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更新日:2014年6月2日

2014年3月から4月

4月28日(月曜日)

4月26日(土曜日)午前9時、堀内公園に設置した「ふわふわドーム」という大型遊具のオープニングセレモニーを開催しました。設置した場所は公園の西側入り口、ミニSLが走っている隣の芝生広場です。当日は、朝早くから多くの家族連れが並んで順番を待つ盛況ぶりで、会場入りをした私は驚いてしまいました。

堀内公園大型遊具ふわふわドームオープン

【堀内公園大型遊具ふわふわドームオープン!】

この手の遊具は、すでに近隣の豊田市、刈谷市に設置されており、特別珍しいものではありませんが、面積204平方メートルと西三河最大の大きさで多くの子どもらに遊んでもらえます。簡単なセレモニーが終わると、待ちかねた子どもたちが一斉に白いドームに駆け寄り、飛んだり跳ねたりと大喜びでした。

本来、この遊具は本年度の当初予算での対応とし、今年の秋までに設置という計画でしたが、春からの消費税引き上げによる社会の沈滞ムードを払しょくせねばとの思いから、このゴールデンウィーク前のオープンに計画変更をし、すでに前年度から設置準備を始めていました。青空の下での賑やかな子どもたちの歓声に、設置を早めてよかったとしみじみ感じさせられました。

26日午前11時からは、八千代病院の病棟増築工事竣工式に出席しました。

この地域では人口増加が続いており、まちの活力という面からすればありがたいことなのですが、一方、医療現場においては救急で搬送される患者が年々増え続けているという一面があり、市内の安城更生病院と八千代病院の大変なご尽力によって、救急医療を支えていただいてまいりました。しかし、特に八千代病院では救急センターが機能的な限界に達していたため、この度の増築でその受け入れ能力を高められ、さらにベッド数100床増床、健診センター拡充なども併せた病棟の増築を決断されたものです。

今や時代は本格的な少子高齢化社会を迎え、保健・医療・介護の受け皿を求める声は、今後も一層大きくなってゆくことが予測されます。増え続ける高齢者が、いつまでも住み慣れた地域で暮らし続けるためには、医療・介護など複数の分野が有機的に連携し、地域において切れ目なく一体的に提供される地域包括ケアシステムを構築する必要になります。

安城市は県モデル事業の指定を受けて、こうした理想的な在宅での医療・介護のあり方を模索中であり、八千代病院にはさらに重要な役割を担っていただきたいと願っています。よって、今回の病院拡張については市の建設補助を行ってまいります。

八千代病院新棟竣工式

【八千代病院新棟竣工式の様子】

ゴールデンウィーク初日から、私の休日はどこかへ飛んで行ってしまいましたが、堀内公園では子どもたちの弾む笑い声が聞かれ、また命を守っていただける病棟の拡充が実現できたことで、市長としては幸せな1日となりました。

4月21日(月曜日)

先週の17日(木曜日)、本市の自治体シンクタンク「安城市みらい創造研究所」の設立記念フォーラムを、安城市教育センターで開催しました。当日は200人定員の会場がほぼ満席となり、愛知県内では初の自治体シンクタンクへの関心の高さと、その話題性の大きさに驚かされました。

安城市みらい創造研究所設立記念フォーラムの様子

【安城市みらい創造研究所設立記念フォーラムの様子】

本年度は、安城市の10ヵ年計画、第7次総合計画の最終年度に当たっております。そこで、新しい総合計画をこれから立ててゆかねばなりませんが、近年、非常に大きな社会変化が次々に起きており、どのように未来を展望すればよいのかが難しいと感じられます。

この数年間をふり返りましても、平成20年秋のリーマンショック、そして23年春の東日本大震災と、前代未聞の衝撃的な出来事に直面させられました。また一方で、未来に向けた嬉しいニュースも耳に入って来ています。平成39年には、東京~名古屋を40分で結ぶと言われるリニア中央新幹線が開業することが公表されました。また平成32年には東京オリンピック・パラリンピック開催も決定しております。

