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更新日:2015年12月3日

2015年10月から11月

11月30日(月曜日)

11月も末となり、12月定例市議会の準備が始まりました。市役所内の意見調整が大変なのが市議の皆さん方の一般質問への答弁で、まずは質問の通告内容を見て担当部署で答弁の原案が書かれます。それのコピーが、私と副市長、教育長の三役、さらに同席する部長全員に配布され、修正が加えられてゆきます。そのため最初の答弁案の原稿は2・3回書き換えられることはざらで、その都度廃棄される大量の紙ゴミが出てしまっていました。

そうした環境を改善すべく、今回の答弁打合せからタブレット端末を活用したペーパーレスの会議とし、会場も最新の情報機器を導入した災害対策本部室に移すこととしました。災対本部室のデスク上の画面(答弁案)と手元タブレットの画面(質問書)を、見比べながらの議論により文案の修正をするようにしました。なにせ初めてのペーパーレス会議であり、出席者全員がタブレット操作そのものから習わねばならず初回会議は大変でしたが、「習うより慣れよ」のことば通りようやく落ち着いて会議が進められるようになってきました。

タブレット端末を活用した議会答弁打合せの様子

【タブレット端末を活用した議会答弁打合せの様子】

どこの職場でも究極のペーパーレス化として、こうした電子端末を使った会議が進められていることかと思われます。最初の段階では精神的な抵抗感も災いし、怒りを含んだ質問が飛び交いますが、そこを乗り越えることができれば、ゴミを出さないスマートな会議が実現することが分りました。市民の皆さんの目に触れることのない世界ですが、安城市役所でもすでにこうした幹部会議から会議のあり方が変わっています。

さて、またもや原稿書きの話ですが、こちらは新年のあいさつ原稿の話題です。フィンランドへの行政調査の原稿を書き終え、ようやく「広報あんじょう」や「成人式冊子」などのあいさつ原稿をまとめました。配布されるのが1月ですので、季節感をかなり先取りした内容が求められます。まだ師走にも入っていない秋の深まりの中、新年に思いを馳せて書き上げました。

ICTのネット上では今日の思いを、その日のうちに発信することができます。それを思えば、昔ながらの紙媒体によるアナログ情報は、いかに手間暇がかかり時間を要することかとしみじみ感じます。しかし社会には高齢者や障害者の皆さんのように、デジタル情報に縁の遠い方々も沢山おいでになられます。広報などへの文章については、特にそうした立場の皆さん方のお顔を想像しながら、できるだけ分かりやすい語句で文章を書くように努めています。

私自身、特別な文才がある訳ではありませんが、市長就任以来こうした色々な原稿執筆に追われてきて、気がつけばずいぶん文章をまとめるのに時間がかからなくなってきたように思われます。文章を分かりやすく、かつ簡潔にまとめることは、ことばの整理をすることが大切と感じます。そのために日頃から、ことばを磨くことを意識するようになりました。駄弁や饒舌(じょうぜつ)を排し、限られた字数でいかに自分の意志を的確に多くの皆さんに伝えられるか。考えてみれば、これも政治家に必要とされる重要な能力であると気づかされます。文章を読むのも勉強になりますが、文章を書くのはさらによき勉強になります。

11月24日(火曜日)

16日(月曜日)、JR安城駅ビル南口1階で、新しい公的施設のオープニングセレモニーを実施しました。本市の総合観光案内所とコワーキング施設を併設した「キーポート」のオープンです。本市の観光案内所は、これまで商店街の「南吉館」に置かれており、安城在住の私たちには分かりやすかったのですが、初めて安城市にお越しいただいた方々には、そもそも南吉館の位置を伝えるのに苦労しました。そこで、より分かりやすい場所に観光案内所を移転できたらということで、たまたま空きスペースになっていたJR安城駅ビル1階が借りられることとなりましたので、安城市でお借りして2つの施設を開設しました。

