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更新日:2014年2月17日

2012年4月から6月

6月25日(月曜日) 

先週は、この時期には珍しく2つの台風の接近があり、当地域での被害を心配しました。

特に台風4号は19日(火曜日)の夜半に襲来すると言われ、当初は直撃の可能性も考えられましたので、19日の明るい穏やかなうちから対応を講じておかねばと、朝一番からの災害対策本部員会議を開催しましたところ、テレビ局からの取材があり大変驚きました。おそらく夜中に来る台風に備えて、朝から対策会議を開催する市町村は少なかったのでしょう。

私たちは風雨が強くなってから、看板や幟旗を外したり避難所の広報をすることには危険が伴うとともに、依頼を受けた側も迷惑に思われるであろうとの考えから、比較的早い段階で風水害対策を進めるように心がけています。

ただ、こうした心構えではいるものの、時を選ばず予測のしようがないゲリラ豪雨や地震については、直前の対応は不可能です。これらには浸水対策や耐震補強など常日頃の備えを高めること、また市民各位の備えを促す以外に方法は見当たりません。いつの時代にも、やはり「天災は忘れた頃にやって来る」ものです。

各ご家庭でのいざという時の備えをお願いいたします。

 

さて国会では今週、消費税関連法案の採決が行われる見込みです。日本では少子高齢化に伴い国家財政がひっ迫し、消費税5%を8%に引き上げるか否かが議論の的になってきました。

一方、子育てや老人介護などで高レベルの対応が実現できているデンマークなど北欧諸国の福祉は、日本でも理想モデルとして取り上げられていますが、それらの国の消費税は25%であることを、多くの皆さんはご存知ないのではないでしょうか。

デンマークで理想的な福祉が実現しているその背景には、高福祉による幸福社会が実現できるなら税金は高くてもよいという国民合意が成立しており、税を介して社会全体でお互いを支え合おうという強い意志が感じられます。

 

デンマークなどの北欧諸国ではこのように、皆で支え合う社会制度が実現していますが、なぜそうした福祉社会を確立できたのだろうか。また若い働き盛りの社会の担い手が減少している日本は、これからの社会保障をどうすべきなのか。

つまり日本は今後、「高負担高福祉」を目指すのか、それとも「低負担低福祉」で頑張るのかという、国の大きな方向性を議論する大きなチャンスでもあったのですが、そうした議論に進まず、政治的な闘争となりつつあるように思われることがとても残念です。

6月18日(月曜日)

14日(木曜日)に、中心市街地拠点施設フォーラムが開催されました。現在の交流広場(旧更生病院跡地)の活用のあり方についての議論です。建設予定の施設に早くニックネームがつけられ、「中心市街地拠点施設」という野暮な名称ではなく、だれからも親しまれるネーミングの新施設計画が具体化してゆくことを望みます。

さて今回、このフォーラムに一体どれくらいの人が集まるのだろうかと心配をしていましたが、当日は会場の座席数を上回る200人を超す方が聴講にお越しになられ、JR安城駅に近い交流広場の可能性に対する期待の大きさを感じさせられました。

 

当日はまず私から、交流広場に建設を予定している新施設の構想の概要をご報告申し上げました。基本的には民間活力をお借りした官民の共同による集客施設を作るとするもので、安城市の受け持つ公共部分は図書館、多目的ホール、交流広場とし、民間部分は健康増進や日常の買い物などの場の提供を希望しているという内容を紹介しました。

本市としましては、現在の中央図書館が蔵書能力35万冊を大きく超える44万冊の書籍であふれ、望ましい図書環境とは大きくかけ離れている現実をお伝えし、今後の電子情報サービスの展開を考えたゆとりのある情報空間を確保したいという点が、多くの皆さんに特にご理解いただきたいポイントでした。

このフォーラムに出席くださったパネラーは、大学の先生やまちづくり活動家の方々で、それぞれのお話に説得力が感じられました。

 