さらに安城市内では、JR安城駅南の中心市街地にある更生病院跡地の拠点施設建設事業があり、すでに相手事業者とPFIの契約を締結しております。3年後の完成を目指すこの拠点施設は、ICTを駆使した図書情報館と、さまざまな活用をいただく多目的ホール、そして民間提案の商業施設など、多くの市民の皆さんに喜んでいただける中心市街地のにぎわいの核になるものと期待しております。

このように安城市内外で大きな社会変化が進む中、一層の経済成長を望む声がある一方で、生活や心の安定を求める市民意識も醸成されつつあり、真の豊かさや幸福を希求する方が徐々に増えているように感じられます。こうした大きな時代の転換期の中で、次の10年間を見越して地方自治体が単独で長期計画を立ててゆくのは、至難の業と感じます。

そこで今回、外部の学識者の方々にご協力いただく形で、この4月から自治体シンクタンクを開設し、当地域の未来に関するあらゆる可能性を議論しつつ、安城市の新しい総合計画の指針をまとめるための研究作業に取りかかることとしました。

私どもと同様の課題を抱える地方自治体関係者は、他にも数多くおいでかと考えます。本市の取り組みが、多くの地方自治体が直面している問題解決へのモデルとなるように、若い担当者らの奮起に期待したいと思います。安城市の新しい挑戦の結果を楽しみにお待ちください。

4月14日(月曜日)

9日(水曜日)に上京し、2か月半ぶりに開催された全国市長会の役員会に出席しました。

私が委員長を務める財政委員会は、この間、特別に議論をせねばならない課題はありませんでした。しかし、地方6団体(全国知事会、全国市長会、全国町村会、全国都道府県議会議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会)の会議や、国の審議会などが開催されており、市長会の役職により各種会議に出席されていた市長が何人かおいでになられました。

今回の役員会では、こうした各種会議での議論の内容が報告され、それに対する市長会としての意見交換が行われました。特に「地方分権」、「農地転用」に関する意見が出され議論は進みましたが、私は徐々に違和感を覚えるようになってしまいました。

と言いますのも、出席されている全国各地の市長さん方のお地元は、毎年国の地方交付税を受けておられ、年々人口減少が進んでいるようでした。またこうした人口減少に伴い、超高齢化社会に直面しているのも共通点かと思われました。

これに対して安城市は、財政自立ができているため国からの地方交付税を受けておらず、また人口は現在も1千人/年のペースで増えているため全国平均よりも高齢化率は低く、しかも地価上昇が続いているという状況です。私たちは愛知県内に暮らしていますと、周辺市もおおむね本市と同様の都市事情ですので、ついついそれがごく一般的かと錯覚しがちなのですが、こうした全国的レベルの会議に出てみますと、改めて安城市が例外的に恵まれた都市であるということを実感させられます。

それだけに、私がこうした全国市長会で発言をしなければ、本市のような財政自立ができ人口増加が続く都市の存在が忘れられたまま、社会制度改革が議論されてしまわれそうな危惧を覚えました。

全国市長会地方行財政に関する意見交換会

【地方行財政に関する意見交換会の様子】

いわゆる平成の大合併により全国の市は671から790へと119も増えました。それにより過疎の小さな地域では人口1万人を切るような市がある一方で、横浜のような370万人もの市もあります(ちなみに18万人超の安城市は132位)。つまり現在は、人口規模が町村レベルから県を超すような都市まで存在する状況になっています。これだけ隔たりが大きい自治体同士が、「市」という単位でひとくくりにされて議論されること自体に無理があるのではないかと思えてなりませんでした。

私はいろいろな議論の中で「市」というものを、例えば「大都市近郊」と「中山間地」などに分けて、それぞれグループ別に社会制度を考えるべきではないかという提案をしました。全国一律の視点ではなく、都市事情ごとの多様な都市制度議論を進めるべきと感じました。ひと昔前であれば全国の大都市圏ごとに成長する都市群があったのでしょうが、今ではその数が極めて少なくなったと感じられます。日本の国力低下を見たようで、寂しい気持ちになりました。

