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更新日:2018年6月4日

2018年5月

5月28日(月曜日)

日本大学のアメリカンフットボール部の反則行為が、今、大きな社会問題となっています。私もその瞬間のプレー映像は何度も見ました。しかし、加害した学生や彼の監督とコーチの記者会見まで、その全て見たわけではありませんので不明な点もありますが、最近のマスコミに取り上げられるさまざまな事件と同質性があると感じています。

あの映像を見ただれもが思うことは、「けしからん」のひと言でしょう。試合に集中し無防備な状態の関西学院大学の選手に対し、日本大学の選手が反則行為の激しいタックルをしています。被害者の選手は、一歩間違えば身体機能を損なっただけに、素人目にも行為の危険さは分かります。そしてさらに義憤が高まったのは、その危険行為が監督やコーチの指示による可能性が高いことです。

加害選手は、比較的早い段階で記者会見の場に現れ、自らの非を詫びるとともに、自分が知り得る全ての状況説明をしたように思われます。しかし、選手に対する指導責任のある監督とコーチは、社会的な批判の高まりに押されて記者会見を開いたものの、自らに非はないとの説明に終始しました。両者の言い分は大きく食い違い、真の事実関係を求める声が日に日に高まっています。

 

安城市発展祭でご講演下さったロバート キャンベルさんは、日本では独特の徒弟制度が今も健在であり、それによって技能や技術の伝承が確実なものになっていることを「日本の伝統文化」として称賛されました。社会的なルールを順守する立派な指導者の下で修業をするのなら、確かにそのプラス効果は大きいと思われます。しかし、目的達成のためには反社会的な手段も辞さないとする指導者に就いた場合は、一歩誤ればとんでもない結果につながることになります。

最近マスコミをにぎわせてきたのは、企業の品質データ改ざん、大相撲の暴力事件、森友・加計問題の他、パワハラやセクハラの問題です。事実関係が未解明な事案もありますが、いずれも「上に立つ者の誤った考えや行為を、下の者たちが忖度(そんたく)したりお手本としたりする」ことで、いつの間にか組織や社会の中に腐敗が広がっているという構図が垣間見えるような気がします。そして残念ながら、いずれにも共通するのは責任のなすり合いでしょう。

一方が認める事実を、他方が否定し続けるという構図。どちらかが嘘をついているに違いないのですが、第三者不在の密室でのやり取りが原因のため、確実な証拠が残っていないので事実認定が難航します。水掛け論が繰り返されるうちにうんざり感が蔓延し、私は「民信無くば立たず」ということばが気になります。民間企業、スポーツ、そして政治・行政と、一般の人たちからは見えにくい世界での問題は、その世界に生きる方々の自浄能力にかかっていると言えましょう。

アメリカンフットボールに関しては、若きスポーツマンたちが自浄能力を発揮しようとしているように報道されています。過去の歴史的な転機は、若者たちの純粋なエネルギーが原動力となっています。スポーツが社会を変えるという結果につながれば、世の中の空気はずいぶん澄んだものに感じられると期待しています。

5月21日(月曜日)

17日(木曜日)、佐賀県佐賀市において「全国国営総合農地防災・直轄地すべり対策事業促進協議会(以下、全国協議会)」の総会が開催され、これまでの2年間、会長を務められた佐賀市長さんに替わり、この総会から私が会長をお受けすることとなりました。この協議会は、全国各地で実施されている大規模な国直轄の農地防災事業を、関係機関に働きかけて推進させてゆく団体です。

会長就任時のあいさつ

【会長就任時のあいさつ】

当矢作川地区では、明治用水主要幹線や頭首工の耐震化などを進める大型国営事業「矢作川総合第二期地区」が実施されていることから、その旗振り役を任されたものと思われます。本市が全国協議会に加入したのは3年ほど前に過ぎませんが、さまざまな経緯から会長をお受けした以上、しっかりとした成果を出さねばならないと思っています。

近年、国の農業農村整備事業予算は、増額傾向にはありますが、依然として厳しい状況で、農業や農村をとりまく環境は、農産物価格の低迷、農業従事者の高齢化等の問題をかかえています。また近年、多発している集中豪雨や地震、地すべり災害への被害防止、さらに老朽化した土地改良施設の更新整備等、多様な課題に的確な対応を図るため、農業農村整備の予算確保は不可欠です。まずは7月に、国に対する提案活動を行ってゆくこととなりました。