大学の先生からは、グローバル化によりこれまでの上意下達による日本型の互助システムが崩壊しつつあり、経済活動は親会社を仰いで仕事を受注する時代ではなく、自らの発案で仕事を創り出してゆく時代に移行している。そのためこれまで以上に多様な情報の収集と、それをまとめて新たな仕事を生み出す作業が必須となっており、これらを可能にする情報空間が新時代の図書館である旨のお話がありました。

また岡崎の図書館Libra建設に関わったパネラーは、かつて40万人の入館があった古い図書館が、Libraに生まれ変わったことで入館者数は160万人にも増えたこと。しかし一方、図書館に多くの人が集まっても、周辺の商店に魅力がなければ商業振興に結び付かないという厳しい現実も教えて下さいました。

さらに中心市街地の活性化に力を入れてくれている安城のまちづくり活動家からは、市街地で商売をする方々の産直市に対する温かな配慮や、多くの皆さんのご協力で交流広場で色んなイベントが行われているようすが紹介され、最近では特に新美南吉のまちづくりが各方面から注目を集め始めている現状が報告されました。

私も私見を交えていろいろな提案をさせていただきましたが、詳細は今度の「今月のメッセージ」で報告したいと思っています。

 

更生病院の移転から、今年で10年が過ぎました。この間、色んな団体やグループから交流広場への数多くのアイディアが出されましたが、いずれも決定的なアピールに欠け、具体的な構想にまとまらない状態が続いて来ました。業を煮やしたこうした市民グループの皆さんの要請により、市が取りまとめ役となり市内の各界代表の方々にご参加いただく懇談会を開催し、まとめられたのが今回お示しした活性化拠点施設の構想でした。

予想を上回る多くの皆さんにお話をお聞きいただけました。約200人の方々の波紋が、さらに大きな波紋に広がってゆきますことを願っています。ご意見等がございましたら、ぜひお寄せください。

6月11日(月曜日) 

6月6日、東京で全国市長会議が開催され、この会議で平成24年度全国市長会役員が決定されましたので、私はこれまでの市長会関係の役職を降りることとなりました。

愛知県市長会会長として、東海市長会副会長として、また全国市長会の副会長として、満足な役割が務められたかどうかは、私の働きぶりを直接ご覧になった皆さんが評価を下すものだと思います。ただ、当の本人としては最善を尽くしたつもりでおります。

 

先日の市役所内で行われた定例記者会見で、新聞記者の方から「愛知県市長会会長などの重責を1年間担われた、その感想をお聞かせください」と聞かれ、思わず「もっと穏やかな時期の役職だったらありがたかったと思います」と、つい本音を語ってしまい周囲の失笑を買ってしまいました。

昨年3月11日の東日本大震災発災後間もない6月初旬にいきなりさまざまな役職を受けることとなり、被災地への職員派遣、浜岡原発緊急停止に伴う行政対応、さらに被災がれきの処理問題など、安城市の問題のみでなく、この地域の広域的な問題も含めて考える立場となり、心労の大きな1年となってしまいました。

こうした地域の問題解決の一方、「社会保障と税の一体改革」など国の社会制度改革に関しても、全国市長会を代表して国に対する意見表明を任される機会もたびたびあり、首相官邸や国会議事堂を歩き回わった自分を振り返るだけでも、今思えばまさに冷や汗ものというのが率直な感想です。

 

平時であれば名誉職の意味合いの強い役職で終わったのでしょうが、激動期には予期せぬ緊急提案が発せられることが多く、また広域的な都市間の意見調整も生じ、その取りまとめに当たってはリーダーとしての資質が厳しく問われることとなるのを、肌身を持って痛感させられました。

役職をお受けするということは名誉なことである一方、それにより評価を上げる人もいれば、下げる人もいると思います。いつどんな大役を受けることになっても、それに対応できる自己研鑽を日常的に積むことの大切さを、身にしみて学んだ1年となりました。

 

全国市長会や東海市長会からは、新たな役職就任の要請がありました。この1年間の私を評価されてのご要請と受け止め、熟慮の末にそれをお受けすることとしました。

しかし、安城市ではもう6月定例市議会が始まっています。今月中は、わがまちの課題解決に全力で当たります。全国レベルの社会奉仕は大切ですが、まずは足元がしっかり安定していることが大前提となります。

