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更新日:2019年2月4日

2019年1月

1月28日(月曜日)

過日の早朝、アンフォーレ周辺でごみ拾い活動に参加していたところ、ある方から「これまで市長としての一番の仕事はなんでしたか?」とお尋ねがありました。私はアンフォーレ本館を指さし、「アンフォーレのオープンです」とお答えしました。

思い起こせば、私にとって最初の市長選挙があった平成15年2月、あの時も大変寒い冬でしたが、末広・花ノ木地区にお住いの皆さんに、熱いご声援をいただくことができました。更生病院跡地周辺の老朽木造住宅が密集していた地域を、防災や居住環境の観点から何とかせねばならないという私の使命感に、多くの皆さんの共感がいただけたものとふり返ります。

その後、南明治地区の都市基盤整備を進めるべく、都市計画決定、地域との合意形成、そして区画整理事業の開始と、住民の皆さんと意見交換を重ねて事業を進めてまいりました。かつては、軽自動車も入ってゆけないような狭い路地もありましたが、多くの家屋や商店に移転をお願いして、救急車両が円滑に出入りできる基幹的な道路を建設し、防災空地にもなる公園を開設し、まちの骨格となる都市基盤を整備してまいりました。

こうしたまちづくりを進める過程の中で、まちの核となる特色ある公共施設としての更生病院跡地の利用が具体的な構想となってきました。もちろんそれはアンフォーレ建設のためのまちづくりではなく、よいまちを創るためのアンフォーレ建設でした。

アンフォーレ  アンフォーレ本館2階こどものフロア

【アンフォーレ】                                    【アンフォーレ本館2階こどものフロア】

「ローマは一日にしてならず」ということばがあります。区画整理事業による都市基盤整備は、他にも新幹線駅周辺地区、作野地区、北部地区が完了し、そして現在は、桜井駅周辺地区で事業が進められています。このことにより、市内各地で良好な住環境が整備できたことで、現在の本市の活力が生まれたものと実感しています。また、郊外では工業団地の造成を進め、明祥地区工業団地、北部地区工業団地、そして現在施行中の榎前地区工業団地と、新たな産業の受け皿づくりに努めました。

このように良好な住環境整備に努めつつ、就労の場を確保してきたことで、人口は増加し、また市内各地で民間企業による新たな開発が進められ、未来に向けた活力が生まれつつあると実感されます。こうした貴重な活力や、このまちに吹く追い風を大切にして、次の時代への飛躍につなげてゆかねばなりません。

本市の発展にご協力くださった皆さま方、そして私に力を与えてくれた市職員らに感謝申し上げ、新たな挑戦に向かいます。

安城南明治第一土地区画整理事業(市役所正面)の様子

【安城南明治第一土地区画整理事業(市役所正面)の様子】

1月21日(月曜日)

最近は、課長を集めて「明るい話題づくり」の報告を受けています。おそらく他の市役所にはないであろう、この風変わりな活動は、そもそも平成20年秋のリーマンショックを機に、私の呼びかけで始まったものです。

リーマンショックにより、地元自動車産業では生産調整のための操業停止が起き、企業によっては給与等を大きく引き下げ、また新規投資も見送られるようになりました。さらに、その影響によりいわゆる「派遣切り」という、労働者との急な契約打ち切りもよく報道されるようになり、世の中全体に暗雲が立ち込めた感がありました。

また、東日本大震災の折も同様で、震災により全国に張り巡らされていた物流のネットワークが途絶してしまい、また被災地では工場に大きな被害が出ました。この地域でもそれらの余波により必要な部品等が届かないため、地域の自動車産業はまたも生産停止となる事態が発生しました。

そうした時、私たちは心温まるような明るい話題を探したいものですが、先の読めない企業の生産停止や被災地の惨状など、心が寒々とするニュース報道が続きました。「だれかが意識して明るいニュースを創り出さねば、地域社会の暗雲は拭いされない」と思案しているうち、「こうした時代にこそ、市役所職員が発奮して、自分たちのまちや市民生活への明るい話題の提供者となるべきではないか」と気がつきました。