当日は、関係の皆さん方にたくさんお越しいただき、にぎやかな開所式となりました。駅ビル内という大変わかりやすい場所に移転することができましたので、安城市に訪問された多くの皆さまにお立ち寄りいただけますことを期待しています。ところで耳慣れない「コワーキング」ですが、英語でco-workingと表すようです。接頭語の「co」は、辞書によりますと「共同、共通、相互」などとあります。新しく起業を目指す方々がお互いの情報を交換し合い、仕事上の幅広い協力関係を築く場所という意味です。安城市から新たに起業される方々が多く生まれることを期待いたします。

キーポートオープニングセレモニーの様子

【キーポートオープニングセレモニーの様子】

さて、最近は日長が短くなったせいか日が暮れるのが早く感じ、そのためか1週間が過ぎるのもあっという間に思われます。先週は色々な行事が多く、かつ17日(火曜日)には上京し全国市長会を代表して自民党の「予算税制政策懇談会」にも出席しましたので、1週間は怒涛(どとう)の如く過ぎた感があります。

こうした過密スケジュールを縫いつつ、先々週のフィンランド視察報告書を書き上げることができました。帰国時の飛行機や上京時の新幹線の時間、また在京のホテルでの時間、さらに早朝の自宅での時間などを活用し、とにもかくにも何とか20日の「今月のメッセージ」に間に合わせることができました。

フィンランドの視察日程はとても過密で、そのため視察報告書は1万文字を超えてしまいました。400字詰め原稿用紙で25枚以上になります。それでも、ヘルシンキ市内の大学図書館や日本大使公邸への表敬訪問、タンペレ市副市長との懇談や、応用科学大学の訪問の他、在フィンランド日本人の子育てママさんとの懇談など、書き切れなかった部分がずいぶん残りましたが、主たる視察目的である「子育て支援」「学校教育」「公立図書館運営」に絞ってまとめてみました。

文章量の多い報告書となったため、書き手としては正直ずいぶん骨が折れました。また、決して楽しい文章ではありませんので、読み手の皆さんとしても全文をお読みになるというのは大変かも知れませんが、お時間の許される時にお読みいただければ幸いです。

11月16日(月曜日)

8日(日曜日)に、フィンランド共和国から帰国し1週間が過ぎました。そろそろ体内時計も調子を取り戻し本調子となるはずなのですが、先週は10日(火曜日)から12日(木曜日)まで全国市長会の役員会議に出席するため、3日間の東京暮らしをしていましたのでなかなか落ち着くことができません。

また、フィンランドへの行政視察の報告書もまとめねばなりませんが、なかなかまとまった時間が確保できませんので、移動の新幹線車中やホテルでの自由時間を活用し、小型ノートパソコンに向かい四苦八苦している状態です。とは言え、多忙を理由に報告書のとりまとめを先送りにしていますと、記憶があいまいになってしまいますので、私はできるだけ早い段階で報告書をまとめることとしています。なにせ「次の『今月のメッセージ』に掲載します」とこの欄に書いて期限を公表していますので、何が何でもそれまでにはまとめねばなりません。

ところがところが…、この他にも「広報あんじょう」の元旦号の「新年あいさつ」と「健幸ひとくち話」の原稿締切も迫りつつあり、正直なところ気持ちは落ちつきません。多くの市民の皆さんは、「市長のあいさつ文は事務方がほとんど代筆しているのだろう」と想像されていることかと思いますが、実際のところはこの文章を含め、皆さんが目にされる文章の大方は私自身の自筆です。読解力の優れた方は、たぶんそれにお気づきでしょうが…。

ただ、季節により原稿依頼は殺到しますので、公務多忙にてとても対応できない場合はやむなく担当に代筆を依頼しますが、その際もすべての文章に私自身が目を通し、自分の思いと異なる部分は担当者に伝え書き換えを命じています。