 

また19日(土曜日)には、本市の姉妹都市であるデンマーク王国コリング市議会の文化担当委員長と部長、さらにコリング音楽学校のご一行が来安され、親睦を深めるとともに音楽を通じた交流活動を行いました。土曜日にはアンフォーレのホールにて、音楽学校の10名の学生と安城学園高校吹奏楽部がジョイントコンサートを開催し、翌日にはデンパークにて音楽学校学生が演奏会を行った他、梵迦(ぼんが)という地元の和太鼓プロ集団による演奏を鑑賞していただきました。

コリング音楽学校の演奏の様子

【コリング音楽学校の演奏の様子】

私も可能な限りご一緒させていただきましたが、特に梵迦の和太鼓はデンマークには類似の楽器はないと思われたので、その感想をお聞きしましたところ、コリング市の複数の方から「fantastic!」という感嘆の声が聞かれました。fantasticの語源は、空想や幻想をあらわすfantasyですので、「夢のような」とか「幻想的な」を意味されたものと理解しています。激しいアクションとともに連打される和太鼓の迫力に魅了されたのでしょう。

演奏後、コリング音楽学校の校長先生と学生との会話を耳にしましたが、さっそく和太鼓とバイオリンなど弦楽器との合同演奏の是非をめぐり、新しい音楽の可能性が話題となっていました。すぐに実現するものではないと思いますが、時間をかけて東洋文化と西洋文化が融合した新たな芸術文化が創り出されることを期待しました。

コリング市のご一行は、今週から市内小中学校を巡回演奏され、学校給食を生徒らと食べるなどの交流の他、日本酒の醸造所やイチジク農家の見学など、この地域の地場産業への理解も深めていただきます。本市内にある未知の魅力を発見していただき、未来へ向けた相互交流の展開に結びついてゆくことを願っています。

5月14日(月曜日)

5月10日(木曜日)、三河安城駅開業30周年記念として、三河安城駅前のホテル・グランドティアラ安城にて、講演会「~世界視野で考える~三河安城未来構想」を開催しました。

冒頭あいさつの様子

【冒頭あいさつの様子】

当日、講師としてお越しいただきましたのは、大阪駅に隣接する大規模な複合施設グランフロント大阪の中核を担う「ナレッジキャピタル」の総合プロデューサーの野村卓也様で、大阪における産業創出、文化発信、国際交流、そして人材育成の礎を築いておられます。ご自身の経験から、未来を見据えた大交流圏の中での本市の新たな可能性や方向性、また三河安城駅を中心とした「まちづくり」について、広い視野で貴重なご示唆をいただきました。

話の締めくくりとしてのご提言は、「三河安城スマート・アグリシティー」という付加価値の高い先端農業エリアの確立で、会場の多くの方はその意外な構想に驚かれたことでしょう。しかし実は、私の大学の先輩であり、都市環境プランナーとしてご活躍の涌井雅之さんと個人的に歓談した際、涌井さんからも同様のご提案をいただいたことがあり、あの時も「えっ、農業?」との思いを抱いてしまいました。

そして今回も、ほぼ同じご提案をいただいたということは、このまちを客観的に俯瞰(ふかん)できる方々からすれば、他のまちにない安城の独自性はやはり「農」にあるということなのかも知れません。私自身もあれこれ考えさせられた記念講演となりました。

講演会「~世界視野で考える~三河安城未来構想」の様子

【講演会「~世界視野で考える~三河安城未来構想」の様子】

さて先週末は、時間をつくり「おみおくり」という映画を見ました。かつて「おくりびと」という男性納棺師の映画が話題となりましたが、今回は女性が務める納棺師のお話でした。主人公である2人の女性納棺師は、病気や事故で亡くなり遺族に対面させられないような顔のご遺体を、化粧などの美容技術を駆使して修正することで、生前とほぼ変わらない表情をつくり出し、遺族から泣きながら感謝される場面が印象的でした。

