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更新日:2017年10月16日

月曜日のひとこと

週末にあったイベントの感想や今週の見通しなど、ちょっとしたコメントを書いています。

2017年

10月16日(月曜日)

14日(土曜日)、約1週間にわたるデンマークの姉妹都市コリング市への親善訪問を終え、無事に帰国しました。長期不在と7時間の時差の関係で、軽い「浦島太郎状態」の週明けを迎えています。デンマーク訪問の所感に関しては、後日「今月のメッセージ」にて報告しますが、ここではその他の雑感を記します。

 

帰国直前の2日間、首都コペンハーゲンに滞在しました。私はデンマークへの旅は、今回が3度目となります。1度目が平成13年、2度目は平成21年、そして今回ということで、8年間隔でデンマークの世相を比較することになります。コペンハーゲンの宿泊ホテルは、鉄道中央駅とオフィス街に隣接し、そばには東京・銀座のような繁華街があります。それらの中心に広場があり、華やかなオフィスビルに囲まれた風景は昔も今も大きく変わりません。

8年前、広場を臨む交差点に立った時、現地ガイドから「かつてここは日本企業の看板に囲まれていました」と聞き、「そういえば初回訪問時は日本企業のロゴをもっと見かけた」と気づいたことを思い出しました。しかし、さらに8年が経過した今回、もう日本企業の看板を見つけることはできませんでした。

遠い北欧の地に、日本経済の栄枯盛衰を見たような気がします。ただ日本の工業製品をまったく見かけない訳ではなく、広場での地球環境イベントではTOYOTAのFCVが展示されており、またSONYの店舗も目にしましたが、日本企業の存在感はもうかつての比ではありません。

 

ところで平成初期のバブル期、「日本の政治は三流だが、日本の経済は一流だ」、「日本の技術は世界一、海外に学ぶべきものはない」といった日本の経済人のご高説をよくお聞きしました。当時市議だった私はこうした意見を耳にし、「政治と経済は本当に別物なのか?」、「経済人は過信により足元を見誤っていないか?」と大きな違和感を覚えたものでしたが、三流と卑下された側の私は黙して語らずの姿勢を貫くこととしました。

しかし、あの頃の嫌な予感は今、北欧の地で現実の風景となってしまいました。日本経済はかつての怒涛の勢いを失い、新興国企業の勢いは日本企業を凌駕(りょうが)するかのような様相です。帰国してさっそく目にした新聞の「神戸製鋼の製品データ改ざん」の見出しに、いきなりの脱力感に見舞われました。

平成バブルの頃、私は東アジア諸国からの若い留学生らとお付き合いがありました。彼らは先進国日本にあこがれ、その社会制度や工業技術を習得しようとまさに刻苦勉励、深夜アルバイトで学費を得て命がけの猛勉強をしていました。一方、日本の学生たちはきらびやかな衣装を身にまとい、ディスコダンスに興じるのがブーム。多少の誤解はあるのかもしれませんが、そんなイメージの若者らを比較して寓話「ウサギとカメ」の教訓に思いを馳せ、やがて来るであろう「落日」を予期しました。よって自分は、その落日の時代に頼りにされる政治家にならねばならないと、自身にそう言い聞かせて、私なりに地方政治家として地道な努力を重ねてきたつもりです。

 

そして時あたかも衆議院総選挙。これまでの時代をふり返り、これからの時代、国政に携わる政治家に何が求められるのかを私なりに考えますと、まずは「大局観」、二つ目に「謙虚さ」、三つ目に「精神エネルギー」の三点が浮かびました。

「大局観」は、これまでの歴史を振り返り、長い目で日本社会のあるべき姿を考え語れることを意味します。「謙虚さ」は、これまでの政策的な成否を直視する度量を持ち、過去の失敗に学ぼうとする姿勢です。そして「精神エネルギー」は、重要政策を成し遂げるために強烈なエネルギーを持続できる能力です。

高い理想を掲げすぎたかもしれませんが、そんな候補者に日本政治をリードしていただきたいと切望します。

コペンハーゲンの港風景

【コペンハーゲンの港風景】

10月10日(火曜日)

「月曜日のひとこと」ながら、今回の原稿を書いているのは木曜日です。私は6日(金曜日)から14日(土曜日)まで、デンマーク王国の姉妹都市コリング市に、友好関係20周年を記念する親善派遣団の団長として出かけてまいります。

本年は、安城市制65周年という節目の年に当たっています。過去のアメリカ合衆国とデンマーク王国との姉妹都市関係の締結は、こうした市制の周年記念として行われたため、本年7月には米国カリフォルニア州のハンチントンビーチ市に親善訪問してきたばかりです。よって私にとっては、過去に例を見ない姉妹都市訪問の多い年となりました。

