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更新日:2021年7月14日

よくある質問

question

 埋蔵文化財センターはどこにありますか?

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 埋蔵文化財とはどういうものですか?

question

 建物の建築予定地などが周知の埋蔵文化財包蔵地に該当している場合、どのような手続きが必要になるのですか?

question

 今度マイホームを建てる予定ですが、予定地内に埋蔵文化財がある場合、どうしたらよいですか?発掘調査になったら、その費用は誰が負担するのですか?

question

 発掘調査で重要なものが発見された場合、建物は建てられなくなるのでしょうか?

question

 とても不思議に思うのですが、どうして住居跡があることが分かるのですか?

question

 土器の時代はどのようにしてわかるのですか?

 

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question

埋蔵文化財センターはどこにありますか?

answer

「安祥文化のさと」の中の、歴史博物館や市民ギャラリーと同じところにあります。

 

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question

 埋蔵文化財とはどういうものですか?

answer

 1. )    『埋蔵文化財』とは、地下に埋れている文化財のことです。具体的には石器や土器、様々な副葬品等を指します。またこの他によく耳にする用語として、『遺跡』があります。遺跡とは記念物の一種で、昔の人達が残した生活の痕跡を留めている場所を指します。


       2. )  遺跡(埋蔵文化財)とは「過去の人間活動の痕跡」で、一般に地下に埋蔵されているもののことです。集落跡や古墳、城館など、人間活動の結果生じたもので、さまざまな種類があります。


        極端にいえば、昨日の人間活動の痕跡から、すべて遺跡なのですが、文化庁は、戦国時代頃までを遺跡(埋蔵文化財)の対象として定義しています。
        ただし、地域にとって意義のある文化財と認められる場合には、江戸時代以降のものでも遺跡の対象になり、地域の実情に応じて、決めることができます。住居跡や柱穴など、土地に直接のこされたものを「遺構」、土器や石器などを「遺物」といいます。そして、この遺構と遺物によって構成されている全体を「遺跡」と呼んでいます。そのため、「遺跡はどこにでもある」といっても過言ではありません。古くからの集落や水田などは、昔の人が開発、開墾したものです。したがって、今の集落の地下に、昔の集落跡が眠っている場合が多くあります。
       また、現代では人の住んでいない山林などでも、集落跡や古墳、窯跡などが存在していることがあります。
       このように、遺跡は特別なものではなく、すごく身近に存在する歴史遺産なのです。

 

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question

 建物の建築予定地などが周知の埋蔵文化財包蔵地に該当している場合、どのような手続きが必要になるのですか?

answer

 計画がはっきりした時点で届出を提出していただきます。届出用紙は埋蔵文化財センターに備えてあります。
       届出後の手続きは窓口にてご説明いたしますが、概略は次のようになります。
       まず、現地にて埋蔵文化財の有無を確認する調査を行います。
       確認調査の結果、埋蔵文化財が存在し建築によって壊されてしまう可能性があると判断される場合には、建物の建築工事の前にさらに本格的な調査を行うことが必要になります。

詳しくはこちら   arrow埋蔵文化財包蔵地における工事の申請 

 

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question

 今度マイホームを建てる予定ですが、予定地内に埋蔵文化財がある場合、どうしたらよいですか?発掘調査になったら、その費用は誰が負担するのですか?

answer

 まず予定地内に埋蔵文化財があるかどうか、確認する必要があります。埋蔵文化財センターには、埋蔵文化財を包蔵するとした土地(「周知の埋蔵文化財包蔵地」)を記載した『安城市埋蔵文化財分布地図』がありますので、これで確認してください。
       埋蔵文化財が確認された場合、法律に基づき事前(工事に着手しようとする60日前までに愛知知事宛)の届出が必要となります。窓口は埋蔵文化財センター(文化財課文化財係)で、書式などについてはお尋ねください。
     事前の確認作業で発掘調査が必要となった場合、基本的には埋蔵文化財を破壊する工事を行おうとする人(原因者)に、その費用の負担をお願いいたしております。しかし、個人住宅や小規模な農地整備、零細企業等、費用負担を求めるのが適当でない場合は、行政側がその費用を負担するのが一般的です。また本格的な発掘調査の他に事前の確認作業にかかる費用も同様です。

