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更新日:2013年6月20日

2012年7月から8月

8月27日(月曜日)

8月は中高生の皆さんと意見交換をする機会があり、大人とは一味違った新鮮な意見を耳にすることができ、私もよい勉強をさせてもらいました。

8月9日(木曜日)市政懇談会

高校生の皆さんとは市政懇談会で意見交換しました。市政懇談会とは市内の各種団体の代表の方々と私とが、それぞれの分野別にテーマを決めて意見交換する会議で、本年度は合計9回の開催予定としています。その初回に6つの市内高校の代表生徒2人ずつと意見交換したもので、テーマは「私たちが考えるこれからの安城市」でした。

高校生の皆さんから出された主な質問は以下の通りです。

  • 通学時の交通安全(自転車道の整備、駐輪場、交通マナー、街路灯)
  • 環境への取り組み(自然エネルギー利用、資源リサイクル、緑のカーテン)
  • 福祉のまちづくり(障害者福祉、子育て支援、バリアフリー)
  • スポーツ施設の利用方法

対話形式のやり取りですので、市政への理解を深めてもらえたものと思います。後に彼らの感想文を読んでみましたが、とても喜んでもらえており私も嬉しかったです。

8月21日(火曜日)子ども議会

中学生の皆さんとは、市議会主催の市制60周年記念事業「子ども議会」で意見の交換ができました。参加してくれた中学生は市内8校から3人ずつの計24人で、1人1問ずつの質問があり、それに対して私を始めとする行政側と市議の皆さんが答える形式で実施されました。

彼らの質問の主なテーマは、概ね以下の通りでした。

  • 安城市の現状と将来
  • 環境への取り組み(環境活動、ごみ減量、省エネ・自然エネ、緑のカーテン)
  • まちの活性化(新図書館、商店街、七夕まつり)
  • 防災(市の防災対策、防災訓練、中学生活用)
  • 中学生の問題(中学生の居場所、中学校間交流、学校給食)

この他、デンパーク運営、あんくるバス、交通環境整備、スポーツ振興等も取り上げられ、多彩なテーマについて中学生ながらそれぞれよく調べて質問をしてくれました。この子ども議会は市議会本会議場で行われましたので、もしもそこに制服姿の中学生がいなければ、本物の市議会の質問かと勘違いをされるような質の高い質問がいくつもあったように感じられました。

もちろん答弁側も彼らの意見について真剣に考え、かつ私たちなりに噛み砕いたやさしいことばを心がけたつもりですので、参加してくれた子ども市議の皆さんにはとてもよい市政の勉強の場になったのではないかと思います。

質問の内容があまりに素晴らしく感じられ、ひょっとしたら先生やご両親からのアドバイスもあったのかと思ってしまいますが(失礼!)、私たちにとっても市議の皆さんにとっても大変良い刺激になりました。

子ども議会の様子

【子ども議会の様子】

8月20日(月曜日)

先週前半はお盆ということもあり、夏休みをとらせていただきました。本来はこの時期に登山に出かけようと考えていたのですが、お天気が不順のように思われたため、急きょ予定を京都市内の散策に変更しました。

京都に出かける前までは、緑陰の清流脇を涼しげに歩く京旅行をイメージしていましたが、湿気を含む低気圧の影響か、京都市内のどこにいてもとても蒸し暑く、長時間屋外を歩くことができないような気候だったため、多くの寺社を回ることはできませんでした。しかし、由緒のある禅寺で座禅体験をしたり、鴨川べりの川床料理を楽しんだりと、それなりの風流を楽しむことはできました。

それでも険しい山岳の縦走と、人ごみを縫うような京都散策とは、やはり運動量と達成感が異なります。山に行けなかった不完全燃焼部分をどう補うのかとあれこれ考えた結果、公務等の移動手段として出来る限り自転車を使う生活を心がけました。

市役所への通勤、巡回ラジオ体操や子ども会スポーツ大会への出席など、いずれの会場へも私の自宅からは約10km程度の距離があり、往復約20kmとささやかな達成感を感じられるまずまずのよい運動になります。夏休み中であれ、公務多忙の日々であれ、ストレス解消と健康管理をどうするかは大切なテーマだと思っています。

夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会の様子

【夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会の様子】

ところで、太陽が照りつける炎暑の中、自転車に乗って走る人を見ると奇人変人に映るかと思われます。そこで自転車で走る立場の感想を記しますが、実際に自転車をこいで走り出しますと、向かい風が生じて適度な風が体を冷やしてくれますので、見た目ほど猛暑の我慢を強いられるものではありません。

むしろ炎天下でのウォーキングやランニングをする人々とすれ違うと、熱中症で倒れなければよいがとこちらが心配をしてしまうものです。明治緑道などを走行していますと、自転車ですれ違う人たちが年々増えてきているのではないかと感じられます。

しかし、ある程度のスピードが伴う乗り物ですので、交通事故にあった時のリスクは大きいと考えます。それだけに軽々にお薦めすることはできませんが、自転車の面白さに気付き、自己責任を自覚してサイクリングを始める方が増えることを心の中で期待しています。

10月14日に予定している市制60周年の自転車イベント「ツールド・じゃんだら輪」は、すでに1千人という目標参加者数に達しています。静かな自転車ブームが到来していると言えるのではないでしょうか。ちなみに私は「ツールド・じゃんだら輪」のエキスパートコース125kmに出場することとしています。

出場する以上は完走を目指します。大会まで、あと2か月となりました。

8月13日(月曜日)

ロンドンオリンピックも終盤に差しかかった8月9日(木曜日)、いよいよ安城市出身の中野弘幸選手が出場する男子1600mリレー予選が行われました。中野選手は東山中学校卒業のため北部公民館に応援会場を設営し、競技開始の午後7時40分を待ちました。

当日は開始を待ちきれない方々が早くからお集まりになられ、午後7時過ぎの時点で公民館ホールはほぼ満員に近い状況となりました。地元出身の若者がオリンピックに出場するという快挙を、多くの人々と一緒に応援したいと思う方がこれほどまでにおいでになるのかと、会場を見渡して私も嬉しくなりました。

一昔前には、安城市出身のスポーツ選手がオリンピックに出場するという話は夢のように感じられたものでしたが、8年前に女子柔道の谷本歩実さんがアテネ五輪に出場され夢が現実のものとなりました。しかもあれよあれよという快進撃を続けられ、ついに金メダル獲得という快挙を成し遂げられた光景には、心底から感動させられたものです。

さらに彼女は、怪我のため出場すら危ぶまれた4年前の北京五輪にも臨まれ、激しい腰痛を抱えた身とは思えないような一本勝ちを続け、予想もできなかったオリンピック2連覇を果たされました。

しかし、その後も不運な怪我が度重なってしまったため、谷本選手は現役を引退されてしまいましたので、私たち安城市民はロンドン五輪では応援すべき郷土の選手がいなくなってしまうのではないかと、寂しい思いに駆られてしまいました。

ところが2012年6月初旬、大阪で開催された日本陸上競技選手権大会に中野選手が出場し、男子400m決勝で第2位という素晴らしい記録を出し、1600mリレー部門でのロンドン五輪出場を手中にされて、安城市内はまたも大きな期待に沸きました。

さて五輪1600mリレー予選当日のこの日、中野選手はアンカーを務めることとなりました。3走目のランナーから8チーム中6位でバトンが中野選手に手渡されると、会場に詰めかけていた約200人の全てから大きな声援が会場内に響き渡りました。

中野選手のアンカーとしての力走は、見ている私たちにも気迫が伝わるすごさがありました。しかし、彼の頑張りにもかかわらず前の走者との距離は縮むことなく、無情にも日本チームは6位のままに終わり決勝に進むことはできませんでした。

ゴールまで必死に走り続けた中野選手には、走り終わった後々まで北部公民館の応援会場内では拍手がこだまし続けていました。

世界陸上の高いレベルに阻まれ中野選手のリレーチームは入賞を果たせませんでしたが、安城市民の中野選手がオリンピックに出場したという快挙は、高い教育効果として市内外の青少年に良好な影響を及ぼすものと考えます。

この夏休みに入ってから、すでに多くのスポーツ少年らが私のもとへ全国大会出場の報告にやって来ました。今年は特に陸上競技での上位入賞が増えるのではないかと期待しています。

中野選手応援会の様子

【中野選手応援会の様子】

8月6日(月曜日)