年明け以降、いろいろな市長のあいさつ文を目にされることがあろうかと思いますが、そんな舞台裏を念頭にしてお読みいただければ幸いです。

財政委員会・都市税制調査委員会合同会議の様子

【財政委員会・都市税制調査委員会合同会議の様子】

さて、3日間の東京での全国市長会役員会議は、これから始まる国の予算編成を目前にした各種情報の分析と、全国市長会の意志の集約が主な目的でした。国の平成28年度当初予算の編成を間近に控え、この時期に国の各種審議会や首相の諮問会議で議論が進められてきた内容がまとめられつつあります。その途中経過の報告を聞いて、特に地方自治体に大きな影響が及ぶテーマについて考え、全国市長会としてどう対応するのかを議論します。

最近のテーマは、主に消費税の引き上げ(8%→10%)後の「地方財政の見通し」についてと、「地方創生への取り組み」などですが、こうした差し迫った課題への対応ばかりではなく、長期的な視点から「少子化対策」などの研究会も開かれ、各都市での具体的事例を参考に建設的な議論が交わされています。安城市長の私1人の意見に大きな社会的影響力はありませんが、地方6団体の1つである全国市長会の意見に集約されることで、国としても無視できない地方の声と化してゆきますので、重い責任感を自覚して会議に臨んでいます。

11月9日(月曜日)

このWebサイトをまめにご覧の皆さんは「市長の動き」により、先週1週間、私がフィンランド共和国での行政調査に出かけていたことをご存知かと思いますが、すでに8日(日曜日)午前中に帰国しています。

9日現在の段階では、時差や気候、さらに生活感覚などの違和感から解放されていませんが、できるだけ早く普段の生活リズムに回復したいと思います。フィンランドは初めて訪問する国でしたが、非常に有意義な視察ができました。この成果を来年度の予算編成や、安城市の将来計画に活かしたいと思います。

さて海外行政調査といえば、以前から「公費による物見遊山」の印象を持たれがちで、全国各地の市議会でも物議を醸(かも)してきました。しかし今日、大手民間企業のみならず、ごく身近な中小企業に至るまで海外進出をしておられ、一般市民の皆さんも日常的に海外への出張や勤務をされる時代にあるのではないでしょうか。こうした「資本」と「人」のグローバルな移動が起きている現実がありながら、私たち市政の担い手がグローバル感覚を持つことなく市政運営を図ることに違和感を覚えていました。

そんな訳で、広い視野と新たな感覚で市政を考えるための貴重な海外行政調査の1週間であったことを、まずはご報告申し上げます。多くのことを見聞きしてまいりましたが、その詳細については、当Webサイト「今月のメッセージ」で紹介してまいります。もうしばらくお待ちください。

フィンランド共和国タンペレ市中央図書館

【フィンランド共和国タンペレ市中央図書館】

今回のフィンランド行政調査の目的は、主に「子育て支援のあり方」と「学校教育へのICT活用」でしたが、ちょうど今、本市では新しい図書情報館を建設していることもあり、訪問したそれぞれの都市で「図書館運営」も視察させていただきました。フィンランドの図書施設と日本の図書館とでは図書環境は異なりますが、それでも都市における図書館が果たす役割の世界的な傾向を読み取ることができます。

最近の日本では、全国各地で民間書店に図書館運営を委託することの是非が論じられていますが、一過性のブームの中で図書館を論じることへの抵抗感を抱いてきました。日本人独自の感覚を「ガラパゴス」と揶揄(やゆ)されることがあります。珍施設や珍制度の競い合いに陥らないためにも、社会リーダーの方々が国際標準を確認されることの大切さを感じました。

今日はICTによる情報化社会です。遠い北欧の国で1週間生活していても、その間に起きたこちらのローカルニュースは、日本から送信してもらっていました。また世界の主要都市のホテルでは、ほとんどの空間でWi-fi環境が整っており、電子端末さえ持って行けばインターネットにより日本の最新情報を得ることができ、帰国したら浦島太郎ということはありません。

異国での貴重な見聞を活かして、新たな安城市の方向性を考えてまいります。

11月2日(月曜日)

10月30日(金曜日)、安城東高等学校創立40周年の記念式典に出席しました。あいさつは5~6分程度でしたが、私が在校生に最も聞いていただきたかった部分をここに記すこととしました。

