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更新日:2014年10月8日

2014年8月から9月

9月29日(月曜日)

9月27・28日の2日間、安城創意くふう展が開催されました。私はその初日、オープニングの表彰式に出席し、小中学生の手がけた創意と工夫に満ちた作品を見学させていただきました。

この展示会を主催された「少年少女発明クラブ」は、平成11年に発足されました。発足以来、地元の協賛企業や団体の支援・協力により、子どもたちに科学的な興味や関心を追及する場を提供し、ものづくり体験を通じて豊かな発想や創造力を育む活動を続けて来られました。本市としても、地域のものづくりの伝統を守るため、また生涯学習の推進という視点から、この発明クラブの活動を支援しております。

安城創意くふう展にて

【安城創意くふう展にて】

さて私は8月初旬、地元信用金庫の碧信さんが、タイ王国のバンコク市に事務所を開設され、その開所式に招待を受けバンコクに出かけてきました。バンコクの工業団地で目にしたのは、安城市内の大手企業はもちろん、中小企業の皆さんもが多数進出をされているという現実でした。

現地の生産現場は、日本の工場と何ら変わりはなく、ただ働く人が日本人からタイ人に置き換わったという様子でした。改めて、ものづくりのグローバル化のすそ野の広がりを実感させられるとともに、ものづくりの技術や技能が私たちの地域で末永く継承されてゆくのだろうかという危機感を抱きました。タイの方が日本より人件費が安く、また日本人同様の穏やかな気質で、さらに手先が器用でものづくりに向いているなど、このままではものづくりの現場はますますタイなどの海外移転が続いてしまうように感じてしまいました。

私たち日本人が、引き続き製造業で生きてゆくためには、手先の器用さと勤勉さはもちろんですが、他の国の人にはない日本人ならではの創意と工夫、そして研究熱心さ、それらがこれから特に問われてくるように感じます。新エネルギーで走る車、カーボンなどの新素材、iPS細胞の発見と応用など、日本が誇る先端技術はまだまだ世界で非常に高く評価をされています。

そうした日本人のよき創意と工夫の精神や前向きな姿勢が、今後も「少年少女発明クラブ」の活動を通じて養われ、子どもたちのものづくりへの情熱が高まることを期待しています。

さて今年は11月に、愛知県内で「技能五輪・アビリンピック」が開催されます。この「技能五輪全国大会」は、国内の青年技能者が技能レベルを競うことで、彼らに努力目標を与えるとともに、広く国民に対して、技能の重要性、必要性をアピールし、技能を尊重する気運を醸成することを目的として開催されるものです。また「全国アビリンピック」は、障害者が技能労働者として社会参加できるよう、職業能力の向上を図るとともに、障害者に対する社会の理解と認識を高め、雇用促進と地位向上を目的としています。

本市は、この全国大会を小中学校のキャリア教育の絶好のチャンスととらえ、小学6年生と中学2年生の子どもたちに社会見学として出かけてもらい、日頃なかなか目にすることのできない若い技能者の皆さんの働く姿を見てもらいたいと計画を進めています。社会見学の学習効果をより高めるために、すでに各小中学校では事前学習が行われつつあります。

私も7年前、国内で開催された「技能五輪国際大会」を見学し、若者たちが懸命に技能を競い合う姿に触れ、感動した思い出があります。近年では日常生活圏の中で、さまざまな働く大人の姿を見かけることが少なくなりました。世の中にどんな職業があり、またそこでどんな働きが求められるのか。またそうした仕事は、やりがいに満ちたものなのかなど、子どもたちにとって貴重な社会見学になるものと、この「技能五輪・アビリンピック」にも期待をしています。

9月22日(月曜日)

議案としての内容が膨大、かつ重要な議案である「平成25年度決算」関連議案が、18日(木曜日)、安城市議会決算特別委員会の本会議場での総括・採決の場で、全議案を承認していただくことができました。議会の閉会日は25日(木曜日)ですが、ひとまず9月議会の大きな峠を越えたこととなります。

