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更新日:2013年6月20日

2012年11月から12月

12月31日(月曜日)

12月28日(金曜日)に、恒例の仕事納め式を行いました。

仕事納め式での市長訓話

【仕事納め式での市長訓話】

この場で優良職員の表彰を行いますが、それと併せて優れた業務提案をしてくれた職員にも表彰をしました。この職員提案に対する表彰は例年、コスト削減や合理化に関する表彰が多いのですが、今年は初めて「南吉体操ハイハイハイ!」という非常にユニークで楽しいソフトの提案に表彰をすることとなりました。

この体操は来年生誕百年を迎えます新美南吉のPRにふさわしいと思いますが、これを明るいローカルニュースとして取り上げて下さった某新聞社のHP上では、このニュースへのアクセス件数が伸び、当日の全国トップテンに入ったというお話をお聞きしました。

一定年齢以上の皆さんはご存知でしょうが、かつてテレビ放映されていた子ども向けの「ピンポンパン体操」というものが全国的にはやりまして、年末にレコード大賞特別賞を受賞したことを思い出します。私はことによるとこの南吉体操ハイハイハイは、今年のレコード大賞に選ばれるのかも知れないと心ひそかに楽しみにしていましたが、残念ながら現時点ではテレビ局からのお話は来ないようです。

しかし、南吉生誕百年の本番は平成25年ですので、安城市役所発の楽しいニュースとして全国に注目されるように、元気いっぱい披露してもらいたいと思います。

さて、平成24年が終わろうとしています。今年はご存知の通り、安城市制施行60周年でした。春先から安城市の還暦をお祝いする催しが開催されてきましたが、概ね天気に恵まれまして成功裏にこれらを終えることができました。記念事業を通じてのテーマは「紡ぐ」でしたが、多くの市民の絆を紡ぐことができ価値ある行事ができたのではないかと思っています。

ところで私自身に関して振り返れば、私は今年の6月まで全国市長会副会長、さらに愛知県市長会会長などを務めさせていただきました。これらの役職は社会の激変がなければ、おそらく単なる名誉職的な色合いの強い役職で終わったのでしょう。

しかし私の場合は、東日本大震災発生の約4か月後に市長会の役職に就任したため、被災地支援のあり方についての議論の取りまとめ役を務めることとなり、特に被災がれきの処理を巡っては、愛知県市長会長として、また安城市長として厳しい判断を求められ苦しみ、本当に色んなことを考えさせられました。

自治というものはことばの通り「自ら治める」ということですが、県と市町村の自治に対する考えが合致することに、いかに大きな意義があり、またいかにそれが大切かということを体感させられました。地方分権・地域主権など勇ましい地方からのかけ声はありますが、それはそれとして、激動の時代にあっては国・県・市町村の連携こそが最も重要だということを、市長会の役職を通じて痛感した1年でした。

そんな訳で、私個人としましては苦しい思いをし、貴重な勉強をした1年ではありましたが、市の大きな課題に関しては中心市街地に建設予定の拠点施設の計画にも大きな前進が見られました。よって安城市にとってよき1年であったということは、私にとっても実り多きよき1年だったのかと考えています。

この1年間、本当に多くの皆さまから安城市政へのご支援・ご指導をいただきました。ありがとうございました。全ての市民の皆さんが、よき新年をお迎えになられますことをご祈念申し上げます。

12月25日(火曜日)

12月18日(火曜日)の日本福祉大学での講演、無事に終えることができました。講演開始は午後4時45分からの90分でしたので、あれは特別講義の位置づけだったのでしょう。当日、私を学生たちにご紹介下さった平野隆之教授は地域福祉論のご専門で、その講義の一環に位置づけられていたようです。よって、とても重い責任を感じました。
この季節、私の講演の始まる時刻はすでに屋外が暗く、そんな時間にそもそも学生たちは集まって来るのかと心配をしましたが、会場には200人を越すとおぼしき学生の他に社会人聴講生もおいでになり、かなり幅の広い年代の皆さんに私の話を聞いていただくこととなりました。
講演開始前、担当する平野先生が、集まった学生らに今回の私の講演の意義をお話下さいましたが、会場内の学生同士の私語は止むことなく、「今の学生はこんな感じなのか…」と不安を覚えました。

いよいよ私が話を始めました。私はパワーポイント冒頭で日福大を卒業した学生の先輩たちが安城市役所で活躍する姿を紹介しました。これが学生らの関心を呼ぶこととなったのか、1時間半近い講演にも関わらず、その後は意外にも私語が聞こえることはなく、私にとっては大変充実した講演となりました。