死は忌(い)むものとして、私たちは日常生活から遠ざけてきました。そして都市化により核家族化が進んだことで、祖父祖母といった身近な近親者の死に立ち会うことのない若者たちが増えているものと思われます。死という現実、そしてそれを親しい者で見送ることの意義を知らないことにより、若者たちの自死が増えているのではないかと、私は個人的にそう心配しています。

ある人が死に直面した時、周囲の方々がいかに悲嘆にくれることか。親族の困惑はもちろん、弔問への友人知人らのご出席を通じて、故人が一人で生きてきたのではないことを実感させられます。それは個々人にも当てはまることであり、お見送りに参加することで、多くの皆さんに見守られて自分も生きているのだということに気づかされます。上映中、私は何度も涙をぬぐいました。

映画が終わり、すすり泣きが聞こえた会場をふり返った時、がっかりするほど観客が少なかったのに驚きました。スリルやアクションによるはらはらドキドキの映画ではありませんので、あまり注目されていないのでしょうが、幅広い世代の皆さんに見てもらいたい優れた作品だと感じました。とにかく…、泣けてきます(;O;)。

5月7日(月曜日)

ゴールデンウイーク前半の連休を利用し、八ヶ岳の山歩きをしてきました。八ヶ岳は、山が八つも連なると表現されるほど峰が多く、それらの総称が八ヶ岳連峰と呼ばれています。今回私が登頂したのは、その8つの峰の1つである硫黄岳で、標高は2,780mあります。標高から険しい山がイメージされるのかも知れませんが、実際はのっぺりとしたなだらかな稜線を持つ丘陵のような山容です。しかし、それは諏訪側から見た表情であり、その背後には切り立った爆裂火口が大きな口を開けています。常日頃は人にやさしくあるものの、ある瞬間には暴力的な猛威を振るうという、大自然を象徴するかのような山に思われます。

私は硫黄岳に対して特別な思いがある訳ではありませんが、残雪があるこの季節、急峻な岩場の多い峰を目ざせば滑落事故の可能性が高くなるため、標高はあるものの比較的安全と思われるこの山を目ざしました。標高1,500mほどの美濃戸口登山口からスタートし、約1,300mの高低差を5時間強で登り切りました。道中、残雪の深さを気にしていたのですが、初夏を思わせるような4月の気候により雪はほとんど解けてしまっており、登りでは登山靴に装着する滑り止め用のアイゼンという金具は必要ありませんでした。

私は本年で60歳を迎えるため、息切れや体力不足を心配していましたが、この日はお天気に恵まれたためか、体力的にいくらか余裕を残して登頂できたわが身が嬉しかったです。硫黄岳から眺めた八ヶ岳主峰の写真を掲載しました。

硫黄岳から見た八ヶ岳主峰

【硫黄岳から見た八ヶ岳主峰】

ゴールデンウイーク後半は山行の疲労回復を図りつつ、自転車に乗ってデンパーク、アンフォーレ、堀内公園などのにぎわいを確認して回りました。本市の施設利用は、これまでのところいずれも好評のようです。

4月のデンパークの月間入園者数は、開園5年目の平成13年以降、初めて7万人の大台を回復することができました。風車の広場のリニューアルオープンにより、「子どもも楽しいデンパーク」が周知され始めていることによるものでしょう。子どもも楽しいテーマパークとなったことにより、両親はもちろんのこと、場合によっては祖父祖母までもがご一緒されるケースもあると思われ、ご入園がかなり増えたものと想像しております。

日本最大級の木製遊具に子どもが集中しますと、管理者として正直なところ事故等を心配してしまうのですが、高さによる恐怖感からか子どもたちの行動は慎重になり、高所で進路を譲り合ったりかわしたりと、それなりに工夫して楽しんでいるように見えました。保護者の皆さんもハラハラドキドキでしょうが、わが子の安全を見守ってあげて下さい。

 

子どもが楽しい風車の広場

【子どもが楽しい風車の広場】

ところでアンフォーレへのご来館も順調に伸びてきており、4月末までの11カ月間で本館への入館者数は約109万人に達しました。かつてあの地に更生病院があった時代、年間100万人もの人の往来があったとお聞きしており、私たちはその人数を目標に集客を図ってまいりましたが、1年間を待つことなくその目標に達したことを嬉しく思っています。