 

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question

発掘調査で重要なものが発見された場合、建物は建てられなくなるのでしょうか?

answer

国宝級のものが発見された場合などは建築に制限が加えられることがあり得ますが、現在までのところ、市内でそのような例はありません。
      従って、ごく特殊な場合を除いては、発掘調査の終了後には建物の建築が可能であるということになります。

 

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question

 とても不思議に思うのですが、どうして住居跡があることが分かるのですか?

answer

 この質問は、どうして遺跡があることが分かるのですか?という質問と同じくらいよく尋ねられます。どうして遺跡があるのが分かるのかは別の機会に回して、なぜ住居址(遺構)があるのが分かるのかについてお答えします。
  1. )   発掘調査を行なう場合、まず、遺跡全体を覆っている土を竪穴住居址などの遺構が確認できる面まで掘り下げます。遺構が確認できる面は場所によって異なりますが、安城市の台地では、おおむね赤土まで掘り下げることで確認することができます。
  昔に作られた竪穴住居址などの遺構はこの赤土まで掘りこんで造られているものが多いのです。きれいな土を掘ってその土できれいに埋めたとしても、決して元の土とは状態が同じにならずに異なってしまいます。ましてや長い時間をかけて堆積した土は、赤土に対して黒土と呼ばれる腐葉土に近いものですから、見た目にもその違いは明らかです。上から見ると、黄色い地面に黒っぽいシミのようなものがいくつか発見されます。このシミ状の周囲を薄く丁寧に削っていくと形や大きさが分かってきます。また、黒土をよく観察すると、自然に堆積した層に含まれているものが混入しています。これらを観察することである程度の時期も分かります。もちろん土器なども入っていますから、時期を決める参考にします。あとは、その大きさや形から竪穴住居跡や柱穴跡と判断します。
    2. )   発掘調査ではとにかく土を観察するのです。遺構と呼んでいるのは、昔の人が建物を建てたり、用水路を造ったりして土を掘った跡です。その掘った跡には、埋め戻したり、自然に埋まっていったりもとの地面の土とはちがう土が入ります。ですから元の土とちがう部分を探して、そのちがう土だけを掘れば、昔の人が掘ったとおりに掘れるというわけです。 

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question

土器の時代はどのようにしてわかるのですか?

answer

1. )   土器にも洋服や自動車の形や色のように流行があります。時代によって器の形や模様の付け方に違いがあり、時代ごとの共通した特徴を「型式」(けいしき)と呼びますが、このままでは、どの型式が古いのか、新しいのか、わかりません。これらを明らかにしてくれるのが地層です。
    土はふつう、下から上に順に積もります。上の地層の方が下の地層より新しく、地層に含まれているもの(土器など)も同じように考えることができます。こうして確認されたいろいろな事実をたくさん組み合わせることによって、ほとんどの土器型式の順序がわかりました。
    ただし、型式と地層だけではどちらがより古いかということしかわかりません。
    「いまから何年前の土器か」は、同じ地層に含まれている「年代が明らかなもの」から知るのです。たとえば炭は科学的な分析によって、今から何年前のものかわかります。そこで、炭と一緒にでてきた土器も同じ年代と考えることができ、それと同じ特徴を持つ土器(型式)もその時代のものとわかります。
    このようにして、考古学者は土器の特徴を見ただけで、それが何年前の土器か言えるようになるのです。
        2. )   出土遺物の時代はその形や作り方の特徴からわかります。しかし、年代についてはこれだけではわかりません。年代のわかっている遺物(年号が書かれているなど)との共伴関係や科学分析から実年代を推定しているのです。ですから、研究者によって同じ遺物でも西暦何年頃というのがちがう場合もあります。古墳時代の始まりの年代が3世紀後半、4世紀初頭などいろいろ言われるのはそのためです。

高杯の編年

 

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生涯学習部文化振興課文化財係
電話番号:0566-77-4477   ファクス番号:0566-77-6600