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更新日:2015年8月17日

2015年7月

7月27日(月曜日)

じめじめとした梅雨が明け、いよいよ夏本番となりました。夏の恒例行事や祭りが始まっているようで、家からも打ち上げ花火が見えたり、遠くからにぎやかな歓声が聞こえるようになりました。うだるような暑さの中で空を見上げ、「今ごろ山に登っている人たちはさぞかし楽しいだろうな…」と、土日になってもどこへも出かけられないわが身をふり返り、心の中で密かにうらやんでいます。

私にとって夏の楽しみはやはり登山に出かけることです。今年はどこの山に行こうか、その山のどの登山道からどんなコースを辿(たど)ろうかとあれこれ考え、装備や持ち物を徐々に揃え始めつつあります。なにせ都市インフラの整っていない世界に2・3泊する訳ですので、大切な用具の忘れ物をしてしまうと命に係わる事態もあり得ます。早めの準備に取りかかり、足りない物についても早めに買い揃えるという周到さが必要です。

かつて自炊でのテント泊主体の登山をしていた頃、車で家を出発してから鍋(なべ)を忘れてきたことに気づき、急いで家に引き返した苦い記憶があります。それによって車で往復1時間の時間の無駄が生じましたし、あわてて車を運転することで交通事故のリスクも高まります。それでも早い時点で気づいただけでもまだ幸せだったのかも知れませんが、その一件以来、早めの事前準備と入念な再確認を心がけています。

市長の私は、山でけがをしたり遭難するような事態は避けねばなりません。よって、無理のない山行を考えますと、かつてのような重装備でのテント泊ではなく、最小限の軽い装備での山小屋泊が主体となります。本年は8月に出かけたいと思っていますが、今年の安城七夕まつりは例年よりやや遅めで7日(金曜日)~9日(日曜日)の開催のため、日本人が大移動を始めるお盆休み頃に登山をすることになりそうです。にぎやかな夏休みが好きな人は、人ごみの行楽地も苦にはならないのでしょうが、たまの休みに静かな自分の時間を確保したい私には、にぎやかな休日は苦痛以外の何ものでもありません。

特に真夏の登山シーズン中は、人気のある山小屋は大変混み合いますので、私はできるだけマイナーな山や混み合わない山小屋を選ぶようにしています。もちろん登山ルートもあまり人が選ばないようなマイナールートを選択し、人ごみを避けて自分のペースで登れる計画を立てるようにしています。

また事前準備で心がけているのは、自らの体力・気力です。「今月のメッセージ」にも書きましたが、山の中でトラブルがあった時、体力的な余裕は不可欠です。暑い季節になりましたが、休日を利用して自転車に乗ったり、プールで泳いで体力を落とさないように気をつけています。26日(日曜日)は、知多半島を横断する形で新舞子の海水浴場周辺まで自転車で走り、よいトレーニングになりました。すでに夏休みの親子連れでにぎわっており、微笑ましい家族団らんの場と化していました。大音量の音楽はいただけませんでしたが、子どもたちには海や山など大自然の中で、貴重な体験や新しい発見をして有意義な夏休みを過ごしてもらいたいものです。

新舞子海水浴場の様子

【新舞子海水浴場の様子】

7月21日(火曜日)

先週は14日(火曜日)から18日(土曜日)にかけて、東京、東北地方と、場所を変えての出張が続きました。

まず14・15日は東京で全国市長会の会議があり、地域包括ケアや地方創生に関する会議の他、私が委員長を務める財政委員会も開催されました。こうした一連の会議の後、財政委員長として総務省へ地方財政に関する要請活動に出かけました。様々な会議もさることながら、その間の全国の市長さん方と交換した情報や、講師を務めて下さった有識者のお話には得るものが多く、充実した2日間となりました。

都市税財源の充実確保に関する要請活動をしました

【都市税財源の充実確保に関する要請活動をしました】

翌16日は仙台市に移動し、愛知県市長会主催のセミナーに参加しました。台風11号の接近が気になり、ひょっとして中止になるのかと思いましたが、名古屋気象台への確認などが行われ、その結果実施されることとなりました。愛知県下のほとんどの市長が参加され、東北大学の先生による東日本大震災に関する講演、また宮城県幹部による復興状況の進捗具合のお話など、発災から4年目を迎えた防災体制や被災地復興の現状を教えていただきました。

