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更新日:2016年5月19日

新年度あいさつから(2016年4月)

いよいよ新年度が始まりました。市職員の人事異動により市役所の顔触れが変わったのはもちろんのこと、官公庁や各種団体等、いろいろな組織の役職はじめ、組織の構成員の皆さんも交代されるため、4月以降のしばらくは挨拶が連続する毎日に一変します。

しかし、「たかが挨拶…」ではありません。初めて異動の挨拶を交わした方で、その対面が最初で最後の挨拶となってしまうケースがあります。また各種団体の総会での私の挨拶が、そこに出席された参加者にとっては年間で唯一の挨拶となってしまうケースもあります。「また今度、何かの折に言っておけばいいかな…」と思っても、次にお会いする機会がやって来ないケースもあるのが現実なのです。

そんな訳で、毎日が「一期一会」の気持ちで、別れと出会いの瞬間を大切にせねばならないと自分に言い聞かせています。新年度のさまざまな思いを込めた私の挨拶の一部分をまとめてご紹介することとしました。

新入職員辞令交付式(4月1日)

「(前略)さて、世界の歴史に残るであろう、あの東日本大震災から、はや5年が経過しました。今現在も、仮設住宅などで避難生活を送っている方の数は約17万人余と言われており、安城市の全人口に近い人々が、未だ家を失ったまま仮住まいでの生活を強いられているということになります。一日も早い被災地の復旧・復興を心より願うばかりです。

この震災での死者・行方不明者は、総数で約1万9千人近いと言われていますが、この中には、地域住民を避難させるために災害の最前線に立っていた市町村職員、警察官、消防士など多くの地方公務員の方々も含まれています。

彼らのほとんどは、直前まで自らの責任を果たすべく職務を全うしているうちに、残念ながら命を奪われてしまったのではないかと思われます。改めて、こうした献身的な活躍をされた皆さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げたいと思います。

安城市からもこの5年間で、多くの市職員が東日本の被災地へ復旧・復興支援に出かけてくれています。今後も可能な限りの被災地支援を続けてゆきますが、一方で、私たちは近い将来起きるとされている南海トラフ巨大地震への備えも進めねばなりません。

いざという時は、本市職員となった皆さんも、真っ先に職場に駆けつけて必要な公務に専念せねばなりません。いかなる時も、そうした迅速な緊急行動ができるように、まずはそれぞれわが家の防災対策を常日頃からよく考えて、ご家族とともにしっかり準備を進めておいていただきたいと思います。(後略)」

平成28年度新規採用職員辞令交付式の様子1

【平成28年度新規採用職員辞令交付式の様子】

幹部会議(4月1日)

「(前略)健やか幸せな都市を目指して、市民の参加を促すことはもちろんですが、市職員、特に管理職自らが健全な生活を送らねば説得力に欠けますので、その点も自覚して下さい。ただ、身体的な健康に関しましては遺伝や体質といった宿命的な要素もありますので、その点は理解し合わねばならないと思いますが、自らの努力が周囲に伝わるような行動を示していただきたいと思います。

ところで、贅(ぜい)肉を落とすということは私たちの肉体だけではなく、市の各種事業に関しても同様です。これまで本市は、比較的順調に人口が増え、財政規模が大きくなってきているため、新しい各種事業に取り組んできましたが、中には時代や市民ニーズに合わなくなっている事業があるのではないかとも考えられます。さらに市の他の事業と趣旨が近いもの、あるいは国や県で同趣旨の事業が行われているケースもあろうかと思われます。財政規模が過去最大になったことで財政的な正常感覚を狂わせてしまうことのないように、改めてさまざまな角度から本市の各種事業の総点検を進めてゆきますので、各部署で検討して下さい。

こうした事業の見直しに関しましては、仮に私たち三役が提案して始めた事業が俎上にあがることがあっても構いませんので、特別な聖域を設けることなく全ての事業の総点検をするつもりでお願いいたします。(後略)」

教職員新任式(4月1日)

「(前略)さて、日本はすでに人口の減少期に入っており、全国的には人口減少に直面している市町村が多い中、先人の皆さま方の築いて下さった産業基盤により、安城市は毎年1千人ペースの人口増加が続いており、現在人口は18万6千人ほどになっています。それだけに余裕教室や空き教室が全般的に少なく、スペース的な余裕を持って子どもたちの教育に対応できる環境にはないかと思われますが、反面、市の財政は黒字が続き健全性を保てておりますので、安城市の教育が時代をリードできますように可能な限りの財政的な配慮に努めてまいります。

(中略)

図書情報館の本体は本年末には完成しますが、その後40数万冊もの本を移動させねばならないため、アンフォーレのオープンは来年6月としております。また新しい図書情報館の開館に併せて、地区公民館や学校図書館をインターネット回線で結び、図書施設を持つ市内公共施設のどこからも書籍の検索や貴重な情報収集ができる環境も整えます。アンフォーレのオープンを機に、本市の生涯学習環境は大きく向上するものと期待しております。(後略)」

安城碧海看護専門学校入学式(4月6日)

「(前略)日本は人口構成から見て、すでに超高齢社会となっており、高齢化率は26%に達しています。安城市は、まだ年平均1千人ペースで人口増加が続いており、現在の人口は18万6千人となりました。よって高齢化率は、まだ19%を超えたところです。しかし、戦後の高度経済成長を支えて下さった『団塊の世代』の方々が多くお住まいになっておられ、いよいよ安城市民の私たちも間もなく超高齢社会に直面することとなります。

その時、私たちの地域の医療や福祉が、将来にわたり健全に維持できるのかという心配の声が、すでに聞こえてまいります。そこで私たちの地域の医療・福祉を良い形で末永く守って行くために、今から全ての市民の皆さんにご自身とご家族の健康に関心を高めていただきたいとの願いをこめて、新しい総合計画をまとめました。

(中略)

また本市の高齢者福祉に関しましては、市民が住み慣れた地域で、いつまでも安心して健康で自立した生活を送ることができることを目指して、すでに『地域包括ケアシステム』という体制づくりを進めてきております。医師会の先生方には、いろいろな面でご指導をいただいており、大変ありがたく思っております。新入学生の皆さんも、これから地域医療のあり方について勉強していただき、立派な社会貢献ができる看護師を目指していただきたいと思います。(後略)」

平成28年度新規採用職員辞令交付式の様子2

【平成28年度新規採用職員辞令交付式の様子】

以上が、最近の私の主な挨拶の内容です。市長の挨拶などというものは、多くの皆さんにとっては、何気なく聞き流してしまうものではないかと思います。もちろん私自身もそれもやむなしと内心割り切ってはいますが、それでも一期一会の挨拶と気づいて真剣に聞いて下さっている方々に対して、「市長はこんなことを私たちに伝えようとしているのかな」と気づいてもらえるようなメッセージを織り込むことに頭をひねり、気を配っているつもりです。

この季節、まだまだ新年度の挨拶を求められる総会などが続きます。年に1度、出席者の皆さんに自らの意志をどうお伝えすべきかと、市長の私なりに頭を痛めているということをご承知おきいただけたら幸いです。市長就任14年目を迎えましたが、まだまだ挨拶は難しいと実感させられる毎日が続きます。

 

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