6月4日(月曜日)

市内のNPO法人「愛知ネット」は東日本大震災発災以来、長期間にわたり岩手県大船渡市・陸前高田市の支援を続けて来られました。それに対して岩手県知事から6 月1日に感謝状を受けられ、岩手県副知事、NPO愛知ネットの天野代表がお揃いで市長室へ報告にお越しになられました。

NPO愛知ネットには本市も昨年、市職員らの被災地ボランティア活動のコーディネートでお世話になっています。

 

私自身が岩手県の被災地を訪問したのは昨年6月ですので、その後の現地の状況が気になり、以下の2点についてお尋ねしてみました。

・問1「今、被災地で最も求められているボランティア活動は?」

天野代表からは「精神的な支援活動です」との回答がありました。安城市は本年度より「東日本大震災復興支援交流事業」と称して被災地支援を下さる団体に補助金を出し、これから被災地へボランティアにお出かけいただく活動支援を始めるところでしたので、時宜にかなった精神的な支援活動のお手伝いができることを大変嬉しく思いました。

・問2「がれき処理の進行状況はいかがですか?」

岩手県副知事からは「木材系の燃やせるがれきの片づけには目途が立ちましたが、今後の問題は土砂の始末です」とのお話をいただきました。一口に「被災がれき」と言ってもその内容は雑多で、岩手県の場合は膨大な土砂の処理に7年を要する見込みとのことで、今後は大量の土砂を引き取っていただける自治体を探したいというお話でした。

 

災害支援というものは、時間の推移により被災地から求められる支援の内容が大きく変わってゆくものであり、その時期にふさわしい対応を図らねば適切な支援活動にならないことを知りました。移りゆく被災地の支援ニーズをどのように把握するかがポイントのようですが、遠隔地の事情が分からないもどかしさを感じてしまいます。

それだけにこれから安城市よりボランティアにお出かけいただく市民の皆さんが、現地で見聞きされた情報が大切になります。ボランティア活動にお出かけになった方々の報告をお聞きし、時宜にかなった本市の被災地支援を考えてゆかねばならないと感じました。

これから被災地へお出かけになる皆さん、被災地の実状を私たちにお知らせいただきますようお願い申し上げます。

 

最後になりますが、私は本日54歳の誕生日を迎えました。市長就任が44歳でしたので、10年目を迎えたことになります。「光陰矢の如し」の感があります。

5月28日(月曜日)

22日(火曜日)に安城市内で開催された東海市長会総会、何とか無事に終わりました。

東海市長会は、東海地方4県の96市長で構成されており、春と秋の年2回、総会が開催されています。総会開催地は4県での輪番制とされ、愛知・三重・静岡・岐阜の順で開催されており、今回は愛知県の番でした。

現在、私が愛知県市長会会長を務めているため、開催地は安城市となりました。本市での開催は初めてではなく、前回は平成8年に開催されていますので、実に16年ぶりとなりました。

 

今年度は市制60周年の節目の年であり記念の催しが多いのですが、60周年の記念事業は市民の皆さんを対象とした対内的な色合いの強い催しと思われます。一方、東海市長会の総会は東海4県の市長さん方を対象とする対外的な催しですので、東海地方での安城市のイメージをアピールする場ともなります。

東海地方の市長で安城市をご存知ない方はおられないでしょうし、また新幹線・三河安城駅はよく通過されているのでしょうが、実際に安城の地に足を踏み入れる機会はなかったという市長はずいぶん多いのが現実なのではないでしょうか。

それだけに限られた時間の中で開催都市・安城をどうイメージづけてゆくかが大きな課題で、総会運営もさることながら、その後の市内視察先にもずいぶん頭を悩ませました。

 

その結果、今回の東海市長会総会に参加された市長さん方には、視察先として本市の特徴である自動車関連産業・新緑の田園風景・良好な住環境をご覧いただくこととし、市内の代表的な企業「アイシンAW」、花と緑の「デンパーク」、さらに土地区画整理事業が終わった「作野地区の街並み」を視察いただきました。