4月7日(月曜日)

先週は、月曜日が3月31日の平成25年度末で、翌日の火曜日が平成26年度の年初である4月1日という大変目まぐるしい1週間でした。

3月末日は、長年にわたり市役所で勤めてもらった退職者の皆さんへ辞令を交付し、さらに夜の送別会にも出席し別れを惜しみました。すると一夜明けた4月初日の朝には、新しい役職者や新入職員への辞令を交付せねばならず、時間も場面も次々と展開してゆく1年で最も慌ただしい季節を迎えたと感じさせられます。さらに4月は、多くの各種団体や事業所にとっても新たなスタートの時期であり、数多くの式典に出席をして激励のあいさつを求められます。

6日(日曜日)に消防団入団宣誓式に出席しました

【6日(日曜日)に消防団入団宣誓式に出席しました】

私にとっては、今年で市長在職12年目の春ということなのですが、季節や年度の節目の目まぐるしさだけは、慣れれば大丈夫という類のものではないと実感させられます。そんな訳で市長就任後、特に春先は季節の移ろいの感慨にふける余裕を持つことが難しく、さまざまな人の往来や去就をゆっくりふり返られないのがとても残念です。

しかし、「忙中に閑あり」ということばもあります。その意味は、「どんなに忙しい中にも、わずかな暇は見いだせる」というものです。時々自宅から市役所へ自転車通勤をする私は、ペダルをこぎながら季節の風を体感するように心がけています。また週末、早朝の座禅会に出席をし、静かな朝の新鮮な空気を体いっぱいに満たすことを心がけています。

咲く花と散る花があるのと同様に、行く人来る人も多くいらっしゃいます。いろいろな方とお会いする瞬間は、常に一期一会の精神であらねばなりません。「日々是好日」にしてゆかねばと心がけています。

さて7日(月曜日)からの週も、すでに多くの会議や式典の予定が入っています。早めにあいさつを考えて、余裕をもって会場に臨み、さらりと式典の空気に溶け込める自分であらねばと自らに言い聞かせています。

3月31日(月曜日)

平成25年度末を迎えました。去りゆく方、また新たにおいでになる方、悲喜こもごもの光景を目にする季節です。3月28日(金曜日)、愛知教育大学の松田学長のご退任記念講演会があり、愛教大にお邪魔しました。

市長が大学学長の講演を聞くのは珍しいことなのかも知れませんが、私が松田学長のご講演をお聞きしようと思ったのは、愛教大が安城市の教育を色々な形でサポートして下さったことや、私自身がこの大学で学生たちを相手に地方自治の講演をさせていただいたことがきっかけです。

市長が愛知教育大学で講演したときの様子

【市長が愛知教育大学で講演したときの様子】

松田学長のそもそものご専門は物理学の素粒子で、こうした専門の話に関しては残念ながら理解が及びませんでしたが、ご自身の生い立ちから幼少時代、さらに大学での学びなど、楽しい思い出を交えてお話し下さいました。大学での専攻を決定する際の動機や、学問を深く極めてゆかれる際のご努力などは、私にとってもよい刺激となっただけに、会場に学生が少なかったのがとても残念に思われました。

特に「学び」に対するあるべき基本姿勢など、本当に良いお話を聞かせていただけました。世の中で常識とされていることがらを、単に当たり前と受け流すのではなく、「自分が感じた素朴な疑問をより深く考えることが大切」と述べられました。また、最近の成果主義ばかりを重視しがちな社会風潮にも疑問を呈しておられ、「ノーベル賞を受賞するような高次元の法則や思想は、それが実証されるまでに数十年かかることもある」というお話にも、いろいろと考えさせられました。