今回の親善派遣団員は16名ですが、うち7名の方が箏(こと)・三味線など和楽器演奏者の皆さんです。あちらの皆さんは日本文化への関心が高いのか、すでにコリング市内の学校を中心に出演依頼が殺到しているようで、滞在4日間で8回もの演奏会に出演する予定になっています。飛行機に12時間近く搭乗し、現地では7時間の時差と寒い気候に慣れねばならないという、かなり厳しい演奏活動となります。

団長の私としては、特に演奏者の皆さんの健康を心配しています。団員全員が元気で帰路に就くことができれば、この親善訪問は大成功になるものと期待しています。私自身はもちろんのこと、全ての団員の健康第一の友好活動としてまいります。

 コリング市友好・姉妹都市提携20周年記念派遣団

【コリング市友好・姉妹都市提携20周年記念派遣団】

この記事をお読みになる頃、私たちはすでにコリング市内での交流活動が始まっています。一方、日本では衆議院選挙が始まり、にぎやかな光景が繰り広げられていることでしょう。

かつての市長選挙では、過去に例のない中傷めいた大量のチラシが配布され、安城の選挙イメージがさま変わりをしたことが思い出されます。現在は現役高校生である18歳の人たちも参加する選挙となっています。若い有権者が顔を背(そむ)けたくなるような選挙にして欲しくはありません。

政策本位の清新な選挙運動に徹した候補者に栄光がもたらされることを祈っています。

10月2日(月曜日)

秋も深まるこの季節、通常年でも多くのイベントが開催されます。本年度は安城市制65周年ということもあり、それに輪をかける形で様々なイベントが盛大に開催されています。先週の土日に出席しましたのは、健康づくりフェア、認知症を知る講演会、町内体育祭、福祉まつり、さらに安城ビジネスコンシェルジュの開所式と、とにかく様々なイベントが連続しました。そのほとんどは、例年の恒例的なものですが、ビジネスコンシェルジュはオープンセレモニーでしたので、それを今回は取り上げることとしました。

 

「安城 ビジネス コンシェルジュ」といっても、ご存知の方は少ないと思いますが、Anjo Business Concierge(コンシェルジュ)の頭文字をとって、ABCと呼ぶこととしました。このABCはアンフォーレの3階に事務所が開設され、特に中小企業を中心に、経営的な相談をお受けすることとしています。

本市では、昨年度からスタートした8カ年の長期計画に基づきまして、目ざす都市像、健やか幸せを意味する「健幸都市」実現のため、様々な施策を展開しています。その健幸のまち実現のためには、健康、環境、経済、きずな、子どもの5つの要素をバランスよく充実させてゆくこととしています。そのうちの経済は、市民の家庭生活に直結する要素であり、その安定こそが市民の皆さんが安心して暮らせる健幸のまちにつながります。

私たちの地域は、ご承知の通り自動車関連産業が地域経済を牽引しており、大手優良企業を中心にグローバルな生産・販売活動を展開しておられます。そのため本市は、近年では愛知県内第4位の製造品出荷額を誇っており、おかげをもちまして少子高齢化の波が押し寄せる日本にありながら、今なお都市人口の増加が続き、また本市の財政は健全性を保てています。

しかし、現在は比較的活力のある私たちの地域ですが、これから自動車のEV化という大きな波が押し寄せて来ようとしております。構造が単純なEVには、自動車産業以外の様々なメーカーの参入も可能なようで、こうした新たな技術転換によって従来からの自動車部品メーカーは、大きな方向転換を求められるのではないかと懸念されています。

こうした過去に例を見ないような産業の構造的な変化への対応に関して、最新の情報収集や地域企業間の連携、さらに企業の新たな挑戦への支援が必要になってゆくものと思われます。そこでアンフォーレ3階にABCをオープンし、市内事業者の皆さんの安定経営の継続のために、設備投資や人材育成、研究開発推進など、各種の補助をはじめとした支援制度を充実させました。商工業に関わる3名のコーディネーターは、今後のビジネスに関わる課題をワンストップで解決に導いてくれるものと思っております。またABCの窓口周辺には、ビジネス専門書籍や情報端末機器を集約させておりますので、活用いただければ必ずや新たな事業の充実を図ることができるものと期待しております。

 

当日はアンフォーレのホールで、ABCスタッフ一同の顔見世もあり、彼らのやる気は来場者にしっかり伝わったものと思いました。この地域は、現在の繁栄の上に胡坐(あぐら)をかくことなく、間もなくやってくるであろう産業の構造転換期をどう乗り越えるかを、今から考えておかねばなりません。多くの中小企業家の皆さんにご利用いただけることを願っています。

安城ビジネスコンシェルジュ開所式の様子

【安城ビジネスコンシェルジュ開所式の様子】

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