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更新日:2016年8月22日

リオ五輪の夏(2016年7月)

りおさんのリオ五輪出場

8月を迎えますと5日(金曜日)から、いよいよブラジルのリオデジャネイロで、オリンピック・パラリンピックが開催されます。12年前のアテネ大会、8年前の北京大会と、2大会続けて安城市ご出身の女子柔道選手の谷本歩実さんが五輪出場を果たされ、連続の金メダル獲得という快挙を成し遂げられました。また4年前のロンドン大会では、現在市内の学校教員をお勤めの中野弘幸さんが陸上男子4×400mリレー日本代表として頑張られました。

本市にゆかりの深いスポーツ選手が、過去3大会連続で五輪出場を果たしてこられましたので、今回のリオ五輪へもどなたかがきっと出場を果たされるものと、期待半分、心配半分で出場報告を心待ちにしていました。首を長くして嬉しいニュースを待ち続けていたところ、6月に入り女子レスリング選手の渡利璃隠(りお)さんが、市長室へお越しになられ五輪出場決定を報告くださいました。(以下、渡利璃隠さんを「りおさん」と表記します)

りおさんは、市内のアイシンAW株式会社に在籍しておられる女子レスリング選手です。りおさんは安城市内の生まれ育ちではないため、彼女のことをご存知の市民はまだ少ないと思われますので、簡単にご紹介します。

渡利りお選手が表敬訪問に来てくれました

「渡利りお選手が表敬訪問されました」

 

「りお」さんの生まれ育ちは島根県松江市です。小学生時代、親から健康体操のつもりで勧められたのがレスリングだったそうですが、レスリングのジムに通ううちに力をつけられ、中学時代には全国大会で優勝を果たされています。その後、高校・大学は、愛知県内の女子レスリングの名門校・至学館に進まれました。大学卒業後はアイシンAWに入社され、引き続き至学館に通って厳しい練習を重ねて来られました。

りおさんのご苦労

彼女からは、信じがたいような話をお聞きしました。彼女はもともと女子レスリング体重別では63kg級の選手だったのですが、63kg級には国内の強豪がひしめき合っていたため、「自分は63kg級のままでは日本代表になれない」と悟られ、1年ほど前、監督の勧めで階級を75kg級へと2階級も引き上げられたということです。1階級(6kg)上の69kg級を飛び越し、一気に2階級12kgも引き上げるということは並々ならぬことで、お聞きしたところでは1日5食以上もの食事をとり続けられているのだそうです。

しかし、単に太ればよいということではなく、競技に必要な筋力も伴わねばならないため、食べた分だけの筋力トレーニングや練習を重ねてこられ、今年に入りようやく体重も安定し試合にも勝てるようになり、女子レスリング部門では滑り込みで五輪への出場を確定されました。同じ格闘技でも、レスリングと柔道とは大きな違いがあるのかも知れませんが、かつて女子柔道金メダリストの谷本歩実さんとお話をした際、「体重の階級が1つ違うだけで競技そのものを一から組み立て直す必要があるので、今の私には現実的なことがらとして考えられません」とお聞きしたことがあります。

63kg級には日本人同様の小柄なアジア系の選手が多く、国内にもよく似た背格好の選手は多く、日本選手の中で練習相手を探しやすいそうです。しかし、体重別の階級を上げてゆくにつれて、対戦相手は欧米系の選手が多くなり、身長や手足の長さが極端に違う対戦相手との戦いでは、柔道の技や戦略そのものを根本から見直さねばならないとのことでした。

過去に谷本さんから、そんなお話をお聞きしているだけに、柔道とは異なるレスリングとはいえ、階級を2階級12kgも引き上げられた決断そのものが、私には信じがたい挑戦に思われました。しかもわずか1年ほどで、その階級にふさわしい体づくりをされて五輪出場を決められたのです。りおさんのひたむきさに、私はただただ驚くしかありませんでした。

試合に臨む渡利りお選手

【試合に臨む渡利りお選手】

7月6日(水曜日)、私はアイシンAW社内で行われました彼女の壮行会に出席しました。パーティー会場の彼女は引っ張りだこで十分な食事は取れないため、終了後に別会場で特別な食事が用意されていたようです。今でもかなりの量の食事をとっているとのお話をお聞きしました。五輪出場に向けて真夏の猛練習を重ねていると、それだけでかなり体重が減ってしまうので、今でも食べ続けねばならないとのお話でした。

空腹のつらさは経験がありますが、食べたいと思う欲求以上に食べ続けねばならない状況はなかなか想像できません。しかし、おそらく大変なつらさを伴う食生活なのではないでしょうか。

 

五輪とレスリングの歴史

近代オリンピックは1896年に始まっていますが、その前身となったのはオリンピア祭典競技、いわゆる「古代オリンピック」といわれ、始まったのは紀元前9世紀ごろとされています。現代のオリンピックは世界平和を目的とするスポーツの祭典ですが、古代オリンピックはギリシアを中心にした宗教色の濃い行事だったそうです。

その古代オリンピックでレスリングが競技として行われており、オリンピックとレスリングは歴史的に切っても切れない深い関係にあるようです。ただ、当時のレスリングは立ったままの姿勢から相手を持ち上げて投げる競技だったそうで、時間制限はなく、勝敗が決するまでに長い時間がかかるとても過酷な競技だったため、男性のみを対象とする競技とされていました。

古代オリンピックの火が途絶えて1500年の時が流れ、19世紀末に記念すべき第1回大会がオリンピックのふるさとであるギリシアのアテネで開催されました。この時の競技にもレスリングは取り入れられていましたが、近代五輪でもレスリングは男子の競技とされていました。

その後、1980年代に入るとフランスや北欧で女子レスリングが行われるようになり、1983年に女子のレスリングが正式に認可されました。女子レスリングの歴史は長いものではありません。

試合に臨む渡利りお選手2

【頑張れ!渡利りお選手】

私自身は、これまでレスリングという競技にあまりなじみはありませんでしたが、りおさんの五輪出場で関心を持ちつつあります。リオ五輪の本番までにもう少し勉強し、りおさんの頑張りを日本からテレビを通じて応援したいと思っています。

市役所に横断幕を掲げました!

【市役所に横断幕を掲げました!】

レスリング女子75kg級の試合は、日本時間の8月18日夜から19日早朝にかけて行われる予定です。ご無理は申しませんが、本市ゆかりの選手の活躍を期待しましょう。頑張れ、りおさん!

 

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