この講演で学長がお話しされたのは、学びに対する基本姿勢についてなのですが、「自らの素朴な疑問を深く考える」、「成果主義に潜む陥穽(かんせい)」など、それらは単に学問の世界の教訓にとどまらず、政治や経済など、社会の様々な分野に共通する普遍的な教訓といえるのではないかと感じました。

また会場には、松田学長の知り合いというスケッチ画をお描きになる安城市民の方も聴講しておられました。松田学長の講演終了後、その方とお話をしてみたところ、旧東海道のある寺院でスケッチをしていたところ学長から声をかけられ、それがご縁で愛教大の校舎などを描くこととなり、今ではその絵が絵はがきとして学内で販売されていることを知りました。「当初は、大学の学長のような偉い方とは全く知らなかった」と話しておられましたが、松田学長の気さくなお人柄がしのばれました。

最近は、大学という場所に足を踏み入れたことがなかったため、久々にアカデミックな空気に触れられたことで、いくらか脳のさび落としができたような気分になりました。

3月24日(月曜日)

昨年7月30日、この日が安城のまちにゆかりの深い新美南吉の生誕百年でした。この日を中心に、南吉が生まれ育ったふるさと半田市と、南吉が青春を過ごした安城市とで、さまざまな顕彰活動や記念行事を実施してまいりました。

その締めくくりとなる今年度最後の催し、「半田市・安城市新美南吉ゆかりの地交流協定(通称:南吉協定)」の調印式が、22日(土曜日)に半田市の新美南吉記念館で行われ、今後も南吉を介してさまざまな交流を継続してゆくことを両市で約束し合いました。

半田市・安城市新美南吉ゆかりの地交流協定(南吉協定)調印式の様子

【半田市・安城市新美南吉ゆかりの地交流協定(南吉協定)調印式の様子】

私は昨年4月、ドイツの「メルヘン街道」へ出かけ、世界的に有名なグリム童話を題材にした都市観光への取り組みを視察してきました。メルヘン街道とは、グリム兄弟ゆかりの都市や、グリム童話の基(もと)となる民話の舞台になった都市が、南北600キロにもわたり連携し合う観光ルートで、広域的な観光協会が設立されていました。このように多くの都市の協力により、観光協会はまとまった財源を持つことができ、ヨーロッパ全土はもとより、アメリカ、オーストラリア、アジア諸国へと、世界的な観光キャンペーンを実施していたことに驚かされました。

(詳しくは、海外行政調査報告「地域資源を活かしたドイツのまちづくり」をご覧ください。)

現段階、半田市と安城市の両市で、とてもそこまでの観光活動を展開できるような状況ではありませんが、まずはそれぞれの歴史や持ち味を生かし、個別に実施してきた新美南吉をテーマにした観光活動を、今まで以上にうまく結び合うということから始めたいと願っています。つまり両市内の南吉観光スポットを「点」とすれば、それぞれの点と点をうまく結んで「線」にすることで、2つの都市間に南吉観光の大きな人の流れができてくるのではないかと期待をするのです。

その第一歩となるのが、この「南吉協定」です。この協定をうまく生かして、半田市の新美南吉の聖地「新美南吉記念館」、JR安城駅周辺の南吉まちづくり、その双方に多くの観光客が往来されるような環境を整えてゆきたいものです。そんな訳で、南吉生誕百年の記念事業は終えることとなりますが、JR安城駅周辺の南吉まちづくりについては継続事業として、今後も安城ならではの特色のある観光資源の充実を図ってゆきたいと考えています。

また併せて、両市民の交流が深められるような催しも、実施してゆきたいと思います。大人から子どもまでが一緒になれるような夢のある交流を深めてゆきたいと願っています。

3月17日(月曜日)

朝夕の冷えこみはまだ体にしみますが、日中の日差しはずいぶん春めいてきました。晴れた陽気のよい日など、屋外に出たいという衝動に駆られてしまいます。3月に入ってから、市内では2つの公園を新たに開園しました。1つは小川町にある桜井南公園であり、もう1つは住吉町にある荒曽根公園です。陽気に誘われ外出したくなった時、こうした近くの公園にお出かけになってはいかがでしょうか。