3日から5日にかけての第59回安城七夕まつりが終わりました。今年は安城市制60周年のため、例年以上に盛りだくさんの催しがあり、話題の多い七夕だったとふり返ります。

昨年は、3月の東日本大震災があり、安城七夕まつりの開催についての疑問の声も上がっていました。しかし、被災地へのチャリティーの色合いを強く打ち出す祭典にすれば、開催することにむしろ大きな意義があるのではないかと、そう考え七夕開催に踏み切った経緯があります。

被災地である岩手県大船渡市でも、例年8月初旬に七夕まつりが開催されてきましたが、津波等の被害により大船渡の七夕開催が危ぶまれていました。そこで安城七夕まつり実行委員会が大船渡七夕まつりの復興支援を呼び掛けられ、それに応じてくれた百人近い学生を中心とした若者たちに大船渡市に出かけてもらい、大船渡の七夕開催支援ができました。また安城七夕まつりの会場内では、被災地支援を呼びかける募金活動も行われ、昨年も実りの多い七夕まつりとなりました。

そうした私たち安城市民の好意に応えるべく、今年の七夕まつりには大船渡市から現地で七夕に使われている大切な2台の山車が届けられ、会場内での引き歩きが行われました。遠路、山車の運搬と合わせて数十名の大船渡の皆さんがわざわざ本市にお越し下さった、そのお気持ちに感謝申し上げます。

大船渡市から届けられた山車の引き歩きの様子

【大船渡市から届けられた山車の引き歩きの様子】

また今年の市制60周年の記念事業は、安城市主催だけではなく各種団体主催の形でも行われました。その一つとして青年会議所の皆さんが韓国の安城(アンソン)市という同じ地名の都市から民族舞踊団を招かれ、華麗なパフォーマンスが交流広場で披露されました。今までにない動的な力強いイベントであり、韓国の伝統芸能が多くの来場者の目を引いていました。

さらに本年も本市と防災協定・市民交流協定を締結しております富山県砺波市から、庄川流木乗りの皆さんが七夕会場内に流木乗りの施設を設置下さり、大人から子どもまで流木乗りを楽しむ姿が見られました。砺波市特産の物産販売も行っていただき、両市の市民交流がさらに深まったことと思います。

この他、安城市制60周年関連として6千個もの風船飛ばし、願いごと日本一として6万枚の願いごと短冊など、歴史に残る価値ある楽しいイベントが開催でき、例年にないバラエティーに富んだ安城七夕まつりが開催できました。ご協力くださった内外の多くの関係の皆さまに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

色々話題の多い七夕であり多くの皆さまにご来場をいただきましたが、大きな事件や事故はなく、また比較的ごみの少ない清潔な七夕となりましたことを大変うれしく思っています。来年は安城七夕まつりそのものの60回という節目の七夕となります。今年同様の盛大なお祭りとしてゆきたいと願っています。

7月30日(月曜日)

七夕まつりが近づきつつありますが、最近は他の夏のイベントもいろいろ開催されています。特に安城市制60周年という節目の年であり、市制記念を祝うイベントが続きます。

7月28日(土曜日)にはデンパーク近くの田んぼアートが描かれた水田で、「すいDEN!おいDEN!カーニバル!!」が開催され、その一環として「植えディング」と称した結婚式が行われました。この面白いネーミングは農業青年たちで考えたようですが、ユーモアとひねりが効いており、タイトルからして気を引く工夫が凝らされていると感心します。

しかし7月末、連日のように高温注意報が出される時期の炎天下で、果たして結婚式を挙げたいと希望するカップルがいるのかと当初は疑問に思っていましたが、実際に公募したところ3組ものカップルが田んぼの真ん中での結婚式をしたいとのことでした。私はその話を聞いた時、「真夏の炎天下で結婚するカップルには、熱中症や地球温暖化に耐えられる丈夫な赤ちゃんが生まれるのではないか」と冗談を言っていました。

もちろんそのイベントは私には縁のない、もの好きなカップル(失礼!m(_ _)m)の余興くらいに受け止めていました。

植えディングの進行内容が確定して来て驚いたのは、その挙式は人前結婚式であり、立ち合い人は市長の私が務める設定になっていたことです。いい迷惑のような、嬉しいような、複雑な心境になりましたが…、安城の農業が広く注目されるイベントであり、地場産業振興につながるのであれば市長として当然協力をすべきであろうと覚悟を固め、出席をすることとしました。