17日も愛知県市長会で仙台市に隣接する七ヶ浜町を訪問し、復興住宅や災害公営住宅などの建設状況を確認しました。愛知県の各市町から七ヶ浜町へ派遣された職員らの出迎えがあり、被災地復興に尽力してくれている様子がうかがえました。仮設住宅には未だピーク時の半数ほどの方が暮らしておられるとのお話で、被災地支援は長期的な視点での取り組みが必要ということを感じました。安城市からも宮城県石巻市と山元町へ職員を派遣しており、この日の午後には石巻市まで足を伸ばし、復興事業の最前線の様子を聞かせてもらうことができました。

18日は、さらに北に足を延ばし岩手県盛岡市に近い紫波(しわ)町で、図書施設を核とする複合的な拠点施設を見学させてもらいました。東北本線の駅前にある10.7haの町有地を生かし、図書・交流施設、体育館、町役場、サッカーグラウンドなどの公共施設をうまく集約し、民間の飲食店やホテルとうまく融合させた新しい合理的なまちが形成されており、人口3万3千人の小さな町とは思えないような時流の先端を行く集客エリアが形づくられていました。紫波町は東北本線上の盛岡市と花巻市の中央に位置しており、半径30キロ圏に60万人の人口を擁しているため、イベント展開次第では多くの人たちにおいでいただける可能性を有しています。主たる集客・交流の場となる図書施設は、安城市のPFI方式とは異なるPPP(public–private partnership)という手法が用いられていました。PPPでは民間が資金を調達して町有地に様々な建物を建設し、その建物の一部を公共側が賃借する形で公共施設が確保されていました。安城市のPFIよりも、民間側の自由度がより高いように感じました。

紫波町図書館の様子

【紫波町図書館の様子】

5日間の及ぶ視察日程で、「全国市長会会議」、「愛知県市長会市長セミナー」、「被災地復興の確認」、「拠点施設による賑わい創出」など、さまざまな機会を通じて盛りだくさんのテーマを勉強できました。内容が多岐にわたっていましたので頭の整理が必要となりますが、実行に移せばすぐにでも効果が見られそうなお話もありましたので、できることからさっそく行動に移して行きたいと考えています。

7月13日(月曜日)

7月7日(火曜日)、かつて「日本の環境首都コンテスト」で、上位を競い合った中部地方の5市による第6回中部環境先進5市サミットを、矢作川の水源である長野県根羽村で開催しました。そもそもこのサミットは、安城市が発起人となり関係4市に声を掛けさせていただき、第1回を平成22年末に本市にて開催しました。今回は5市それぞれでの開催が一巡し、ふり出しに戻って安城市担当での開催となり、どのようなサミットにするのかあれこれ思案いたしました。

私は安城市と根羽村とで、これまで長年共同で取り組んでまいりました根羽村での水源林保護活動や、子どもらの自然教室などを広く参加4市長さんを始めとする各市の皆さんに広く知っていただこうと考え、根羽村でのサミット開催を大久保村長さんにお願い申し上げました。その結果、村長さんがご快諾下さいましたので、今回は「水環境の保全と流域社会の持続可能な発展」をテーマとしたサミットを根羽村で開催することとなりました。

中部環境先進5市サミット

【中部環境先進5市サミットにて根羽宣言】

5年前の第1回目の安城市では、市長同士が環境の取組みについて連携を深めながら、住民主体の環境政策を進めていこうという宣言がなされました。以後、掛川市では、東日本大震災で浮き彫りになった課題を踏まえ、掛川宣言を採択。多治見市では防災協定の締結。新城市では市民交流会の開始。そして昨年の飯田市ではエネルギー政策に関する活発な議論が行われ、内容は年々深まりを見せております。

現在の5市サミットは、各市長同士の意見交換や議論の場だけでなく、会議の後に市民情報交換会を開催し、市民レベルの連携の場としても有意義なものになってきております。各市の特色ある環境政策や市民活動を紹介し合い、環境運動の核となる5市の皆さんが交流を深められ、その成果は今日それぞれの市での環境活動充実につながっています。