桜井南公園の開園は3月1日(土曜日)、薄曇りのお天気の下、多くの桜井地区の皆さんにお集まりいただき開催することができました。

この桜井地区では現在、桜井駅を中心にした94haの広い地域で区画整理事業が進められており、合計で9つの公園を整備する計画があります。1.1haほどのこの桜井南公園は、計画された9つの内の5つ目の公園となります。

公園建設に当たっては、地元代表の皆さんにお集まりいただき、ワークショップという意見交換会を開催し、地域のご意見やご要望をお聞きしました。その結果、基本テーマは「緑とスポーツが溶け合う桜井愛に満たされた公園」となり、近くにお住いの子どもから大人までが楽しむことのできる近隣公園として整備を進め、この日オープンすることができました。

3月9日(日曜日)に開園した荒曽根公園は、この地に公園を作ると計画されたのが昭和40年と、紆余曲折があって実に半世紀近い歳月の後、ようやく開園されたという地域待望の公園です。こちらも周辺に暮らす皆さんに使っていただく近隣公園ですが、面積は2.8haと桜井南公園の3倍近くもある公園です。当日のお天気は快晴となり、やはり多くの地元の皆さんにお集まりいただきました。

この公園も整備に当たって、事前にワークショップという意見交換会を開催し、公園テーマは「のびのびスポーツ、木陰でのんびり」となりました。

荒曽根公園は、その公園の地形がクジラに似ていることから「クジラ公園」という愛称がつけられており、クジラを意識した遊具が設置されています。かなり広い公園にも関わらず主要道路からは見えませんが、作野公民館を目当てにお出かけになれば、その奥に広がっていますのでぜひお出かけいただきたいと思います。

それぞれの公園で植樹祭も行い、多くの地域の方が参加してくださいました(写真は荒曽根公園)

【それぞれの公園で植樹祭も行い、多くの地域の方が参加してくださいました(写真は荒曽根公園)】

いずれの開園式典にも、「NPOいのちの森づくり実行委員会」の皆さんがご協力下さり、植樹祭を同時開催することができました。開園したばかりの公園は樹木も幼く見栄えはしませんが、歳月の経過とともに木々の成長に合った風格ある公園に変わってゆくことでしょう。ボランティアでご協力いただきましたNPOの皆さんに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

3月10日(月曜日)

卒業シーズンを迎えました。高等学校、専門学校、そして中学校と、色んな年代の卒業生たちに激励のことばを贈りました。中学校に関しては、今年は桜井中の卒業式に参加することとなりました。6日(木曜日)に、私が伝えた卒業メッセージはおおむね以下の通りです。

「昨年は、童話作家として知られる新美南吉の生誕百年でした。皆さんもこの1年、新美南吉の作品を読み、色々なことを学ばれたことでしょう。彼の代表作は『ごんぎつね』ですが、この名作は新美南吉が18歳の時に創作されています。また2月末まで、ロシアで冬季五輪が開催されましたが、ここで活躍した日本選手の中で、10代のメダリストが3人も誕生しています。皆さんも数年内で、彼らの年齢に達します。

メダリストの中には、スキージャンプの葛西紀明選手のように41歳で夢を実現させた方もおいでになり、早咲きすることがよいとばかりは言えません。しかし、10代半ばの皆さんたちも、その気になり努力を重ねれば、いろいろな分野で大きく飛躍できる可能性を秘めているのだということを、知っておいていただきたいと思います。

昨年は、リニア中央新幹線が13年後に開業することが公表され、さらに6年後の東京五輪の開催も決定しました。私たち大人が、こうした未来に向けた新しい変化を大切にし、子どもたちや若い人たちが明るい未来を生きてゆけるような環境を、責任を持って整えねばならないと考えています。