講義

【多くの学生や社会人聴講生が熱心に講義を聴いてくださいました】

今どき大学は、こうした講演の後に学生の簡単な感想のコメントを求めるようで、出席者の約半数くらいから以下のような感想が寄せられました。
・大学の先輩が、地方自治の世界で頑張っていることを知り励みになった
・福祉の分野だけではなく、地方自治体全体の仕事がよく分かった
・地方公務員の仕事が理解でき、公務員試験を目指そうと思うようになった
学生らからは想像以上の評価や反響があったことを知り、遠路南知多まで出向いた甲斐があったと、私自身の大きな収穫にもなりました。
新聞・テレビでの政治・行政に関する情報は、とかく国政や中央省庁が取り上げられることが多く、地方行政などは身近にありながらアピール性に欠けるせいか、これまで学生にとっての存在感が薄かったように感じられました。今後またどんな機会があるのかは分かりませんが、何かのきっかけがあれば再度若い人たちの前に立ち、身近な政治や行政について熱く語りたいと思いました。

話は変わりますが、19日(水曜日)に安城市南部を横断する国道23号の藤井インター付近の4車線高架化の工事が完了しました。これにより安城市内の高棚北インターから藤井インターまでの知立バイパス区間約7.9km間の4車線高架化工事が完了したことになります。構想段階からすれば約40年近くになるのではないかと言われる大事業でしたが、多くの関係の皆さまのご尽力によりようやく完了に至りましたことを本当にありがたく思います。心より感謝申し上げます。
この事業完了により人や物の広域的な流れは一層円滑になり、将来国道23号沿線に新たな可能性が生まれることが期待されます。工事期間中、沿線の皆さまには交通安全面などで色々なご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。長年の道路改良事業へのご理解ご協力、誠にありがとうございました。

12月17日(月曜日)

3年3か月前の政権交代の後、またもや今回も政権交代。ある程度の予想はしていたものの、有権者はこれまでの国家運営に対して厳しい判断を下しました。

12月16日、この日は昭和の政治史に名を残す田中角栄氏の命日であったと、某新聞が紹介していました。田中氏が活躍していた昭和の高度経済成長時代の政治の大きなテーマは「富の分配」でした。しかし、もはや国が財政危機に直面した今日では、「我慢の分配」が語られるべきであると論評していました。

バラ色の未来を語り合うのは楽しく容易ですが、厳しい現実を直視した我慢の必要性を悟るには苦痛の覚悟が必要です。そのつらい覚悟への迷いが、度重なる政権交代という「ゆらぎ」となって表れているのでしょうか。政治家・有権者ともに、意識の転換にはいくらかの時間を要するのでしょうが、最終的には落ち着くべきところに落ち着くということは必定です。

これからの時代、解決を求められる重要課題は多く、その解決には国民全体による相当の覚悟が求められそうです。国内では国の財政問題・原子力発電の稼働の是非などの他、対外的には近隣諸国との領土問題・TPP交渉への態度表明など、いずれの課題も解決は容易とは思われません。

地方都市で暮らす私たちには、こうした課題解決のための情報も、解決手段も見つかりません。今回の総選挙で選ばれた国会議員の皆さんには、これから大変なご労苦がおありかと思いますが、最善を尽くしていただきたくよろしくお願い申し上げます。

さてひと頃、政治塾が話題となりましたが、総選挙後はこうした塾はどうなってゆくのでしょうか。

日本の政治が良い方向に進むのか、それとも悪しき方向に向かうのか。その大きな責任は基本的に政治家が担うのですが、その政治家を選んだのは有権者ですので、根本的には政治責任は日本国民全体に帰結するということになりましょう。よって、よき政治家を育てるということは大切なことなのですが、また一方でよき有権者を育てるということも重要な課題といえます。

私は18日(火曜日)、日本福祉大学の学生に、地方行政の運営についての講演を予定しています。大学生を相手にする講演は、本年2月の愛知教育大学に次いで2回目となります。これから地方公務員を目指そうとする若者たちに地方行政の現状を紹介し、併せて今の地域社会が抱えている課題とその対応を、聴講してくれる学生らにきちんと理解してもらいたいと準備を進めて来ました。

愛知教育大学での講演のようす

【愛知教育大学での講演のようす】

90分ほどの講演ですが、当日は二百数十名の学生らが出席予定と聞いています。若い人たちが政治や行政をより身近なものに感じてくれるように、気合いを入れて頑張りたいと思っています。