「(前略)…。このまちの市長として、期待も含めて在校生の皆さんに申し上げたいのは、進学校を卒業される皆さんには社会に貢献できる「真のエリート」を目指していただきたいということです。敢えてここで「真のエリート」といいますのは、現代風のエリートとの違いを意識して申しあげております。

そもそも「エリート」とは、何を意味するのでしょうか。皆さんも調べていただきたいと思いますが、基本的にはフランス語で「選良」、つまり選ばれた人を意味するというのが一般的です。さらにインターネット検索をしますと、エリートはもともとラテン語で「神に選ばれた者」のことを指すとあります。神に選ばれるというのはイエス・キリストに代表されるように、他人のために死ぬ用意ができている者ということであり、「自分の利害得失と関係なく他人や物事のために尽くせる人」を意味するともあります。

またフランスではエリートについて語る時、「ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige)」ということばが付随するようです。これは直訳しますと「高い地位の者はそれに見合う義務を強いられる」ことを意味し、権力や社会的地位の保持者に重い責任の自覚を促しています。一地方都市の市長が、口はばったいことを申し上げますが、現代社会にはこうした定義に該当する真のエリートが少なく、そのことが社会の不透明感を増幅させているのではないかと私は考えています。

安城東高創立40周年の記念式典でのあいさつの様子

【安城東高等学校創立40周年の記念式典でのあいさつ】

「上位1%の富裕層ではなく、下位99%の人々のための政策を」というのは、数年前に世界の主要都市で行われたデモのスローガンです。現代社会は、情報と権力を握る僅か数%の現代風のエリートが社会の富を独占しがちで、それによって富の偏在が生まれつつあるようです。こうした共通認識は世界的に広まっており、社会の格差に対する憤懣が先進国ではデモや暴動につながり、発展途上国では内乱や革命につながっているものと思われます。その格差問題に根本的な解決策を見い出せないため、不安定感や不透明感が漂っているのが現代社会なのではないでしょうか。

今日、学力で選抜された現代風エリートは、どこの国にもある一定数はおられますが、いわゆる「自分の利害得失と関係なく他人や物事のために尽くせる人」という語源に適(かな)ったエリートは限られ、そのことが社会の不安定化を長期化させているように思われます。

もちろん私自身も、胸を張って「真のエリート」だと自称できる勇気はありませんが、今の社会に求められるエリートの条件くらいは理解しているつもりです。私自身も安城市のリーダーとして、半歩でも一歩でもその理想像に近づく努力を続けてまいりますが、次の時代を担う皆さん方におかれましても、エリートということばに込められた真意を理解され、地域社会や日本社会、そして世界をリードできる人材へと成長され、ご活躍していただきたいと願っています。…(後略)」

未来を担うリーダーが、この安城市から飛躍されることを心より願っています。東高40周年おめでとうございました。

10月26日(月曜日)

秋の深まりを感じられる時期になりました。週末ごとにさまざまな催しが開催されておりますが、今秋は週末のお天気に恵まれており、屋外のイベントは大変な盛況ぶりとなっています。私も多くの秋のイベントにご案内を受け、あちらこちらに出席をさせていただきますが、主催者の皆さん方の準備や運営のよさに感心してしまいます。

「祭りは平時の防災訓練」と述べた方がおられましたが、私も同感に思っています。人と人との協力体制があればこそ、大きな催事も円滑に運営できるというものですし、また来場者同士の交流が新たなネットワークを生み出すきっかけともなります。楽しい有意義な秋のイベントが開催され、市民の皆さんの連帯意識が深化することを期待いたします。

さて24日(土曜日)に、市民会館において小中学校音楽会「うたごえシンフォニー」が開催されました。市内全ての小中学校から参加した児童・生徒が、4つのブロックに分かれて合唱を披露してくれるもので、冒頭に今年生誕250年を迎えた都築弥厚の寸劇とそれに合わせた合唱による前座がありました。都築弥厚が20人ほどの子どもたちとやり取りをする楽しい内容で、大ホールを埋めた観衆にものおじすることなく堂々と合唱劇が演じられ、子どもたちの舞台度胸に感心させられました。