ただし、礼服にネクタイという格好で出席いただきたいという当初の要請は、こちらの熱中症予防のためにお断りをしました。また私だけではなく、列席をされるご親族や友人の皆さんも体調不良になってしまいますと、笑い話では済ませられない大変な事態にもなりかねません。

よって、自ら希望して人生を賭けてドレスとタキシードの正装で植えディングに臨まれるカップル以外は、全員できるだけ涼しい服装を許してもらうこととしました。

当日は名古屋市で最高気温37度を記録する大変な猛暑となりました。デンパーク内の移動中は木陰がとても涼しく感じられ、汗だくをどうしようかと心配をしたものです。しかし、いざ水田に出てみますと適度な風が流れており、意外に過ごしやすいと感じられました。水は気化する際に周囲の熱を奪うものですが、そのおかげなのでしょうか。

私自身が新郎・新婦の父親世代に当たっており、やがてやって来るであろうわが家の結婚式を想像しながら楽しく同席することができました。これからの日本をやがて若い彼らが担い、その日本を彼らから生まれてくる子どもらが担っていってくれるのかと考えますと、そこから希望が生まれてくるように感じられます。若いカップルは清々(すがすが)しくていいものです。

あまり気の利いたあいさつはできなかったかも知れませんが、私なりに精一杯結婚立会人を務めさせていただき、若き3組のカップルの新たな船出を見守らせていただきました。

実は私、市長に就任して以来、市民へのサービスの公平性という視点から、結婚式への出席のご要請については全てお断りをしてきていました。そのため植えディングが、市長の私にとって初めての結婚式への出席となりました。

そのせいでしょうか、久々に目の当たりにした若者たちの旅立ちが本当に新鮮に感じられました。3組の若きご夫婦とご参会の皆さまのご多幸を、改めて心よりご祈念申し上げたいと思います。ご結婚誠におめでとうございます。

すいDEN!おいDEN!カーニバル!! 結婚式の様子

【すいDEN!おいDEN!カーニバル!! 結婚式の様子】

7月23日(月曜日)

先週は本市職員1名を派遣している宮城県石巻市へ、職員の激励と被災地の確認に出かけ、その足で仙台市において開催されました愛知県市長会のセミナーへ参加をしました。3日間で、石巻市と仙台市における被災地の現状を確認でき、また東日本大震災からの貴重な教訓を学ぶことができ、とても有意義な視察となりました。以下に、今回の視察の率直な印象をまとめました。

津波により破壊された家屋などのがれきは現地での片付けが進み、復旧から復興へと移りつつあるように見えました。

現段階、復興の最大の障害となっているのはマンパワー、つまり人的資源の不足と思われます。国からは莫大な復興関連予算が被災市町村へ投入されるのですが、それを使って新たな都市再生の業務を遂行するのに必要な公務員数が大きく不足していることが分りました。

津波で被災したまちを復興させるのには、今まで市街地があった場所にまちを再生する方法、また安全な高台にまち全体を移転させる方法などがありますが、いずれにしても新たに広大な土地を買収し、住民合意を図りつつ都市基盤整備の計画づくりを急ぐ必要があります。

その作業を進めるためには、多くの住民との交渉に当たって合意形成を図ることのできる人材、またそれを事務的にバックアップすることができる人材など、広範な業務に携わることができる人材が必要となっているのですが、これまでの財政難で各被災自治体では職員定数を極端に減らす行革を進めてきてしまっており、そのことが今まさに進めようとしている復興作業のネックになっているという大変お気の毒な現実がありました。

こうした被災地の実状を踏まえ、本市職員の派遣を増員したいと思うのですが、本市でも防災を考えた区画整理事業を核としたまちづくりを市内複数地区で進めているさ中であり、これ以上の職員派遣をすることができないことがもどかしく感じられます。何とか人的なやりくりをして、本市としてできる限りの支援ができるように考えてみたいと思います。

また仙台市内のホテルで開催された県市長会セミナーでは、地元被災地の復興でご多忙な仙台市長さん、名古屋大学減災連携研究センター福和教授のお二人にご出席いただき、本当に貴重なお話を伺うことができました。