移動中の車窓から見える新しい自転車レーン、新設された小学校、安城更生病院なども紹介され、本市の都市機能の整備水準に関心が集まったようです。

当日はあいにくの小雨模様でしたが、多くの関係の皆さんや本市職員に協力をいただくことができ、参加された市長さん方はお天気以外に関しては好印象をお持ちいただけたものと思っています。ご協力いただいた多くの皆さんに心から感謝申し上げます。

 

私の市長会役員の任期は6月6日までです。東海市長会開催市という大きな山場は乗り越えましたが、良い形で次期の市長会役員にバトンタッチできますように、最後まで緊張感を持続させてまいります。

5月21日(月曜日) 

例年のことですが、総会続きの行事の多い季節を迎えています。恒例の各種団体総会でも、団体の役員さんがお代わりになることにより総会の意味が例年とは異なることもあり、できるだけご出席申し上げることが望ましいのでしょうが、他の所用と重なり代理出席となることも多く大変申し訳なく思っています。

 

特に今年は、私自身が愛知県市長会の会長を受けているため、県市長会の会議では東日本大震災の瓦礫の受け入れに関する議論のまとめ役を求められ、多忙感だけでなく問題の難しさも加わり、責任による重圧感はこれまでの比ではないと痛感させられています。

また、今週は東海市長会総会が安城市で開催され、東海4県96市の市長がお集まりになられ、東海地方の各市が直面する課題についての議論が行われます。ここで私は、開催市の市長として会議の議長役を務めねばならず、栄誉なことではありますが、筋書きのない白熱の議論も予想され、取りまとめ役を務める身になると単純には喜べず、あれこれ思案に暮れています。

 

それでも、私自身の約25年間の政治経験(市長9年間、市議16年間)を振り返れば、会議の大小は別として幾度となく荒れた議論の取りまとめ役を務めたことがあり、精神的に厳しい局面を何度も経験したことを思い出します。鮮明な記憶に残るものを挙げれば…

  • 利害の対立する地元の土地改良事業の地権者会議(市議当時)

  明祥地区100haの圃場整備事業と工業団地の造成の立ち上げ時の会議

  • 市議会の議員定数削減実現の与党内会議(市議当時)

  市議会議員定数の2減を実現させるための市議会とりまとめの会議

  • 市事業への反対者との直接交渉(市長就任後)

  区画整理事業の地権者から事業への疑義を受ける話し合いの場

概ね以上ですが、議論の結末の予想もつかないような場の取りまとめ役を務め、ある一定の成果を生み出せたことが、貴重な政治経験として今も生きていると実感されます。こうした地道な経験の蓄積こそが、今回の東海市長会総会でも役に立つものと信じ、いよいよその大舞台に立つことになります。

 

東海市長会の会議は、21日(月曜日)に役員会を開催し、22日(火曜日)に東海地方の全市長による総会となります。なんとかこれらの重要会議を乗り切り、6月の全国市長会総会へ良い形でつなげたいと願っています。

5月14日(月曜日)

新緑が鮮やかになり、新しい息吹が感じられるようになりました。お天気の良い日は、何となくどこかに出かけたいような気分になるせいか、ゴールデンウィーク以降、花と緑のデンパークは大変な賑わいを見せているようです。

この春から園内に設けられた「白の花木園」、今まで市民農園だったエリアを改修したものですが、新しい人の流れが生まれているようです。若い芝生が生え揃い、また植えられた花木が根をおろせば、必ずや多くの方々に喜んでいただけるのではないかと思っています。

ゴールデンウィーク期間中の入園者数は1万人を超す日も珍しくなく、デンマーク・コリング市からお越しの市長さん方も、大変な盛況ぶりに驚いておられました。本市に対して、よい印象をお持ちになって帰国されましたので、今後のコリング市との関係発展が期待できそうです。

 

また先週の昼食時、市職員に誘われて中心市街地に開館した「南吉館」に出かけてみました。

店内の装飾には南吉の足跡を偲ばせる工夫がなされており、雰囲気もなかなかです。新美南吉に関心のある方なら、一度は入ってみたくなるのではないかと思われました。南吉グッズのお土産もバラエティに富んでいます。