平成25年度決算については、当Webサイト「今月のメッセージ」に、「平成25年度をふり返る(平成25年度一般会計決算より)」として概要をまとめております。詳細は以下のURLをクリックしてご覧下さい。

http://www.city.anjo.aichi.jp/mayor/message/index.html

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はまさにその言葉通りの気候に変わってまいりました。近年は地球温暖化のせいか、例年この季節、日中はまだかなりの残暑の日々となり、運動会や屋外でのイベントでは熱中症を心配せねばならないような記憶があったのですが、今年はすでにこの時期で秋の深まりを実感できるようになってきました。

わが家の近くには田畑が多く残されており、あぜ道には鮮やかな彼岸花が紅の花を咲かせています。夏から秋への季節の移ろいを感じさせてくれる彼岸花なのですが、それを見るたびになぜか妖(あや)しい雰囲気も感じてしまうのは、私だけではないと思われます。

私たちは、一体なぜ彼岸花に妖しさを感じてしまうのかと不思議に思い、あれこれ調べてみましたところ、その根には毒素が含まれており、かつて死者を土葬していた時代、墓地をモグラやネズミによって荒らされることのないように、墓地周辺には彼岸花が植えられていたという解説がありました。また、食糧難の時代には、その毒を水抜きして食用にすることもあったそうです。いずれにしても何かにつけて暗いイメージと重なる植物のため、それを見ると美しさとともに毒々しい妖しさまでをも感じてしまうのではないかと思われます。

そもそも「彼岸」とは、仏教から来た言葉のようです。私たちが暮らすのは煩悩の多い世俗的なこちらの岸、つまり「此岸」なのですが、それに対して「彼岸」は、世俗の煩悩を超越した心穏やかな悟りの世界を意味するようで、宗派によっては彼岸を極楽浄土に例えるところもあるそうです。おそらくそこからお彼岸のこの季節、彼の岸に往かれた故人を偲ぶという意味でお墓参りの習慣が生まれたのではないかと考えられます。

そのお墓参りに出かければ、毎年鮮やかに群生する紅色の花が迎えてくれ、私たちはそこに季節の移ろいと、世のはかなさを連想してしまうということのようです。朝夕の冷え込みが気になるようになってきました。体調を壊さないよう、秋の夜長を大切に過ごしたいと思います。

9月16日(火曜日)

先週のこの欄で、9月2日より「全国ゆるキャラ・グランプリ2014」が開催され、本市からは安城七夕まつりマスコットキャラクター「きーぼー」が参加をしていること、さらに、これに伴い安城市役所内に応援本部が開設され、私は応援本部長に就任したこともお知らせしました。

そんな訳で、私はきーぼーが目標とする100位以内に入るために、先週から始まった秋のさまざまな催しにきーぼーを連れて回りました。中学・高校の体育大会、どろんこまつり、ひまわりまつり、田んぼアート、福祉施設のお祭りと、とにもかくにも人が集まる場所へはきーぼーも呼び出し、紹介かたがた多くの皆さんにインターネット投票のお願いをしました。

せせらぎ・ひまわりまつりにて

【せせらぎ・ひまわりまつりにて】

その結果、先週の9月8日(月曜日)には1670体中で116位という順位でしたが、16日(火曜日)朝には84位とかなり順位を上げることができました。ご協力を下さっている皆さまに、このWebサイトを通じて感謝申し上げたいと思います。ご協力、誠にありがとうございます。<m(__)m>

このようにあちらこちらできーぼーを紹介しているうちに、「うちの行事にも顔を出してもらえないか」という嬉しい声をかけていただけるようになってきました。秋の催しは、これからが本番となってきます。「ゆるキャラ・グランプリ」は、とりあえず10月20日月曜日が投票締め切りとされており、あと1か月ほどとなりました。これからの週末は、きーぼーと二人三脚で過ごすことになりそうですが、この1週間ほどで早くも成果が表れ始めており、ますますファイトがわいてきました。頑張ります(^_^)/

