日本の優良事例として、環境省ウェブサイト上で矢作川水源の森環境育林事業が紹介されています。
生態系サービスへの支払い(PES)~日本の優良事例の紹介~(外部リンク)
※生態系サービス=ミレニアム生態系評価(平成13年から平成17年にかけて行われた国連主唱による地球規模の生態系に関する総合的評価)で定義・分類された人類が生態系から受益するサービのこと。