南吉館は有志の人たちに、「新美南吉」で安城のまちに人を呼び込めるかというチャレンジをしてもらっています。昨年度、市街地の何カ所かに壁画が描かれましたが、観光名所と呼ぶにはまだまだ数が少ないと思っています。今年度中にさらに壁画の数を増やして、多くの方々が行ってみたくなるエリアに育ててゆこうと、次の戦略を担当者らに考えてもらっています。

南吉とその童話の世界を、どこにどう展開してゆくか。それを話し合っているだけで、こちらが楽しくなりつい夢中になってしまいますが、まちづくりにはこうした当事者が楽しくなってしまうような明るい空気が必要なのではないかと考えます。まちづくりを進めている人たちの気持ちが盛り上がるなら、やがて多くの人がそのまちへ足を運ばれるのではないかという気がします。

 

今月22日、東海市長会の総会が安城市で開催され、東海4県96市の市長さんが安城市にお集まりになられます。

これまでの安城市は、観光という面ではあまり注目されていませんでしたが、今年の市制施行60周年、来年の新美南吉生誕百年を機に、観光スポットづくり等でまちの活性化に挑戦し、来訪された方々に楽しんでいただけるまちに変えてゆきたいと思っています。

観光まちづくり、面白いアイディアがありましたら、ぜひご紹介ください。

5月7日(月曜日) 

5日(土曜日)、安城市制施行60周年記念式典が開催され、私にとっては大変慌ただしいゴールデンウィークとなりました。式典当日は、大村知事をはじめとする地元関係者の皆さんの他、デンマーク大使代理や姉妹都市コリング市長他ご一行もおいで下さり、会場を埋めた約1千人の皆さんと共に、大変盛大に有意義な60周年記念式典を開催することができました。

 

今回の式典前に、地元の安城学園高校吹奏楽部の生徒たちが、元気なマーチングの演奏を披露してくれました。彼らは昨年の全国マーチングコンテストで金賞に輝いており、固くなりがちな雰囲気を和らげ、会場を盛り上げてくれました。

式典では出席を下さったご来賓より順次ご祝辞をいただきましたが、特に今回はトムセン・デンマーク大使代理、さらにペダーセン・コリング市長からも祝辞をいただき、国際色豊かな式典とすることができました。

 

式典終了後には、安城市ご出身の五輪金メダリスト・谷本歩実さんが講演され、多くの市民の皆さんに聴講していただけました。谷本さんは「夢を持つこと」、「オーラを出す」、「可能性への挑戦」などのお話をされ、聞いている人たちが元気をもらえるような内容でした。

さらにご講演の最後になり、会場におられた谷本さんのお父さんや私までも舞台に呼び出され、ぶっつけ本番のトークをすることとなり冷や汗をかきましたが、谷本家の普段のようすを知ることができ、また私も飾らない市長の真情をご紹介することができ、意義のあるひと時となったと感じられました。

 

60周年祝いのため安城市にお越し下さったコリング市長御一行は、この後、市内のデンパークと丈山苑を視察にお出かけになりました。

5日のデンパークは、人気イベントが開催されたため入園者数が1万人を超す大盛況だったようで、入園されたコリング市の皆さんは園内の賑わいに大変驚かれたことと思います。また丈山苑はカキツバタを始めとする初夏の花が咲き始めていたようで、手入れの行き届いた新緑の日本庭園と初夏の花が、ご一行の目を楽しませたことと思います。

ペダーセン市長さんは2年ほど前にご就任され、安城市への訪問は今回が初めてです。おそらくよい安城市の印象をお持ちになり、帰路におつきになることでしょう。この季節独特の気候とお天気に感謝したいと思います。

 

さて、周年の記念式典が終われば、また新たな気持ちで安城市政の再スタートとなります。後の世に責任を持って語れるような、よき都市環境と暮らしを実現させてゆきます。

5月1日(火曜日)