さて、15日(月曜日)が「敬老の日」ということもあり、この1週間はさまざまな敬老事業が開催され、私もお招きを受けてあちらこちらの敬老会に出席させていただきました。

今年は5月の市制施行記念式典「発展祭」に、102歳の現役医師・日野原重明先生をお招きし、貴重なご講演をいただきましたので、先生からお聞きしました日本一の長寿県・長野県の例を挙げて、健康長寿の秘訣をご紹介申し上げました。私のお話の内容を要約すれば次の通りです。

1、食生活に気をつける

長野県では、かつて保存食として漬物が多く食され、その結果、塩分の過剰摂取による脳卒中で亡くなる方が多かったそうです。しかし、減塩運動が展開された結果、今では平均寿命で日本一に転じています。

2、まめに体を動かす

長野県は農業県でもあり、畑仕事に汗を流すお年寄りが多くおいでになります。日常的な「適度な運動」が、長野県民の健康長寿を支えているそうです。

3、奉仕の心で生活をする

長野県の高齢者の皆さんは、社会奉仕活動への参加率が大変高いという調査結果があるそうです。家族のため、また地域のために、自分でできる奉仕活動に取り組み、周囲の方々から感謝の声を耳にして、張り合いのある暮らしをされています。体だけではなく、心の健康もいかに保つかが大切と思われます。

発展祭での日野原先生のご講演の詳細は、以下のURLにてお読みいただけます。多くの皆さんの健康長寿をご祈念申し上げます。

http://www.city.anjo.aichi.jp/mayor/message/2014/6.html

9月8日(月曜日)

来年は統一地方選挙の年です。安城市では新年早々に愛知県知事選挙・安城市長選挙、4月には愛知県議会選挙・安城市議会選挙がそれぞれ実施されます。そんな訳でこれから否応なしに、市内の空気は徐々に選挙モードに切り替わってゆくことでしょう。

そうしたことを背景に、9月2日(火曜日)午前10時から開会した9月定例市議会・一般質問にお答えする形で、来年当初に行われます次期市長選挙に「立候補する意志がある」ことを表明しました。

今後、市議会で述べた私の安城市の将来像にご賛同いただける方々と政策的な議論を重ね、しっかりとした基本政策を考えた上で公約をまとめ、改めて正式に立候補表明をするつもりでおります。

選挙に立候補をしようとする者は、自らの足跡と地域社会をふり返り、新たな政策を熟慮し、よりよき未来像を提示せねばなりません。有権者の皆さんも改めて過去4年間の地方政治をふり返り、これからの我がまちの未来に思いを馳せねばなりません。選挙が近づくにつれて、立候補する側も、候補者を選ばれる側も、それぞれ地域の将来に対する重い責任が生まれてくるということを忘れてはなりません。

選挙は、立候補を考える者にとって精神的な重圧のかかる関門と言えましょうが、その重圧があるがゆえに徹底熟慮を迫られ、それによって政治的な真剣勝負ができる環境が醸成されてゆくともいえましょう。

さて、現在進行形の全国レベルの選挙のお知らせもしておきます。9月2日からインターネット投票による「全国ゆるキャラ・グランプリ2014」が開催されており、本市からは安城七夕まつりのマスコットキャラクター「きーぼー」が参加をしています。これに伴い安城市役所商工課に「きーぼーゆるキャラグランプリ2014応援本部」が開設され、私は応援本部長に就任しています。

きーぼーゆるキャラグランプリ2014応援本部前にて

【きーぼーゆるキャラグランプリ2014応援本部前にて】

今後、いろいろな形できーぼーへの支援を市民の皆さんに呼びかけ、きーぼーが上位入賞できますように頑張りたいと思っています。もちろん市長である私からは、全ての市役所職員とそのご家族、市議会議員の皆さんにも応援をいただくようにお願いしてあります。今回のグランプリには、全国から1670体のゆるキャラが参加をしており、きーぼーは9月8日に確認したところ、116位とまずまずの健闘をしておりますが、最近は徐々にランクを落としつつあります…(^_^;)

