第8次安城市総合計画
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18第8次安城市総合計画第4章目指すべき都市像(基本理念) 「豊かさ」や「幸せ」は、人それぞれの価値観に基づき、個人の主観により多様であり、社会経済状況やライフステージにも左右され、時代により変化する流動的かつ哲学的なものです。それでは、人はどのようなときに「豊かさ」や「幸せ」を感じるのでしょうか。(1) 国民総幸福量(GNH)が示すもの「国内総生産(GDP)」がそれほど高くないにも関わらず、ほぼすべての国民が「幸せ」と感じているブータンでは、「国民総幸福量(GNH)」の向上を志向した国家づくりを進めています。「国民総幸福量(GNH)」では、幸福を「心理的な幸福」、「国民の健康」、「教育」、「文化の多様性」、「地域の活力」、「環境の多様性と活力」、「時間の使い方とバランス」、「生活水準・所得」、「良き統治」という9つの分野で定義しています。 (2) 国民生活選好度調査が示すもの内閣府が平成23年度(2011年度)に実施した国民生活選好度調査において、「幸福感」を判断する際に重視した事項は、「家計の状況(所得、消費)」、「健康状況」、「家族関係」、「精神的なゆとり」、「就業状況(仕事の有無、安定)」、「友人関係」、「自由な時間」となっています。(3) 市民の声が示すもの本市が平成26年度(2014年度)に実施したまちづくりに関する市民アンケートにおいて、生活の「豊かさ」や「幸せ」を実感するために重要なことを聞いたところ、家族や自分が健康であることや老後の心配がないこと、配偶者や親子との関係が良好であることへの意見が多くみられました。また、福祉サービスや医療機関が充実していることへの意見も上位に位置しています。第1項 基本理念に示す“豊かさ”と“幸せ”とは<図3-1>幸福感を判断する際に重視した事項(当てはまるものすべてを選択)(出典)内閣府国民生活選好度調査(平成23年度)家計の状況(所得、消費)健康状況家族関係精神的なゆとり就業状況(仕事の有無、安定)友人関係自由な時間充実した余暇趣味、社会貢献などの生きがい仕事の充実度職場の人間関係地域コミュニティーとの関係010203040506070(%)

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