安城市小中学校音楽会「うたごえシンフォニー」の様子

【安城市小中学校音楽会「うたごえシンフォニー」の様子】

その後の大人数での合唱は、「美しいわたしたちの世界」がテーマとされ、「花・鳥・風・月」の4つのブロックで構成されていました。私は時間の関係で「花」の部しか聞けませんでしたが、壇上に整列した300人近い子どもたちの歌声には迫力がありました。舞台は5つの小学校と2つの中学校の子どもたちによって構成されていましたので、おそらく練習は普段ばらばらに行われ、前日に最終調整をしたのみではないかと思われましたが、お腹の底から声が出ていたように感じました。

壇上での生徒らの熱唱に感心させられましたが、限られた時間の枠の中で効率的に指導された先生方の指導力とご苦労にも頭の下がる思いでした。

近年、安城市内の小中学生はさまざまな分野で活躍してくれています。スポーツでは、小中学生の水泳や陸上をはじめ、少年野球、少林寺拳法など、本市の多くの子どもたちが、いろいろな分野で全国大会へ出場してくれました。特に、安城北中学校サッカー部の全国大会出場は、大きな話題となりました。また、科学振興の分野でも、丈山小学校6年の女の子が、「磁石で空き缶を分別するゴミ箱」で特許を取得しています。小学生による特許取得は大変珍しく、最近はマスコミでずいぶん取り上げられました。

今後は、こうした音楽などの芸術文化の分野でも、大きな活躍をしてくれる子どもが誕生してくれることを願っています。子どもたちが元気に活躍する姿と、ご指導に当たられた先生方のご尽力に、安城市の活力の一端を垣間見たような気がしました。頑張る子どもらや先生たちを応援する安城市政であらねばならないと思いました。

10月19日(月曜日)

14日(水曜日)、デンマークのフレディ・スヴェイネ駐日大使が、安城市にお越しになられました。スヴェイネ大使は平成17年から20年にかけて、駐日大使を務めておられます。そして今年の8月、2度目の駐日大使にご就任されました。これまでにお会いしたさまざまな国の外交官の皆さんを思い起こしても、同じ方が同一国の大使を2度お務めになるケースはお聞きしたことがなく、スヴェイネ大使は日本滞在がずいぶん気に入られたのではないかと考えます。

よって、安城市へのご来訪は初めてではなく、今回で4度目くらいのご来訪になろうかと思われます。私自身、スヴェイネ大使とは久々の再会となります。最初の大使ご就任時のご来訪では、新米市長の私はどう接待したらよいのかよく分からず、やや固苦しいおもてなしだったような気がします。そんな反省に立ち、今回は肩肘張らない自然体の安城流のおもてなしを考えました。

来訪されるお昼から午前2時間ほどの滞在時間で、どう安城流のおもてなしを演出しようか…。あれこれ考えた結果、先日行われました「アイディア箱ずしコンクール」を思い出し、素朴な郷土料理の箱ずしでの歓待としました。大使に召し上がっていただく箱ずしについては、コンクールを主催された箱ずし保存会と、コンクール優勝者の安城農林高校の生徒の皆さんに準備を進めていただきました。

フレディ・スベイネ駐日大使に箱ずしを召し上がっていただきました

【フレディ・スヴェイネ駐日大使に箱ずしを召し上がっていただきました】

スヴェイネ大使との昼食会は、デンパーク館応接室を会場としました。おそらく大使は、前回の駐日期間に箱ずしを召し上がられたことはなく、今回初めて口にされる郷土料理だったかと思われます。まずは箱ずしとその型枠の木箱をご覧いただき、最初は伝統的な箱ずしを賞味していただきました。

次に、コンクールで優勝した農林高校生による現代風にアレンジされた箱ずしを召し上がってもらい、伝統の味と現代風の味を比べて楽しんでいただきました。そして最後に、10月16日(金曜日)に東京で開催される「うまいもん甲子園」全国大会決勝へ、東海北陸エリア代表で出場する安城農林高校の別の生徒らによる創作料理も味見していただきました。