今回の全国グランプリは、表彰式などのメインイベントが地元愛知のセントレアで開催されます。そこでは、来場者による直接投票である決選投票が行われます。

決選投票に出場できるゆるキャラは上位100体とされていますので、きーぼーも100位以内の順位を狙っていきたいと思います。

どうかわが安城市のきーぼーがグランプリ決選投票に出場できますよう、お手元の携帯電話もしくはパソコンから、10月20日まで1日1回の投票を続けていただきますようによろしくお願い申し上げます。

投票は、次のWebサイトから行っていただけます。http://www.yurugp.jp/(外部リンク)

9月1日(月曜日)

9月定例市議会が今週から始まるため、先週は議会での一般質問の答弁打合せにかなりの時間を費やしました。また来年は統一地方選挙の年であり、気がつけば安城市長選挙の実施まであと半年ほどとなりました。

そんな訳で9月議会の一般質問では、私の次期市長選挙への出馬の意志が問われることとなりました。どんな答弁をしても、それを理解される方と理解されない方がおいでになることと思われますので、私は自分自身が納得できる答弁をしようと考え、気持ちの整理をしながら自らの意志についての答弁をまとめました。

9月2日(火曜日)午前10時からの一般質問で、私の意志を表明することとしております。

さて、夏休み最後の週末となった8月30日(土曜日)、消防団員と自主防災組織の皆さんを対象とした「消防団防災研修」を本市の文化センターで開催し、阪神淡路大震災をテーマにした演劇「ORANGE」を公演しました。

月日のたつのは早いもので、来年1月13日が、この地域で戦時中に発生した三河大地震から70年目ということになります。また同年1月17日には阪神・淡路大震災から20年目を迎えます。さらに東日本大震災と併せて、過去に発生した大災害は、私たちに貴重な教訓を残してくれました。こうした災害の被害や反省を踏まえ、この地域で発生が危惧されております南海トラフ巨大地震等に備えようと、この防災研修を開催することとしました。

消防団防災研修事業「ORANGE」公演のようす

【消防団防災研修事業「ORANGE」公演の様子】

東日本大震災においては、多くの消防団員が犠牲になってしまいました。しかし、やはりさまざまな災害が発生した場合、地域に根差し地域の実情を熟知する消防団こそが、地域防災の要(かなめ)であるということは、昨年の連続放火事件を通じて多くの市民の皆さんがお感じになられたかと思われます。

安城市の消防団は、何とか定員404人を維持しておりますが、市内各地域で団員確保に苦慮されているとのお話をよく耳にいたします。本市では、そんな消防団員を激励する意味で、他市に先駆けた新デザインの夏の活動服を全団員に配備し、消防団員の退職報償金につきましても増額いたしております。

さらに今回の「ORANGE」公演は、消防団員や自主防災組織の皆さんの研修を兼ねた、福利厚生的な意味を持たせたものとして実施したものです。

私はかねてより消防団長から、消防団員への福利厚生を要請されておりました。しかし、お笑いタレントを呼ぶなどの安直な事業では、市議会のご理解をいただきにくいと考え、昨年、劇団ピープル・パープルが名古屋で「ORANGE」の公演をすることを知り、個人的に観(み)に出かけました。そして彼らの熱演に大変感動しまして、ステージが閉じるのを待って、直接彼らに本市での公演をお願いしました。劇のタイトル「ORANGE」は、オレンジ色の救助服を着用したレスキュー隊員たちのお話で、阪神淡路大震災の実話に基づいた、直下地震直後の最前線で闘った彼らの活躍を再現したものです。

1年前の名古屋公演で彼らの熱演には泣かされましたが、今回の本市での公演でも私は涙を抑えることができませんでした。この演劇からは「大震災の非常事態」という極限状況で、人命を守るためにどんな行動をとることが最善なのかという難題を突き付けられます。観劇された多くの皆さんも同様にお感じになられたことでしょう。

世の中には、単純な正解の見出しにくいテーマがあるものです。そんな難しい解答を、会場の皆さんとともに考える機会を持てたことに大きな意義がありました。

8月25日(月曜日)