私はこうした活動での人材育成を続けて行きたいと考えています。

12月10日(月曜日)

先週の3日に、安城警察署の年末特別警戒出発式が開催されました。毎年この時期、愛知県警が県下一斉に年末の特別警戒をとって下さり、お役目とはいえ寒い中、本当にご苦労さまですと申し上げたい気持ちです。安城市では治安・交通安全ともに数字の上では良好な状況なのですが、その中身を分析してみますと危惧すべきことがらはいろいろあります。

本市内の犯罪発生件数は平成21年を近年のピークとし、以後毎年減少傾向を続けています。平成24年も11月末現在の件数も対前年比4.4%減少しています。しかしその中身を見てみますと、住宅侵入盗は愛知県下ワースト2位(10月末現在)という大変な状況にあり、これからのボーナス時期には特に注意しなければなりません。

また今年はこれまで4件の交通死亡事故がありましたが、いずれも高齢者の方が道路横断中に自動車にはねられたもの。よって特に高齢者の交通安全に力を入れねばならないと思っています。老人クラブからの呼びかけもお願いしていますが、それぞれのご家庭でも身近な高齢者に注意を促して下さい。

年末特別警戒市長激励のようす

【年末特別警戒市長激励のようす】

さて話は変わりますが、9日(日曜日)に開催されました「安城シティマラソン」では、参加ランナーの総数が過去最高の3,850人となり大変な盛況ぶりでした。

「脱・メタボ」のかけ声とともに、安城にも健康ブームが到来したと感じられます。平成21年までの安城シティマラソンは、ほぼ毎年2,700人前後の参加ランナー数であったものが、22年には約3,050人、23年は約3,400人。そして今年度は3,850人と、この3年間は毎年対前年比10%以上の伸びを続けています。自らの健康管理に関心をお持ちになられる市民が、増加を続けていることを喜んでいます。

しかし、大会の運営側としては、スタート時の押し合いへし合いの状態での接触や転倒による事故の発生を心配します。そこで今回のシティマラソンでは、一般の部10km(男女)について人数制限をさせていただきました。ご迷惑をおかけしたランナーもおいでかと思われますが、これも参加者の安全を考えてのことです。ご理解ください。

当日は穏やかなランニング日和で、参加ランナーの皆さんは気持ちよく走れたことでしょう。また来年もご参加ください。

過去最高3,850人が参加した安城シティマラソン

【過去最高3,850人が参加した安城シティマラソン スターターを務めました】

はた目には穏やかな師走を迎えた安城のまちなのですが、水面下では本当に多くの方々のいろんな分野でのご尽力があり、そのおかげで私たちは幸せに平穏な暮らしができているということを忘れてはなりません。年末を迎えなにかと気ぜわしい時期なのですが、1年間お世話になった多くの方々に感謝申し上げ、よき締めくくりの1か月としたいものです。

12月3日(月曜日)

すでに新聞等に発表されましたが、新美南吉絵本大賞に神奈川県川崎市在住の渡辺さまのお描きになった「二ひきのかえる」が選ばれました。

今回の審査は、著名な絵本作家の皆さんを中心とした7名の方々に審査員となっていただき、応募のあった1,412点から選んでいただいたものです。非常にレベルの高い作品の中からお選びいただくこととなり、最後は審査員の皆さんによる決戦投票の結果で「二ひきのかえる」が選ばれたとお聞きしました。審査員の皆さんはずいぶん悩まれ、お疲れになったことかと思います。大変ご苦労さまでした。

絵本大賞の審査風景

【絵本大賞の審査風景】

ところで「二ひきのかえる」とは、どんなお話なのでしょうか。多くの皆さんにとっても聞き覚えのない南吉作品だと思われます。今回の絵本大賞の対象作品としてリストアップされた南吉童話は10話なのですが、それらの中で「花のき村と盗人たち」以外は私の知らない童話ばかりです。改めて対象となった作品名を1つずつ挙げてみますと…

1みちこさん、2こうし(仔牛)、3でんでんむし、4うまやのそばのなたね、5かんざし、6木の祭り、7去年の木、8二ひきのかえる、9花のき村と盗人たち、10こぞうさんのおきょう