4月24日(火曜日)、春日井市内で開催した愛知県市長会総会において、新年度事業と次期役員を決定しました。次期会長は豊川市長さんにお願いすることとなり、現会長の私の肩の荷もやや軽くなったような気がしますが、任期は6月6日(水曜日)の全国市長会総会までですので、もうしばらく会長としての責任を担わねばなりません。

現在、愛知県が東日本大震災被災地のがれき受け入れを表明しており、県内数カ所の処分予定地でこれらをどう安全に処理するのか。またそれぞれの地域への理解をどう得るのかなど、重要な課題が残されたままの状態です。市長会として、県下各市が抱える不安にどう応えるのか。会長任期の最後まできちっと課題の整理に当たり、良い形でバトンタッチをしたいと考えています。

 

そんな重要な時期ではありましたが、翌25日(水曜日)から28日(土曜日)まで、今度は全国市長会を代表して中国を訪問してきました。中国訪問団そのものはすでに23日(月曜日)に出発していましたが、私は愛知県市長会総会がありましたので、総会終了翌日に成田空港を立ち、3日目から訪中団に合流するという変則的な訪問となりました。

自分がやや無理をしてまで訪中したのは、2年前の上海万博で20年ぶりに訪れた中国の変貌ぶりに驚愕させられ、こうしたグローバル時代に海外事情に疎いということは、自らが「井の中の蛙」になりかねないと痛感させられたことによるものです。

同様のことは1月のアメリカ視察でも感じられました。訪米視察では主な目的とした最新の図書事情のみならず、アメリカ社会の多様性と経済の器の大きさ、さらに成熟した都市が抱える課題の複雑さを体感でき、報道を通じて頭の中で描いていた米国社会と現実との落差を知ることができました。

地元企業も、海外での経営展開を考えるような変化の激しいグローバル時代です。地域社会のリーダーとして舵取りの方向性を誤らないためには、チャンスがあれば可能な限り海外の実情を見ておくべきという信念により、ハードスケジュール覚悟の訪中団への参加を決めました。

 

視察の内容については後日、改めて「今月のメッセージ」にまとめますが、最新の中国主要都市の空気をひと言で表せば、一時期の「急成長から安定成長へ移行」しつつあるという雰囲気を感じました。北京五輪や上海万博が契機となったのでしょう。中国の人々はずいぶんおしゃれになり、また道路を走る自動車は国際色豊かで、高級車の比率は東京の比ではないほどの活況を呈していました。

富の再配分の課題も大きいと見受けましたが、経済の軟着陸と併せて、よき安定社会を実現して欲しいと思いました。

4月23日(月曜日) 

17日(火曜日)、東日本大震災被災地のがれき処理について、愛知県市長会による勉強会を名古屋市内で開催しました。まずは国・県よりそれぞれの取り組みの説明を受け、それに対する質疑の後、市長同士の意見交換をしました。

国に対して数名の市長から、

  • 焼却灰の放射能濃度の安全基準、アスベスト含有への懸念
  • 沿岸の処理施設に対する大地震等発生時の安全性
  • 地元農水産物への風評被害、最終処分地の将来利用への不安

などの質疑や意見が出され、国側からの回答がありました。

県に対してもやはり数名の市長から、

  • 全国の広域処理量の4分の1(100万t)を愛知県で受け入れる理由
  • 処理施設を建設して処理を終えるまでの具体的な行程
  • 東海3県の官民連携による新たなリサイクルの可能性
  • 知多沖でのノリ養殖、アサリ漁への風評被害への不安

などの質疑や意見が出され、県側からの回答がありました。

また意見交換により、今回の勉強会では出席市長が納得できる十分な回答が得られなかったため、今後、愛知県市長会として研究会を立ち上げ、情報収集と議論を続けてゆくこととなりました。

 

また、19日(木曜日)には安城商工会議所主催で、安城市がまとめてきた中心市街地拠点施設(更生病院跡地)の建設計画説明会が、市内の商工会議所ホールにて開催されました。100名を超す方々がお集まりになられ、その関心の高さがうかがえました。

私からは新施設の主要3テーマ「学び」「交わり」「健やか」に沿って、ハイブリッド図書館・多目的ホール・民間施設、さらに公園・交流広場を併せ持つ複合施設の全体像について説明をしました。