先週は、21日(木曜日)に兵庫県で愛知県市長会の研修会、22日(金曜日)には東京で全国市長会の会議と続き、日本列島を西へ東へと忙しく動き回ることとなりました。

全国市長会では最近、日本創成会議が発表された「東京圏への人口一極集中が続けば、2040年には523の市町村が消滅する」という結果に、強い関心が集まるようになっています。国が「少子化危機突破タスクフォース」という会議を持ち、さまざまな提言を出すようになったことを受けて、全国市長会も独自の研究会を設けようということで、新たに「少子化対策・子育て支援に関する研究会」が開催されることとなり、私も委員として22日の初会議に出席しました。

本市の子育て支援の現場から(赤ちゃん広場)

【本市の子育て支援の現場から(赤ちゃん広場)】

この研究会は全国の市長代表31名の委員で構成され、女性市長の割合が高い(5名)のが特徴と言えます。また当日、この会議の傍聴を希望された市長が20人もおられ、全国レベルでの関心の高さを感じました。深刻な少子化に直面する過疎の市長は多く、厳しい実状が次々と報告されました。少子化の状況と原因は、それぞれの地方によって大きな違いがあります。以下、課題を都市部、過疎地、共通課題とごく簡単に分けて拾い出しました。

都市部

人口集中により保育所が不足し、子育てが極めて難しい

過疎地

就業の場がないため若者が定住せず、出産適齢期の男女が少ない

共通課題

安定した雇用の確保

全国的に、正社員に採用された若者は配偶者を探しやすい一方、非正規雇用の若者は結婚が難しいというデーターが示されました。また、晩婚化により、希望した子供の数を出産することなく加齢してゆく女性が増加している現実も分かりました。さらに、夫婦共働き世帯が、専業主婦世帯を上回る状況は、10年以上も前から続いているという説明もありました。少子化対策は、こうした若い世代の雇用、子育て支援、家庭や地域社会の協力など、課題が広く多岐にわたることが理解できました。

本市の子育て支援の現場から(移動児童館)

【本市の子育て支援の現場から(移動児童館)】

ところで、全国の合計特殊出生率1.43に対し、安城市は1.75と会議に参加した31市の中では2番目に高い数値だったため、私からは「参加された市の中から出生率の高い都市を拾い出し、そこに共通する社会環境や政策を分析してみたらどうか」という提案をしました。

また、最近では超高齢化時代を控え、やがて施設入所できなくなる高齢者の増加に備え「在宅ケア」の試行が始まろうとしていますが、医師や介護士が常時高齢者の世話をして下さる訳ではなく、在宅での空白時間を誰がケアするのかも大きな問題と、私はかねがね心配していました。そこで、「少子化対策と高齢化対策は、併せて総合的に考える必要があるのではないか」という提言もしておきました。

この「少子化対策・子育て支援研究会」は今後5回開催され、来年6月には締めくくることになりました。会議の回数は限られています。よって、会議出席の前にはしっかり準備をして、有意義な意見を述べることに努めます。国家の未来を左右する課題解決に参画することに、強い責任とやりがいを感じました。

8月18日(月曜日)

世間の多くの皆さんが、お盆休みとされた1週間が終わりました。この夏のまとまった休暇への期待は大きかったと思われるものの、残念ながらお天気は、はかばかしくはありませんでした。

私自身は台風一過の晴天を利用して、登山に出かけリフレッシュを図ろうと考えていたのですが、予想に反して台風通過後のお天気が冴えなかったため身の安全を考えて、やむなく高原地帯の散策に切り替えざるを得ませんでした。高い頂を目指すのではなく、樹林帯の小道を歩く程度なのですが、昔の人々もこんな峠道を歩いたのかと想像しながら、小雨の中を歩くのもなかなか風情がありました。

しかし、やはり中には悪天候を押して山に入った方々がおいでになっていたようで、先週末には北アルプスで複数の遭難事故のニュースが流れてしまいました。下山途中の川の渡渉中に流された方々や、沢登りのさ中に行方不明になられた方々、また3千mを超す山からの下山を電話で告げた後に行方が分からなくなった方もおられます。遭難者の皆さんの一日も早い発見と、ご無事を心よりお祈り申し上げます。