「明るい話題づくり」報告会の様子

【「明るい話題づくり」報告会の様子】

そこで、その主旨を管理職に伝え、私が「民間企業に元気がなくなってしまった時、地域の公務員が明るい話題を提供すべき」とのかけ声を発し、市役所が一丸となっての「明るい話題づくり」を促しました。リーマンショック後は市役所内の各課で、最低年間に1つは提案することとしていました。しかし、その後の東日本大震災による社会の重苦しい沈滞ムードを憂い、それからは年間2つの提案を呼びかけた記憶があります。

そんな市長のひと声により、始まったのが現在の「明るい話題づくり」です。その後は年度末に、確認の意味で各課長からの聞き取りをしてきました。当初は「市長から言われたから…」と渋々始めた部署もあったのでしょうが、今では新しい「明るい話題」を考える文化が定着してきたように感じられます。具体的には以下のような事例があります。

・七夕まつり開催中、職員は浴衣で窓口サービスをする

・まち中のゴミ拾いボランティアに参加する

・スポーツイベントでの誘導や案内をする

・自分たちが管理する公共施設周辺の草取りをする

この他にもいろいろな取り組みがありましたが、職員らが自ら考えさまざまな行動をとることで、職場のコミュニケーションが図られるばかりでなく、市民の皆さんから感謝のことばをかけられるようになりました。市職員自身が社会奉仕の精神を発揮することにより、それなりの収穫があるということを徐々に理解してくれたように感じられます。そろそろ実施状況の確認は必要なくなってきたように思えますが、各職場での「創意と工夫」による行政コスト削減の取り組みも聞いてみる必要があり、今年度も報告を受けることとしました。

七夕まつりを「ゆかた」でお出迎え 総合運動公園のSL清掃

【七夕まつりを「ゆかた」でお出迎え】【総合運動公園のSL清掃】

もちろん私自身も範を垂れる意味で、明るい話題づくりを考え実践するように心がけています。アンフォーレの魅力アップ、デンパーク風車の広場リニューアル、プラネタリウム特別番組の構想などで、私の場合は「明るい話題」の提案とともに、その成果を職員らに示すことを心がけています。

1月15日(火曜日)

13日(日曜日)午後から、安城市体育館にて市の成人式を挙行しました。これまではデンパークで開催してきましたが、運悪く雨天の日もしばしばありました。「娘の晴れ着が汚れる」、「雨天会場の花の大温室フローラルプレイスに入れない」など、さまざまなご意見が寄せられており、今回より、昨年4月にリニューアルオープンした体育館へと会場を変更しました。

また、式典の内容も大幅に変えてみることとなり、従来のセレモニー主体で新成人が主催者の挨拶を聞くという形から、主催側の市長・議長・教育長が自らの体験をもとに演劇によるメッセージを送るという形に変えられました。私は当初「寸劇」と解釈していましたので、「短いお芝居ならいいか…」という受け止めをしていましたが、実際の台本を受け取ってみると、かなりのセリフがあることが分かり安請け合いをしたことを後悔してしまいました。

通常のセレモニーでの挨拶は概ね話し手からの一方通行なのですが、演劇では相手との双方向のやり取りで話を進めて行くため、間合いの取り方、セリフへの感情の込め方、身ぶり手ぶりなど、これまで経験したことのない対応が求められ、大衆の前での四苦八苦を想像しますと憂鬱な気持ちにさせられました。

 

私が出演したのは「死に急ぐ若い君たちへ」というタイトルの演劇で、この話は、若い頃に遭遇した専修学校での生徒の自死をもとに構成されており、とても意味深長な内容のため、その時の真意をうまく伝えられるのかととても心配してしまいました。劇は、山の中ですれ違ったカップルの男の子が、うまい投機話に乗せられて大きな借金を抱えており、登山デートの最中、実は自殺を考えていたという設定で始まります。字数の関係もあり話のすべてをここでお伝えすることは難しいのですが、新成人へ伝えたかったセリフを抜粋してみました。

「かつての生徒の自死では、彼の亡骸(なきがら)の周りで家族、友人、関係者が集まり、激しく嘆き悲しんでいたことを思い出す。若者が急に亡くなると、こんなにも多くの人たちを悲しみの淵に突き落とすことになるということに気がついた。」自死した本人は苦しみから逃れられたのかも知れませんが、残された人たちの悲痛な苦しみが、その時点から始まるということに気づいてほしいという思いを込めました。