これらのお話はインターネット上でも公開されていますので、興味のある方はお調べになってぜひお読みいただきたいと思います。

この他、残念ながら絵本大賞には選ばれなかったものの、おとなの部優秀賞には「みちこさん」をお描きになった京都府亀岡市の田中さま、「去年の木」をお描きになった埼玉県ふじみ野市の南さまが選ばれました。私もこうした優秀な作品を直接拝見しましたが、いずれが絵本として製本されても遜色(そんしょく)はないと思われ、素晴らしい画風のものばかりでしたが、最優秀を意味する絵本大賞の対象作品は1つとされていますので、大英断として「二ひきのかえる」に絞り込まれたのでしょう。

また子どもの部もあり、この部門の優秀賞は5名でした。こちらは嬉しいことに、全員が安城市内の子たちとなっています。選ばれた作品は「二ひきのかえる」、「こうし」、「かんざし」、「木の祭り」で、子どもの場合はイメージしやすく描きやすい作品が選ばれたものと感じられました。

新美南吉の作品は代表的な「ごんぎつね」の他、一般的には「手袋を買いに」、「おじいさんのランプ」、「花のき村と盗人たち」が知られる程度かと思われますが、今回のこの絵本大賞という文化事業をきっかけに、多くの方々にバラエティーに富んだ南吉童話をお読みいただけることを願っています。

表彰式は、来年1月19日(土曜日)午後1時30分、昭林公民館にて開催されます。また併せて、入賞された35名の皆さんの全ての作品も展示されます。どうぞご来場下さい。

11月26日(月曜日)

秋の連休もさまざまな行事の開催が続きましたが、土・日にかけて本市の教育センターにて、「実践総合農学会」という学習会が開催されました。これは私の母校・東京農業大学が主体となる学会で、久々に最新の農業情勢や農学会のようすを見聞きすることができ、私自身のよい勉強になりました。

実践総合農学会でのあいさつのようす

最近の農学は遺伝子を中心とするバイオ研究が活発になっているそうですが、こうしたバイオに関する研究は農学のみならず理学や工学、さらに薬学や医学の分野でも盛んになってきているようで、最近は学問領域に関してもボーダーレス化が進んできていることを知りました。

かつてあるバイオ研究者の方からお聞きした話では、戦後の貧しい時代、日本では巨額の投資による大きな実験施設を持てなかったため、巨大施設を必要とする物理や化学の分野よりも、そうした施設を必要としない生物学の分野の研究が盛んになり、現在も日本のバイオ研究は世界的の先端にいるということでした。

そんな学問的な背景からか、今年のノーベル賞受賞者にiPS細胞の研究をされた日本の山中伸弥教授が選ばれています。この画期的な研究により、人体の代用臓器や薬品開発が期待されるといわれています。今回のノーベル賞の受賞によってますます国内でのバイオ研究に拍車がかかり、さらに広い学問領域での研究が進むと考えられます。色々な分野間での切磋琢磨が起き、相乗効果で日本発の新産業が生まれることを期待したいものです。

また東農大の若い後輩たちとの話の中で、東京暮らしをしている彼らには東日本大震災被災地は首都圏隣り合わせの世界であり、被災地支援を考えながら勉強をしている学生が多いことを知り、明るい気持ちにさせられました。

4歳で福島県会津若松市に移り住んだというロシア人女子学生は、自分が育った会津地方の農家が放射能汚染の被害に苦しんでいる状況に胸を痛め、農学で何ができるのかを自問自答していました。お聞きしたところでは、かつてモスクワ市で家族とともに暮らしていたのですが、チェルノブイリ原発の放射能汚染から逃れる目的で、学者の両親とともに福島県に安住の地を見出したのだそうです。しかし皮肉にも、その福島でも放射能に見舞われました。人生で2度も放射能の恐怖に襲われた不遇の人もいたのです。

彼女が偉いのは、だからまた汚染のない土地を求めて他国に避難するというのではなく、自分は会津に戻り第二の故郷の農業再生や食の安全確立のための社会貢献をしたいという思いがあるからです。日本人学生にはないような強烈な学びへの意志を感じました。

新しい学問分野での若者たちの挑戦、また農学生にしかできない被災地復興支援など、若さによるチャレンジ精神で彼らが社会を変えていってくれることを心より期待します。

若者の就職難が心配される時代となりましたが、しっかりとした目標を持つ学生は自ら色々な苦難を乗り越えて、たくましく前進していってくれるように感じられました。今の若者たちに必要なのは、自らの生きる意味や人生の目標をどう見出すかにあるように思われました。

11月19日(月曜日)