今回の市長会セミナーに関しては、すでに1年前、私が愛知県市長会長だった時期からその内容を検討し、講師選定などを進めて来ていました。私たちの地域でも東海地震などを控えていることを考慮し、時宜にかなったテーマ選定を進めておいたため、参加された市長さんからお礼とねぎらいのことばをお聞きでき、前愛知県市長会長の私は、苦労が喜びに変わってゆく瞬間を実感することができました。

セミナー、現地視察などから得られた貴重な情報や教訓により、愛知県下各市の防災・減災対策が一層充実してゆくことを心より願っています。

土・日には、今回で2回目を迎える事業仕分けが開催されました。今年度は昨年度の反省に立ち、より充実した仕分けを実現するため、事前に事業仕分けの運営についての改善を行いました。

その結果、今回も仕分け人の皆さんから大変厳しいご意見やご指摘をいただきましたが、それらに対して職員も彼らなりに精一杯、公開の場での事業内容説明をしてくれたものと思います。第三者の見守る中での説明責任を果たすことを通じて、自らの仕事というものを前任者からの引き継ぎや前例踏襲によって進めてゆくのではなく、改めてその意義を再認識するよき機会となったものと思われます。

今回の事業仕分けが、これからの職員らの意識改革につながってゆくものと期待されます。

事業仕分けの様子

【事業仕分けの様子】

7月17日(火曜日)

海の日の連休を利用して、上高地を散策してきました。

本当は山に登りたかったのですが、梅雨明け間際のこの時期、例年のことながら天候がとても不安定な状態となります。北アルプスを中心とした登山コース設定まで考えていたのですが、直前の天気予報を見て取りやめとし、残念でしたが上高地内の散歩で我慢することとしました。それでも日常生活とは違う樹林帯の空気を吸い、また清冽な水辺を歩くだけで心が落ち着きます。

こうした異次元でとりとめもないことに思いを巡らせるうちに、なにかの拍子で面白い考えがひらめくことがあります。今回も仕事上のことで、2つのアイディアを持ち帰ることができました。山の世界でのひらめきは、下界に戻って現実的に考えてみると、実社会での応用は難しいものもありますが、中には面白い事業に発展してきたものもあります。

このように時間や仕事に追われるような日々から少し離れるということは、ある意味とても大切なことだと私は考えています。そのため日々の暮らしの中でも、土日の早朝などには禅寺に出かけ、座禅を組むことにしています。また時々は山の世界に分け入って、実際に実社会との距離を置いてみる。現実との時間的・空間的な距離を創り出すことで、自らの暮らす日常を客観的な視点でふり返ることができるような気がするのです。

「忙中閑あり」とでも言うのでしょうか。その閑をいかに創り出し、どう過ごすかが重要なことだと考えます。

上高地は、日本を代表する一大観光地です。しかし、梓川に沿って1時間も上流に向かえば、そこには昔ながらの囲炉裏を囲んで岩魚を焼いてくれる山小屋があります。明治時代に建てられたその小屋は、いつの間にか国の登録有形文化財に指定されていました。

囲炉裏端に座り、薪の焼ける香りの中、真っ赤にゆらめく炎を見つめていると、いつも不思議な郷愁にとらわれてしまいます。子どもの頃、薪を使ってかまどで煮炊きをし風呂を沸かした、そんな記憶がよみがえるのでしょうか。

連休中は悪天候のためか、山小屋への宿泊客は少なく、私は話し相手も見つからず手持無沙汰だったため、道中の車中の時間も合わせて手持ちの単行本を2冊読むことができました。日々、大量の書類や複数の新聞に目を通すのに一生懸命で、なかなか落ち着いて読書をすることができないだけに、それも忙中の閑で得られる収穫だと思っています。

日本の各地で豪雨が続いているようです。被災地の皆さんへは、心よりお見舞い申し上げます。今週、私は東日本大震災の被災地へ出かけます。被災地の現状を再確認し、改めて私たちの被災地支援のあり方を考えたいと思っています。

7月9日(月曜日)

今年は4年に1度のオリンピック年、今月末にはロンドン五輪が開催されます。今回も安城市出身のスポーツ選手が、五輪に出場されることとなりました。出場されるのは中野弘幸さん(23歳)、陸上競技1600mリレーへの出場が決定しています。