私もスヴェイネ大使も、ほぼ同じ量のごちそうを食べました。最初の伝統的な箱ずしにボリュームがあったため、次の現代風箱ずしでほぼ満腹状態になりました。しかし、全国大会に出品する最後の創作料理を残す訳にはゆきません。私も大使も、結局すべて平らげお腹はパンク寸前となりましたが、大使は心のこもったおもてなしにご満悦の様子でした。

昼食後は、お互い気になる情報交換に入りました。再来年の平成29年は、デンパーク開園20周年であり、またデンマークの姉妹都市コリング市との友好関係20周年にもなります。さらに日本とデンマークとの国交樹立150年にも当たり、デンマークと日本、そしてコリング市と安城市にとって、大変重要な節目の年となります。そんな大切な周年をどう盛り上げたらよいのかと、私はもちろん大使も大変気にかけておられました。重要な節目の年までまだ1年少々ありますので、お互いに情報交換を図り準備を進め、デンマークと日本、そして姉妹都市コリング市と安城市の四者で盛り上げてゆくことを確認し合いました。

召し上がっていただいた料理に込められた安城の真心は、しっかりスヴェイネ大使に伝わったものと確信しました。心のこもった食事の準備を進めてくださいました関係の皆さまに、心より感謝申し上げます。ご協力ありがとうございました。

10月12日(月曜日)

8日(木曜日)、大きな洪水被害が出た茨城県常総市を訪問しました。9月初旬の台風18号は、愛知県を通過しその影響を心配しましたが、幸いこの地域には大した被害はありませんでした。しかし、17号と18号の二つの台風による挟み撃ちにあった形の北関東から東北地方にかけては、大変な雨雲が発生し記録的な豪雨となりました。

それによって鬼怒川が増水し、堤防の決壊や越水により主要市街地が水没したのが常総市でした。最近はマスコミに取り上げられることも少なくなり、復旧活動はかなり進んでいるのかと想像していましたが、床上浸水だけで4千件を越すような被害を出した町には、まだまだ支援の手が必要であると再認識させられました。

鬼怒川の越水個所付近

【鬼怒川の越水個所付近】

お会いできた常総市の高杉市長さんによれば、町の復旧については1週間でインフラが回復し、2週目には学校の再開、そして3週目以降の現在は各家庭や事業所から出されるごみの回収に追われており、今も日々その作業に追われているという状況でした。被害額も徐々に把握されつつあり、農業では作物、農機、ポンプ場などで約70億円、商工業の被害は中小企業が主で約60億円ではないかと推測されていました。また水害の場合は、生活再建に向けて排出されるゴミの回収と処理が大きな課題で、処理費は100億円を見込んでいるというお話でした。

今回の常総市の水害は激甚災害に指定されたため、この処理費用の9割は国が補助してくれることになっているようですが、残り1割の市負担といえども10億円が必要になります。想定外の急な財政負担は、財政力の弱い自治体にとってはかなり厳しいものになりそうです。また、農業被害は農林水産省、中小企業の被災は経済産業省、ごみ処理は環境省と、国の窓口は縦割りのままのため、交渉はそれぞればらばらに進めねばならないようで、常総市の今後のご苦労が偲(しの)ばれます。

茨城県も、副知事を筆頭とする県災害対策の常設本部を常総市内に設けており、今後、県と市が連携して市民の生活再建を進め、国との折衝に当たられることになっていました。

ところで、被災者の生活再建支援のあり方には、私たちが気づかなかった課題があるということを、高杉市長さんのお話から知りました。国の被災者への生活再建支援は、被災の度合いによって判断されるのですが、その基準は1m以上の床上浸水か否かとされているのだそうです。しかし、例えば浸水高が1.2mであれ0.9mであれ、1階に置かれている家財は再び使用できないものがほとんどに変りありません。よって、水深が床上1.0mを越えた家庭だけが金銭支援を受けられるという国の支援だけでは、生活再建上の不平等や格差が生じると感じられます。