八ヶ岳高原のクリンソウ群生地(昨年7月)

【八ヶ岳高原のクリンソウ群生地(昨年7月)】

最近は新たな登山ブームのようで、カラフルな登山ウェアを着た山ガールが山岳地帯にずいぶん増えたように見受けます。技術の進歩により、登山道具は軽量コンパクト化され、性能もかなり向上しています。そのためお天気に恵まれれば、小さな子どもでも3千m級の山に登れるような時代となりましたが、大自然の猛威が小さくなったという訳ではありません。軽く高性能な道具と、恵まれた気象条件によって、たまたま高い山に登れたという幸運な面が大きかったということを忘れてはいけないと思います。

簡単に登れるはずの岩場も、ひと雨降るだけで、いきなり滑りやすい危険箇所に転じ、登山の難易度は「初級者向けコース」から一気に「上級者向けコース」に様変わりしてしまいます。また自分の経験をふり返りますと、登山では登る場合よりも、下山に差しかかった場合に事故が多発したように思われます。登山をされる際には、登る時の心配が先に立つと思いますが、私はむしろ下山する時の状況により注意すべきではないかと考えます。

大自然の中での経験や山中で考えたり感じたりしたことは、下界での日常生活でも意外に役に立つことが多く、私は多くの皆さんに登山にお出かけいただきたいと願っているのですが、天候不順であれば日本アルプスなどの高山はあきらめ、奥三河の低山ハイキングに切り替えるという選択もあるのではないでしょうか。

山は逃げません。「また次の休みに挑戦しよう」というくらいの心の余裕を持てた方が、下界での生活もより豊かになるような気がします。

8月11日(月曜日)

9日・10日の土日から、この地域の民間企業は夏休みに入ったようです。私もお天気が良ければ10日の公式行事が終わり次第、山の世界へ気分転換に出かけようかと思っていましたが、あいにくの台風接近となり計画は白紙にするしかなくなってしまいました。台風は私たちの地域には大きな影響を及ぼすことなく通り過ぎ、ほっと胸をなで下ろしていますが、西日本を中心に豪雨被害が出ているようです。被災地の皆さんには心よりお見舞い申し上げます。

さて私は、8月4日(月曜日)から7日(木曜日)にかけて、その穏やかな国民性から「微笑みの国」とも言われるタイ王国に出かけてきました。安城市内の金融機関である碧海信用金庫が、信金としては日本で4番目となる海外駐在員事務所をバンコク市内に開設され、その開設パーティーに地元市長として出席するための訪問でした。

碧信バンコク事務所は中央ビル16F

【碧信バンコク事務所は中央ビル16F】

この夏の暑い時期、赤道に近いタイ王国においで下さいとお聞きしたとき、「日本がこんなに暑いのに、さらに赤道に近い国はどんなに暑いのだろうか」と心配をしてしまいましたが、深夜バンコクの空港に到着してみると、意外にもさほどの暑さと感じられませんでした。でも、朝を迎えたらどうなのだろうかと床に就いたものの、翌朝も湿度の高さは感じられましたが、我慢ならないほどの暑さではありませんでした。

現地の方にお話をお聞きしてみると、タイのこの季節は雨期に当たるそうで、日中はどんよりと雲がかかっていることが多く、直射日光がほとんど射さないので日本のようにギラギラとした照り返しはないのだそうです。しかも1日に最低1度くらいは雨が降るので、打ち水効果のように気温を下げる要因となり、案外涼しいのだということを知りました。

タイ日本大使館の佐藤大使は、「東京に暮らす家族が暑くて死にそうだと言うから、だったらタイに避暑においでと伝えているんですよ」とおっしゃっていました。大方の日本人はそれを冗談と思われるでしょうが、それは決して冗談ではなく、この時期のバンコクの最高気温は32℃程度なので、40℃に迫らんとする日本の暑さからすれば、避暑と言うのは大げさな表現ではありません。