「自らの死を考えるということは、自らの生き方を真剣に考えるということにつながると思うな。君はその経験と悩みぬいたエネルギーをもって、自分の人生を変えてゆき、またやがては社会そのものを変えてゆけるような大人に成長していってもらいたい。」かつて、テレビで「みんな悩んで大きくなった」というCMが流れたことがありました。私も同感で、悩むことから逃げるのではなく、悩む時は真剣に悩みぬくことが大切なのだと思います。とことん悩むことが、自らの生き方を真剣に考えることにつながるものと、私はそう考えています。

当日の体育館の音響機器の問題で、セリフがお聞き取りにくかったようで残念でしたが、この演劇の核心部分は、私の実体験に基づいています。今から十数年前、若者の自死が大きな社会問題になった時、警告を発する意味で、私自身の体験を新聞のコラム欄に投稿し、一石を投じました。今回はそれが脚本化されたものです。新聞に掲載された当時、多くの反響が寄せられました。

新成人へのメッセージ「死に急ぐ若い君たちへ」の様子

【新成人へのメッセージ「死に急ぐ若い君たちへ」の様子】

1月7日(月曜日)

4日(金曜日)、新しい年の仕事始めを迎えました。仕事始め式で述べた私の新年のあいさつ冒頭の要旨を、ここに紹介いたします。

「明けましておめでとうございます。さて、いきなり私事で恐縮です。私には二人の娘がおりますが、下の娘が一昨年の夏に初孫を産んでくれました。また上の娘は昨年一月に二人目の孫を産んでくれており、今、私は二人の孫のお爺さんとなっています。孫が生まれたばかりの赤ん坊の頃はあまり孫を抱けませんでしたが、ハイハイやよちよち歩きをするようになると、私のもとにすり寄ってきますので、抱き上げてやっています。孫を抱いていると情が移るのか、やはり可愛いものだと感じます。

孫が生まれる前は娘夫婦と世間話をし、彼らの近未来に思いを馳せて5年後10年後の社会を案じていましたが、孫を抱くようになってからは、彼らが大人になる20年後30年後に思いを馳せるようになりました。家族構成が変わったことで、政治家としての視野・視点がこんなにも変るものかと驚いています。

政治に関しては、『政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の世代を考える』という言葉があります。私自身は次の世代を考えるのはもちろんのこと、次の次の世代にまで思いを馳せて、今、安城市長として何をなすべきかを自問自答しながら、行財政の実践に当たりたいと考えています。」

今年は市長選挙が控えており、新年度以降について多くを語れないことがやや残念でした。しかし、多くの市民の皆さんのご理解ご協力をいただきながら、市職員とともに取り組んできたこれまでの4期16年間で進めてきた各種施策が、ようやく実を結び、間もなく大きく花開いてくれることが見通せるようになってきたことは、ありがたい限りです。感謝の気持ちを持って、残された今任期の職責を全うしてまいります。

仕事始め式の様子

【仕事始め式の様子】

また6日(日曜日)には、「消防出初式」がありました。消防団員、自衛消防隊、婦人防火クラブなど、消防関係者の参加により盛大に挙行できました。こうした皆さんのご尽力により、昨年の火災発生件数は42件となりました。一昨年は50年ぶりに50件を切り、49件となったことが話題となりましたが、昨年はさらにそれを15%ほど下回る件数となり、本市の火災についての安全安心はよく守られた1年となりました。

ところで昨年12月20日、安城市消防団に対し総務大臣から感謝状が贈呈されました。基本団員の定数を確保しつつ、機能別団員を3年間で90名と計画通り確保できたことが評価されたとお聞きしています。安城市消防団におかれましては、一昨年の日本消防協会の特別表彰「まとい」に次ぐ2年連続の全国レベルの表彰となりました。安城市消防団は、このように全国から高く評価され注目されています。

消防団員はじめとする関係者の献身的な職務精励で、私たちの地域が守られていることを多くの皆さんに知っていただきたいと思います。

消防出初式あいさつの様子

【消防出初式の様子】

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