秋の深まりを感じられるようになりました。師走までもう10日ほどとなり、1年が暮れることの速さを痛感させられます。

先週は平成25年度予算編成に先立って、今後3カ年の実施計画を審議いただく総合計画審議会が開催され、各種団体・市民の代表からなる皆さんから貴重なご意見をいただくことができました。また市議会の各会派から提出される次年度予算への要望書も出そろい、いよいよ担当者レベルによる新年度予算の協議は始まりました。私の出番となる「市長査定」は年明けからなので、現段階から口出しをすることは控えていますが、ぜひ実現させねばならない事業については念押しを忘れないように心がけています。

担当者による新年度予算の協議

【担当者による新年度予算の協議】

特に近年は、経済環境の激変による財政環境の悪化が心配されます。本市の財政は健全性が堅持されていますので現段階の問題はありませんが、気になるのは国や県の財政事情で、国・県の予算が削減されるようなことがあれば、その余波が本市の財政に直接響いてきますので、私たちはそれを心配しています。

国・県・市は信頼の絆で結ばれてはいるものの、財政構造がそれぞれ異なりますので、どこかの段階で財政的な危機が生じれば、それは玉突き現象のように他に大きな影響を及ぼす可能性が出てきます。

私たち市行政は、住民に最も身近なところで行政サービスをしていますので、市が最後の砦(とりで)となり市民生活を守らねばならないという厳しい使命を背負うこととなります。よってこれからの時期は本市の財政のみならず、国・県の財政状況にも気を配らねばならず、それぞれの予算が確定するまでは心配の種はなくなりません。

さらにこれらに加えて国会が突然解散されたため、総選挙が12月中旬に実施されることとなりました。今後は国政選挙実施に向けての事務的な準備に加え、応援弁士への心の準備も求められそうです。また、そもそも12月には定例市議会が開会を控えており、それらを考えますと今年の師走は過去になかなか例を見ない気ぜわしいものになりそうです。

しかし私自身も大変ですが、国政選挙に出馬する方々も並々ならぬご苦労がおありのことでしょう。そんな訳で、生みの苦しみが大きいほど生まれてくるものへの喜びは大きいと信じて、木枯らしの季節に突入することとします。

年の瀬を迎えるころには、慌ただしかったがよき年だったといえるような1年に締めくくれるよう、気合いを入れてこれからの1か月を乗り切ってゆきます。

11月12日(月曜日)

9月定例市議会が終わり10月以降、週末は市制60周年関連の行事が目白押しの状態が続いています。

10月の大きな催しを列記するだけでも、まずは「福祉まつり」から始まり、「人権を考える講演」、「自転車イベントじゃんだら輪」、「子どもまつり」、「サンクスフェスティバル」、「教育展」が挙げられます。この中で10月最終の土・日に開催された教育展の2日目以外はお天気に恵まれ、いずれの行事会場も大盛況となり成功裏に終えられたと思います。11月に入りましてからも3日の「根羽村との交流フォーラム」、さらに10・11日の「JAまつり」と続いています。

それらの中でも「教育展」は、人出に関しては圧倒的だったのではないでしょうか。会場となったデンパークでは人数把握のため入園者をカウントしており、それによりますと初日が1万2千人、2日目は午後から雨天でも7千人と、2日間で約2万人近い入園者がおいでになりました。

教育展会場には子どもたちの新美南吉を題材にした作品が数多く展示されており、多くの来園者に対して新美南吉生誕百年への理解が深められたのではないかと、その意義の大きさが感じられました。

約2万人が来場した教育展

【約2万人が来場した教育展】

今年は安城市の還暦のお祝いの年ですので特別とは思うものの、さすがにこれだけ大きなイベントが週末ごとに立て続けに実施され、開会式のほとんどに出席をしていますと、あいさつに立つだけで大きなエネルギー消耗をしてしまっている自分に気づかされます。

催しをお手伝いしてくださる方々、またそこにお集まりくださる人々は、周年祝いの記念事業だけに、イベントに対するいろいろな思い入れがおありかと思われ、それを考えますと私自身もそれにふさわしいことばの選択を迫られます。また自分の発することばにより、その場におられる方々の気持ちやその場の雰囲気が変わることがあることまで想像しますと、各周年行事のあいさつを考えるという作業も、精神的にかなりつらいものだということを日々実感させられます。