碧信事務所開設パーティーにて佐藤大使と

【碧信事務所開設パーティーにて佐藤大使と】

タイでの滞在は実質5日・6日の2日間なので、その間に碧信の事務所を訪問し、ジェトロ(日本貿易振興機構)等の公的機関へごあいさつに伺い、さらに現地に進出された地元企業を視察したりと、かなり慌ただしい滞在となりましたが、私にとっては初めての東南アジア訪問であり、地元企業のグローバル展開を知るには本当によい勉強になりました。

タイ王国への視察報告の詳細は、今月20日に市公式ウェブサイト「今月のメッセージ」に掲載する予定ですので、もうしばらく楽しみにお待ちください。

8月4日(月曜日)

安城市での最大イベントである「安城七夕まつり」が無事に閉幕しました。私は現在、市長在職12年目を迎えていますので、これまで12回の七夕まつりを主催してきましたことになります。うち過去11回の七夕に関しては直前にお天気を心配するようなことはありませんでしたが、今回ばかりは沖合の台風の進路や雨雲を気にせざるを得ず、明け方の小雨にはらはらさせられました。

しかし、ご協力下さった皆さん方の思いが天に通じたのか、何とか3日間、雨にたたられることなく無事に七夕まつりを終えることができ、主催者として本当に嬉しく思っています。関係の皆さまのご理解ご協力に心より感謝申し上げます。本年もありがとうございました。

第61回安城七夕まつりの様子

【第61回安城七夕まつりの様子】

七夕まつりの直前の7月30日(水曜日)、昨年設置した新美南吉モニュメント隣に、新しいオブジェ「南吉語らいの椅子」を設置しました。ベンチに座り読書に没頭する若き教員の新美南吉と、彼の読む本を脇からそっとのぞき込もうとする二人の女学生というほのぼのとした光景を造形に表したもので、記念写真の撮影スポットにしたいと願っています。

南吉オブジェで記念写真を

【南吉オブジェで記念写真を】

今年は、設置2日後に安城七夕まつりが開幕し、七夕会場を歩き回って疲れた人たちが休憩用のベンチとして愛用して下さっている姿をよく見かけました。ベンチの南吉の隣に人が座るだけで、何となくそれがおしゃれなまちの風景になっているように思え、私はとても嬉しく思いました。これからは南吉と七夕まつりを「まちなかメルヘン」としてうまく融合させてゆきたいものです。

さて七夕まつりの3日間は、あっという間に過ぎ去ってしまいました。今年も色んな場にお邪魔させていただきましたが、特に印象に残ったのが高棚町内の皆さん約250名による神輿(みこし)行列でした。3日の午前10時に出発地点にごあいさつに伺ったのですが、役員さんとの話の流れから私が神輿に乗せていただくこととなってしまいました。もちろん私は神輿に乗るのは初めてのことです。

申し訳ないやら気恥ずかしいやらで、少々尻込みをしてしまいましたが、祭り集団にはその場独特の空気というものがあります。阿波踊りの「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々…」の唄の通り、どうせその場にいるのであれば同じ気持ちで楽しまなくてはもったいないという気持ちにさせられるものです。大人の背丈以上の高さに立ち、かけ声に合わせて神輿が動き出しますと少々緊張しましたが、かけ声のリズムに合わせてバランスをとれば気持ちが乗り、いつの間にか自らの口からも大きなかけ声が出ていました。

神輿に参加しました!

【高棚神輿に参加しました!】

一口に「神輿担ぎ」といっても、神輿を担ぐ人たちの他、音頭や指揮をとる人、かけ声をかける人、障害物をよける人など、色々な人たちの分業と協力がなければ神輿は安全に進めません。「祭りは平時の防災訓練」と言う有識者がおいでになりました。祭りを通じて、このように地域の人々の役割分担や連帯意識が生まれ、それはいざという時の強い「絆」となることでしょう。地域のさまざまな祭りというものを、防災の面からも評価してゆく必要があると、神輿の上でそんなことを感じました。

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