しかし、その未来を実際に生き、新しい社会を築いてゆくのは、多くの若い卒業生や在校生の皆さん方です。将来に向けた一人一人の努力次第で、未来はさまざまに形を変えてゆくことでしょう。未来というものは漫然と受け身で待ち迎えるものではなく、よき未来は自分たちの意志で能動的に創り出してゆくものだということを自覚していただきたいと思います。」

中学校卒業式の様子

【中学校卒業式の様子(写真は明祥中学校)】

こうした明るい未来へのメッセージを発した翌週、私たちは東日本大震災の3月11日を迎えることとなり、とても複雑な気持ちにさせられます。被災された方々の生活は、未だ復興とはほど遠い状態に置かれているようです。また、原発事故による放射能汚染の問題は解決されていません。

それでも何らかの語ることばがあるとすれば、先ほどのメッセージにある「未来というものは漫然と受け身で待ち迎えるものではなく、よき未来は自分たちの意志で能動的に創り出してゆくものだ」というひと言に尽きるのでしょう。このことばは若い卒業生のみに向けられるものではなく、全ての日本人に向けられるべきことばではないかと思えてきました。

安城市は、一日も早い東北の復興を願い、引き続きの被災地支援に努めます。

3月3日(月曜日)

降雨とともに、春はその気配を色濃くして来ているように感じられます。桃の節句を迎え、いよいよ4日(火曜日)から3月定例市議会が開会となります。

定例市議会が開会されますと、さっそく翌日から、市議の皆さんからの代表質問・一般質問にお答えせねばならない日程となります。本会議場で行われるこうした質問項目については、質問される市議から開会の1週間前には事前通告をいただくこととされています。よって先週は、質問テーマに取り上げられた新年度予算を中心に市の将来計画など、さまざまな課題について内部会議を開き、答弁の打ち合わせを重ねて来ました。

議会でのやりとりは、「ぶっつけ本番の方がいいのでは…」というご意見を耳にすることがあります。そのお気持ちは分からないでもありませんが、質問のテーマを絞ることもなく突発的にあれこれ尋ねられても、手元に資料のない状況も出てきてしまい、話の正確性を欠いてしまいます。また、内容不明のままの質問と答弁のやり取りになれば、話があちらこちらに飛んでしまい、限られた時間の中で実りのない議論に終わってしまうと思われます。

そんな訳で、傍聴される市民の皆さんにも分かりやすい議論に配慮するという視点からも、最低限、質問テーマの事前通告は必要であると考えます。

こうして事前通告された質問への答弁は、通常、市長の私をはじめとする三役と部長らが出席する「答弁打合せ」会議で議論されます。私の政治姿勢のように、私が自分で答弁を書かねばならないテーマもありますが、その他のテーマについては、各施策を具体的に進めている課レベルで答弁の骨子案が考えられ、会議ではそれをたたき台として色々な意見が加えられてゆきます。

このように、まず市職員らが基本的な答弁案を書くことが、いわゆる「官主導」のように誤解される方もお見えかも知れませんが、決してそうではありません。

3月議会の質問・答弁の合計時間は、3日間に及ぶ代表質問・一般質問だけで、午後3時間はゆうに超えます。その答弁を土日も公務の入る私が、一から考えるというのは、そもそも基本的に不可能と言わざるを得ません。

また、一旦、「答弁打合せ」に出された原稿もそのまま無修正で通ることはまずありません。必ず私や副市長・教育長の三役による修正が加わるとともに、出席する部長からもいろいろな意見が出されます。そのため各担当課から出された骨子案は、最終的に原案とはかけ離れた原稿となるものもあります。

3月議会答弁打合せの様子

【3月議会答弁打合せの様子】

こうして推敲(すいこう)を重ねられ、練り上げられた安城市の意志が答弁書にまとめられ、本会議場の答弁に立つこととなります。これは内部議論の末にまとめられた市の意志であり、また会議録に記録される内容ですので、そのことばはとても重いと思っています。こうして3月定例市議会の準備が進められ、いよいよその本番が始まろうとしています。

今回は、議会の「答弁打合せ」という、知られざる舞台裏の報告でした

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