さらに、このサミット5市の活動は会議の開催にとどまらず、各市で開催される環境や産業の展示会等で、各市の政策、観光、特産品等のPRをし合ったり、メッセナゴヤに共同で環境配慮製品を出展するなど、サミット5市の絆は年々強まっていると感じています。

限られた時間内、各市長がパワーポイントで水環境保全について紹介し、それぞれの意見を2・3回述べると、予定の2時間はあっという間に過ぎてしまいました。私は根羽村との長いお付き合いの歴史を、江戸時代の都築弥厚の明治用水計画と、明治期の明治用水の通水、さらに大正期の明治用水土地改良区の水源林購入、昭和の根羽村への野外教育センター建設、そして平成の安城市と根羽村との分収育林事業と、時代を追って密接なお付き合いを紹介させてもらいました。

下流部に暮らす私たちが、水を作り出して下さる上流域に対してできることは限られていますが、上下流の交流により安城市で暮らす私たち一人一人に何ができるかを考えていただきたいという思いを、参加された皆さんに伝えることができました。

7月6日(月曜日)

6月定例市議会が終わり7月に入りますと、6月までとは打って変わって各種団体の総会も少なくなり、時間的な余裕を持てるようになってきました。こうした日程をぬって、歯科検診、散髪、人間ドックと、これまでできなかった心身の手入れに努めました。こうしたささやかなゆとりの時間が持てるだけでも、地に足の着いたような気持ちになり、明日への鋭気を養うことができます。がむしゃらに頑張ることも重要ですが、時にはこうした自己チェックのできる時間を確保せねばならないと痛感させられました。

さてこの1週間、私が注目してきたのは「ギリシャ危機」でした。’09年の財政赤字発覚以降、ギリシャは、EUとIMF(国際通貨基金)、ECB(欧州中央銀行)の金融支援を受けて、緊縮財政を強いられてきましたが、その結果、国内景気が冷え込み失業率は25%を越えてしまいました。そのため今年1月のギリシャ議会総選挙で、「EUとの交渉により緊縮策を見直す」と訴え、国民の不満に応えた急進左派連合のチプラス首相が誕生しました。

そのチプラス首相は、ギリシャへの支援延長の交渉をEUと続けて来たようですが折り合いがつかず、ギリシャは6月末のIMFへの債務返済が不可能な状況に陥り、先進国では初の「延滞国」となりました。これによりECBからギリシャの銀行への資金提供が滞り、信用不安から預金流出が進み国民生活に大きな混乱が生じています。EUからは、引き続きの金融支援の条件として緊縮財政が提示されていますが、「緊縮策の見直し」を公約に政権についたチプラス首相はこれを受け入れることができず、一連の判断を国民投票に委ねたというのがマスコミによるこれまでの経過です。

以上の経緯に対し、いくつかの疑問が浮かびますが、私は「ギリシャの議会制民主主義に突きつけられた重大な政治判断を、唐突な直接民主主義の判断に委ねていいのだろうか」という点に、特に大きな疑問を抱いています。外交交渉とは縁の遠い日常生活を送る一般国民には、正確な情報はあまりに少なく、しかも信用不安から生じた生活不安の中で、果たして正確かつ冷静な判断ができるのでしょうか。ギリシャの皆さんには大変失礼ながら、世の中には「貧すれば鈍(どん)する」ということわざがあります。意味は「貧乏をすると頭の働きが鈍くなり、さもしい心を持つようになる」というものです。

6日朝のインターネットニュースでは、EU側の示した支援条件に対する国民の意志は「NO」が優勢と伝えられています。この国民投票の結果と、それを基にしたギリシャ首相の判断が、一国の進路を誤らせることのないことを祈るばかりです。ギリシャの財政危機の波紋は、EU圏の問題で納まるのでしょうか。今後しばらくは、この余波を注視してゆくつもりです。

今回の国際的な騒動は、そもそもギリシャ国家の財政危機に端を発しています。私たちの日本も将来、財政的に追い詰められてあたふたすることのないように、今のうちから本格的な国家の財政再建を進めていただくことを願っています。

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