市に対しての質問として5名の参加者から、

  • 書籍増加を現中央図書館の増築で対応できないのか
  • 新プロジェクトへの民間事業者の参加希望の有無
  • 電子書籍普及に向けた国の法整備の遅れに対する懸念
  • 新施設の市街地環境に対する工夫・配慮について

などが出され、それらへの私の考えを率直にお答えさせていただきました。さまざまな視点からの質問でしたが、悪意による質問はなく、よくお考えになっての質問であることが伝わってきました。

 

被災がれきの処理、市の新施設建設計画、こうした新たな取組みには常に不安がつきものです。進めようとする側、受け止める側、それぞれ真摯な議論が不可欠ですが、よき成果を生むための時間は無制限ではありません。多くの方々との問題の共有化を図り、真に未来に責任の持てる意義のある結論を出してゆきたいと考えています。

4月16日(月曜日)

市内の桜の季節は終わりました。今年は開花が寒さのために遅れたものの開花の日数が長く、お花見を楽しむのにはよかったのではないでしょうか。

さて私は現在、愛知県市長会会長を始め全国市長会・東海市長会の重責を担っており、それぞれの総会が近づきつつあります。地域の各都市共通の課題を整理し、次期の円滑なスタートにつなげることを考えると、残念ながら今年はのんびり花見という気持ちにはなれませんでした。

 

先週半ば、全国市長会の地方分権改革に関わる会議が、東京で開催されました。私も出席しましたが、その議論の内容に唖然とさせられてしまいました。主たるテーマは、国の地方出先機関を都道府県による広域連合に任せることについてでした。

私自身は基本的に地方分権推進派ですので、賛同のつもりで話を聞いていたのですが、都道府県の広域連合は「関西連合」が報道により知られているものの、今日まで地元市町村に対して十分な説明もなく、実体が不明確な団体であることが当該地域の市長から紹介され驚きました。

議論の俎上に挙がっていたのは国土交通省の地方整備局で、ここは河川や海岸の防災に直接当たるのですが、広域連合のエリアと整備局がカバーするエリアのかい離があり、本州においては「広域連合≠整備局管内」というケースが多々あるということも判明しました。

国が出先の地方移譲を急ぐ背景に、与党マニフェストの「国家公務員の人件費削減」が挙げられ、一方、府県側には権限拡大への期待があるのではないかとの意見が出されていました。双方の思惑はともかくとして、「そこに暮らす住民の安全安心を誰がどう担保するのか」という肝心な詰めが抜けたまま、重要な政策が進められようとしているのではないかという不安が募りました。

 

国と都道府県の綱引きの中で、市町村が置きざりにされていることが伺えたのですが、それでもひと昔の時代なら今回のように市町村側の意見が顧みられることもなかったのでしょう。とりあえず住民に最も身近な基礎自治体(市町村)が意見を述べられただけでも、地方分権が進みつつあると考えるべきでしょうか。

国や都道府県という巨大組織からは、地図は読めてもそこに暮らす住民が見えていないという気がしました。東日本大震災が発生し、次は南海トラフの震災が心配される時代です。多くの人命にかかわる問題は、行政コストの視点から離れた議論を切望します。

天下泰平の時代の議論が、非常事態の時代にまで延長されているという印象を持ちました。

4月9日(月曜日)

新年度、最初の1週間が終わりました。4月2日、人事異動のあった職員らへの辞令交付の後、幹部職員を招集して新年度の心構えを述べました。新年度早々、管理職を通じて全職員に伝えた内容は、主に以下の4点です。

1、災害への備え

3月末、内閣府の有識者会議が開催され、太平洋沖の南海トラフで発生する地震の予測が改正されている。東海地震など3連動地震が発生した場合のM8.8は9.0に引き上げられ、本市では震度6強との予想が7に変更された。東海地方でこうした地震が起きた場合、海岸部で大きな津波被害が出る可能性が高く、津波の来ない安城市にまで、自衛隊などが緊急支援に駆けつけてくれないこともあり得る。改めて地域内完結を基本とした対策を中心とし、一層の防災体制を充実させる必要がある。