地方によっては、この不平等感を穴埋めするため、国の支援が受けられない世帯に対して、県や市の支援制度を創設した事例があるそうです。本市でも、いざという時の支援策を考えておく必要性を感じました。

朝のボランティアセンター

【朝のボランティアセンター】

それにしても、常総市へも多くのボランティアがおいでになっているということを確認し、ありがたいものだと感心させられました。ボランティアは休日で3千人、平日でも3百人は来てくれているという状況で、これまでおよそ2万5千人が奉仕活動に汗を流してくれたそうです。その大半は首都圏の方とお見受けしました。

安城市役所の職員も、かつて東日本大震災被災地へ数十名の団体で出かけ、ゴミ拾いなどの手伝いをして来てくれた実績があります。今回の常総市水害へも、いくらかでもお役に立てるような支援を市役所内で呼びかけてみます。

10月5日(月曜日)

2年に1度の地域座談会「まちかど座談会」が、9月29日(火曜日)から始まりました。今回の座談会は、市内10カ所の地区公民館の他、子育て世代を中心とした2回を合わせた計12回としています。

今回は、まず私から来年度から始まります本市の長期計画についてお話し、その後に会場からご意見をいただきました。最初の会場となった中部公民館では、地元要望のご質問の他、子育て支援や給食など子どもに関する質問が相次ぎ、若い保護者の皆さんの親心が伝わって来ました。

さて秋も深まり、週末は各種イベント花盛りとなってまいりました。特に4日(日曜日)は、午前中に「安城市福祉まつり」と安城更生病院開院80周年記念の「病院祭」と、それぞれの開会セレモニーが続いたため、短時間で複数会場を回ることとなりました。福祉まつりは毎年恒例の福祉の祭典ですが、病院祭は前回の開催が20年前(60周年)ということで、今回が大きな節目の記念行事となりました。

病院祭の様子

【安城更生病院開院80周年記念「病院祭」の様子】

安城更生病院は、昭和10年(1935年)に、世界大恐慌により日本社会が疲弊していた時代、相互扶助の精神を掲げて全国各地に設立されていた協同組合立病院の1つとして誕生しています。その当時の、いわば地方の復興運動であった農山漁村経済更生運動の「更生」を冠したのだそうです。また更生の2つの漢字は1つにまとめると「甦(よみがえ)り」を意味する漢字となることにも気づかされました。こうして地域の方々が、自らの健康を自ら守ろうとする強い意志を込めて「更生病院」と命名されたと紹介されました。

平成14年春、更生病院は現在の地に全面新築移転され、それを機に病院名を「安城更生病院」と改称され、今日までの新たな歩みを進めて来られました。正式には、本年3月で創立80周年を迎えられましたが、対外的な記念行事は秋の開催とされました。

病院祭でのあいさつの様子

【安城更生病院開院80周年記念「病院祭」でのあいさつの様子】

安城市は、来年度から始まります長期計画の目指す都市像を、健やか幸せを意味する「健幸都市」としていますが、更生病院側もこの理念に大いに賛同下さいまして、院長先生からはさらに一歩踏み出した「健幸先進都市」を目指して下さいと、逆にこちらがあおられているような状況となりつつあります。

当日は、福祉まつりと病院祭を結ぶシャトルバスの運行も行い、それぞれの会場にお出かけいただくための利便を図りました。これから健幸都市を目指すに当たっては、「医療」と「福祉」の連携が不可欠となります。また、安城更生病院の病院祭には、安城市も「健康づくり」で共催しており、市保健センター職員も参加しています。2つのイベントを通じて、愛知県厚生連と安城市それぞれの職員の協力と交流が実現したものと思われ、こうした相互協力により今後の医療と保健・福祉の連携はより密接なものになるものと思われます。

お天気に恵まれたため、福祉センター、安城更生病院、それぞれに多くの方々にお越しいただき、意義のあるよき医療と福祉の催しが同時開催できました。

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