安城市出身の方がオリンピックに出場されるというのは、女子柔道の谷本歩実さんに次いでお二人目です。私たち安城市民はオリンピックを身近に感じることができ、また皆で応援できる楽しみができたことを幸せに思います。

その中野選手の五輪に向けての壮行会を昨日、母校の東山中学校で開催しました。会場には多くの後輩や地元の方々が集まられ、大変盛大な壮行会となり、中野選手も満足だったのではないでしょうか。

中野選手は安城生まれの安城育ち。北部小学校から東山中学に進まれ、高校は名古屋に通われましたが、その後は隣接市の愛知教育大学で学ばれ、現在は愛教大の大学院生です。お聞きするところでは、市内の某ラーメン屋でアルバイトをされているとのことで、あのラーメン屋の若い店員さんがオリンピック選手だったのかと考えますと、非常に身近な存在に感じられます。

中野選手がオリンピック出場を確定されましたのは、6月初旬に大阪で開催された日本陸上競技選手権大会でした。この大会の400m走決勝で惜しくも2位となり、残念ながら個人の部での五輪出場は果たせませんでしたが、1600mリレー(400m×4人)の一員に選ばれました。

日本を代表する陸上選手たちが集まるこの大会には、安城市出身の選手が中野選手の他にも2人おられたとお聞きしており、本市からはこれからも素晴らしいスポーツ選手が誕生するものと期待されます。

スポーツの世界で頑張る選手たちの中には、五輪出場を目標とする方も多いと思われますが、その中で実際に出場できるのはごく一握りの優れた選手のみということを考えますと、中野選手には選抜されなかった選手の分まで頑張っていただきたいと思います。

実際のリレー競技が開催されるのは、8月9日(木曜日)午後7時半です。この日は中野選手の地元・北部公民館に応援会場を設ける予定です。市民の皆さんも、テレビを通じての応援をいただきますようによろしくお願い申し上げます。

中野選手におかれましては残り1か月。まだまだ厳しいトレーニングや調整が続くことでしょうが、どうか時々はふるさと安城に思いを馳せていただきたいと思います。安城では多くの市民が中野選手を応援しています。そのことを思い出していただき、私たちの声援を追い風として自己最高記録を更新され、良い結果を出されますことを心よりご祈念申し上げます。

中野弘幸選手、頑張って下さい!

7月2日(月曜日)

数年前から、わが家の軒裏にツバメの巣がかけられており、ここから何羽ものツバメの子が巣立ってゆきました。春先にはツバメが飛来し産卵の準備を始めるのが、わが家の風物詩となっていました。

今年も例年のごとくつがいのツバメが飛来し、産卵も済ませていたのですが、ある日、ツバメの卵が地面に落とされ割れているのが目に入りました。どうやらカラスの仕業のようでした。それでも残された卵だけでも孵化すればと願っていたのですが、カラスはその鋭いくちばしでツバメの巣を破壊してしまいました。

カラスの襲撃を受けたツバメはしばらく姿を見せなくなりましたが、最近になり、また一つがいのツバメがやって来て巣を修復し始めました。縄張り意識を持つカラスは再度の攻撃を加えようと時々姿を見せていましたが、巣の修復は意外に順調に進んできました。

不思議に思っていますと、母が「先日、十羽ほどのツバメが交互に飛び交い、一羽のカラスを威嚇するのを見た」と言いました。ツバメが軍団をなして助け合うことがあるのだろうかと、私は半信半疑でした。

しかし実際それ以降、カラスの襲撃はなくなり、つがいのツバメは営巣活動を続けています。

ツバメの生態は詳しく分かりませんが、小さな鳥が危機回避のため一致団結して凶暴なカラスに立ち向かい、次世代を育むために命がけで戦う健気(けなげ)さに、ある種の感動を覚えてしまいました。

さて、日本の政治はどうなのでしょうか。大災害からの復興、国家の財政危機、少子高齢化対策、産業空洞化の進展など、山積する深刻な懸案に対し政治家が一致団結して問題解決が図られねばなりません。

明日を担う次世代のために団結して戦ったツバメの気概に、私たちが学ぶべきことが多々あるような気がしました。

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