2、事務処理ミスの防止

新人職員が各職場に入り、また職員の異動があった直後のこの時期、事務処理上のミスが起きやすい。うっかりミスの起きないように、それぞれの部署で注意を願いたい。事務上のミス発生にはある共通的な傾向というものがあると思われる。関係部署でこれまでの主な事務処理ミスの事例等をまとめて、全庁的に情報共有化を図り注意の喚起を促してもらいたい。

3、市情報の更新

年度が替わったので、それぞれの部署ごとの書類やホームページなどを点検し、新しい年度に相応しい情報の更新が行われているかどうか確認を願いたい。昨今、行政情報の入手にインターネットが使われるので、ホームページ情報が更新されていないと、そのことで業務への評価を下げてしまうことがある。それぞれの部署で気を付けていただきたい。

4、明るい話題づくり

市制60周年の今年度も、市役所を挙げて「明るい話題づくり」を各課で進めていただきたい。各課の聞き取りをした結果、それぞれ工夫して面白い取り組みが行われていると感じられた。引き続きアイディアを出し合い、周年の記念事業に絡めた独創的な社会貢献を進めていただきたい。

 

安城公園では桜の花が満開となり、のどかなお花見ムードに満ちています。しかし一方、市職員に対しては確実な事務処理と職務精励を求めることは当然です。

ただ、新入職員は仕事に不慣れな状態がしばらく続きますので、いろいろ失礼なこともあろうかと思いますが、市民の皆さんにきちっと奉仕できる人材に育ちますよう、しばらくの間、彼らの成長を温かく見守っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

4月2日(月曜日)

いよいよ今日から新しい年度が始まりました。新年度初日は毎年のことながら、新入職員や異動のあった者らに、市長の私から辞令を交付します。こうした辞令の交付時にはひと言のあいさつもつきもので、相手によりあれこれ考えて激励のことばをかけて辞令交付式が進められます。毎年の恒例行事なのですが、毎度のことながら相手の立場を考えてのあいさつに頭を悩ませてしまいます。

市長の私は市長職の他にも、デンパークを運営する財団の理事長、西三河地区の農業共済の事業運営をする組合の理事長など、他団体のトップも兼務をしています。そうした関係団体の職員への辞令交付も行うため、新年度の初日は1年のうちで最も頭の痛い1日となります。

こうしたこともある種の生みの苦しみなのでしょうが、こうした苦しみは当事者以外の方には、なかなか理解できないのではないかと思っています。

 

ところで皆さんは安城市役所では、数年前から全庁的な「明るい話題づくり」の運動を展開していることをご存知でしたでしょうか。この取り組みは平成21年度から始めたものです。

そもそもは・・・、平成20年秋のトヨタショック以降、この地域の民間企業にかつてのような元気がなくなってしまったことから、「民間が元気を出せない時代は、公務員が率先して明るい話題づくりを進める」との私の独断的な発想により始められました。

取り組みは職場ごとで行われるものの他、職員個人やグループでの取り組みもあります。職場単位の取り組みは、年度末に私が直接課長への聞き取り調査を行ないますので、大半は職務に関わる行動で各課単位に取り組まれています。

具体的な活動として職域の事例では、仕事での楽しいひと工夫、まちの美化活動やイベントへの協力が多いと感じられます。個人やグループでの取り組みでは、福祉施設での慰問コンサート、駅伝大会へのチーム参加、祭りやスポーツなど地域行事のお手伝いなどが行われていることが分りました。

最初は「市長が言いだしたから仕方ない」と嫌々始められた面もあったのでしょうが、今では職員ら自身が楽しみながら行ってくれているように感じられます。多くの職員たちが進んでまちに出て明るい話題を作ってくれるうちに、市役所が地域から一目置かれる存在になってゆくのではないかと嬉しく思っています。

 

最後に、私自身がこの1年で実践した「明るい話題づくり」を2つ挙げておきます。1つ目は掛川市まで142kmのエコ・サイクリング、2つ目は作野小マーチングバンドの福島県南相馬市での演奏支援です。よき思い出となりました。

 

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