城南町にあった以前の中央図書館の年間利用者数は40万人前後でしたので、かつての2倍近い方々に施設利用をしていただけていることとなります。最近の子どもや若者たちの読書離れが懸念されていますが、書に親しむ良好な環境の整備を進めてあげれば、青少年らは喜んでそこに集うということが証明された感があります。

今年のゴールデンウイークは快晴に恵まれたせいか、私自身も晴れやかな気持ちで過ごすことができ、心身ともに充実したよき1週間となりました。

5月1日(火曜日)

4月26日(木曜日)午後4時より、東京の自民党本部で開催された「財政再建に関する特命委員会」のヒアリングに出席してまいりました。国の財政再建を議論する重要な委員会で、委員長は岸田文雄さん、座長は額賀福志郎さんといったそうそうたる国会議員の皆さんが出席されました。

この席には全国知事会、全国市長会、全国市町村長会からの出席者が揃い、私は全国市長会を代表して都市財政の現状を説明いたしました。最近の国策は積極財政による経済成長が語られることが多く、悪化が懸念されてきていた国や地方の財政について、どなたがどこで議論をしておいでなのだろうかと心配していただけに、会議のテーマ自体を大変嬉しく思い、日程をやりくりして出席しました。

私からは、近年、少子高齢化の進行による社会保障費が地方財政を圧迫していること、それに対応するために地方は行革による人件費や投資的経費を縮減してやりくりに努めているものの、もはや限界に近いことを述べました。今後も引き続き社会保障費は増え、その一方で自然災害の可能性とその対策を考えれば、これ以上の投資的経費の削減は困難なことをお伝しました。

すべての政治家が選挙の洗礼を受けねばならないため、有権者の嫌う政策は避けられがちですが、現段階での結論として「消費税増税は不可避」との旨をお伝えしました。だれかが声をあげねば、社会保障費に充当すべき財源は先細りし、やがて充実した福祉サービスの提供は困難となるでしょう。そして、そのしわ寄せは国民全体に及ぶことになります。

市長村決算(性質別)における扶助費の状況(全国市長会財政部より提供)

【市長村決算(性質別)における扶助費の状況(全国市長会財政部より提供)】

政治家が未来の夢を語るのは大切ですが、一方で現実を見据えた政策も語られねばなりません。「良薬は口に苦(にが)し」と言い、一方で「甘言は病なり」、また「毒な酒は甘い」ということばもあるようです。選挙で嫌われることは避けたいという気持ちは私も分かりますが、それが孫子(まごこ)にとっての真の幸せにつながるのかどうか、真剣に考えねばならない時期に私たちは立たされていると感じます。

 

4月29日(日曜日)午前、県営油ヶ淵水辺公園の開園式典が、愛知県と安城市・碧南市の共催で開催されました。当日は快晴の青空のもと、大村知事をはじめとする関係者、そして多くの地元の皆さんらの出席のもとで式典は盛りあがりました。私は公園のある東端町に暮らしており、長年の夢がかない大変ありがたく存じました。

そもそも、この公園構想が世に出てきたのは昭和40年代半ばで、私の中学生の頃だったように思われます。当時、私の祖父が新聞を見せて「油ヶ淵周辺が将来公園になる」と教えてくれたことを思い出します。しかしその後、公園化が目に見える形で動き出することはなく、長い歳月の中、やがて公園構想は地元では伝説化し、おとぎ話のような昔話となっていました。その間、オイルショック、平成バブル崩壊、リーマンショックと、さまざまな出来事の中で油ヶ淵の公園計画は浮沈を繰り返してきた感がありました。

しかし、長きにわたる歴史の流れの中でも、公園実現への関係の皆さんの地道なご尽力は続けられてきており、大村知事のご英断によりついに公園の一部開園が実現いたしました。式典のあいさつの中で、この40数年間、公園の構想や計画を進めてくださった皆さん方に感謝申し上げました。生まれたばかりの油ヶ淵水辺公園ですが、多くの地域の皆さんに親しんでいただき、かつての美しい水辺空間が甦る(よみがえる)ことを願っています。

県営油ヶ淵水辺公園の開園式典の様子(中央)

【県営油ヶ淵水辺公園の開園式典の様子(中央)】

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