そんな訳で、市制60周年の秋は「市長受難の秋」と化しつつありますが、弱音を吐いてもだれかに同情してもらえる訳ではないということは重々承知をしています。ならばいかに気分転換を図りリフレッシュするかが、ポイントだと考えています。時間の確保がなかなか難しいのですが、多少の時間のやりくりがつく週末には気分転換の時間を創り出し、すっきりとした新しい気持ちに切り替えて次のスケジュールに向かうこととしています。

ちなみに先週末は公務の合間をぬって、10日(土曜日)は早朝5キロウォーキングと夕方の自転車走行40キロ、11日(日曜日)は早朝座禅と夕方の水泳2,000メートルをそれぞれこなしました。しつこい精神ストレスを拭い去るのに四苦八苦する市制60周年の秋は、「市長修行の秋」とも思えます。

11月5日(月曜日)

11月3日(土曜日)、明治用水会館隣にある水のかんきょう学習館にて、「安城市・根羽村交流フォーラム」が開催されました。矢作川流域の環境保全の会議で非常に硬いタイトルであり、また事前打ち合わせの内容もかなり硬い内容でしたので、内心「仕事休みの土曜なのに、こんな大まじめな会合に人が集まるのかな」と心配をしていました。

しかし当日ふたを開けてみれば、予定していた部屋に収まり切らないほどの多くの皆さんにお越しいただき、主催者の一人として本当に嬉しく思い感激してしまいました。おかげで遠路わざわざ兵庫県からおいでいただきました日本熊森協会の森山まり子さま、また根羽村の大久保村長さま、また当日のコーディネーターをおつとめいただきました中日新聞の飯尾歩さまも大変喜んで下さいました。

私は9月下旬の土日を利用して、自宅から根羽村までの約105km(往復210km)を自転車で走りました。目的はその半月後に開催される自転車ツアー「ツールドじゃんだら輪」に向けての山道トレーニングであり、また私たちの命を育む母なる川「矢作川」の流域探訪も兼ねていました。

私が自転車で走ったのは、朝6時の自宅発から午後1時の根羽村着までの約7時間。途中の休憩や昼食時間を引くと、正味約6時間の行程でした。自転車でほぼ半日で、あの長大とも思えた矢作川の源流域に到着してしまうということは、わが健脚を喜ばしく思うと同時に、母なる矢作川は私たちが想像しているほどその懐(ふところ)は深くないということを実感しました。

私はその意外とも思えた矢作川のスケール感覚を会場の皆さんにお伝えし、想像よりも小さな矢作川に流域人口の140万人が頼り切っている実情に気づいていただき、矢作川を保全することの大切さを知っていただきたいと願い、サイクリングの経験をもとに感じたままをお話させていただきました。

流域人口の約140万人というのは考えてみれば大変な人口で、県でいえば山口県、愛媛県、長崎県、奈良県、滋賀県などの人口に匹敵します。しかもそれらの県にはさまざまな河川があり、複数の流域に市町村が点在する形で140万人の生活が営まれています。一方、私たちの矢作川流域では基本的には1本の矢作川の水に頼り切る形になっており、矢作川になにかのトラブルがあれば流域全体に大きな影響が及ぶという現実があります。

それだけに決して長大とはいえない矢作川の現実を確認し合い、命の水を育んでくれている矢作川流域の自然環境を大切にして、次世代への水質と水量の確保を通じて考えましょうというのが、当日の私の発言の狙いでした。

ご講演をいただいた森山先生をはじめ、パネラーの皆さんも環境保全への熱意をお持ちであるうえ、会場の聴講者の皆さんもかなり環境保全意識の高い方とお見受けされる方々でした。そのため居眠りをして時間を持て余す方は見られず、非常に充実したフォーラムとなったようと感じられました。

安城市・根羽村交流フォーラム

【パネルディスカッションのようす】

私たち一人一人の力はしょせん知れたものなのですが、皆がその気になれば大きな力に結集させてゆくことは可能です。全国各地に講演にお出かけになっている森山先生は、この地域の皆さんの水源に対する関心の高さと、根羽村・安城市の絆の強さに感心しておられました。

こうした矢作川を守ろうとする思いは一朝一夕に醸成されたものではなく、1世紀以上も前の明治用水開削時代からの水を渇望した流域の皆さんの気持ちに由来するものではないかと感じました。明治用水の管理に当たられた先人の「水を使う者は、自ら水をつくれ」ということばにその気持ちが集約されています。

今回の貴重なフォーラムを一過性のイベントに終わらせることのなく根羽村との交流をより深めてゆくために、大久保村長さんとは日を改めて意見交換を図りたいと考えています。

 

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