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更新日:2014年5月20日

一期一会のことば(2014年4月)

最近、リーダーシップとことばとは深い関係があるという内容の本を読みました。読めば読むほど「なるほど」と、うなずかされてしまいます。そこで今回は、最近の自分の祝辞から最も強調したかったひと言を拾い出し、そこに込めた自らの思いというものをふり返ってみました。自分の発したことばながら、考えさせられることが多いように思われました。

 

安城学園高校卒業式 2月21日(金曜日)

「何年か後に、皆さんがこの母校周辺のまちを歩かれた時、この地域で過ごされたことに誇りをお持ちいただけるようなまちづくりを実現させるべく、新たな都市整備事業を進めてまいります。」

卒業式は卒業生と保護者にとって、人生上の大きな門出の瞬間です。今後も、安城のまちの景色や風の匂い、人の温かさを忘れることなく、それぞれ進んだ分野でご活躍いただきたいと思いました。そして私たちの安城市は、彼らが手伝ってくれた安城七夕まつりのメイン会場、更生病院跡地の整備にこれから着手してまいりますという、決意を込めた締めくくりのことばを贈りました。

明祥中学校卒業式の様子

【明祥中学校卒業式の様子】

安城南高校卒業式 2月28日(金曜日)

「世の中、端(はな)からスポットライトを浴びる格好の良い生き方のできる人は、まず少ないと思われます。冴えない青春時代であっても、その先にどんな目標を見出し、どんな自分になってゆくのかという自分探しが、とても大切だと思います。」

東京の大学生時代、現在、俳優としてご活躍の内藤剛志と一緒に、ホテルの洗い場でアルバイトをしていました。内藤さんは当時不可能とも思われた「役者になる」という信念を曲げることなくお持ちになられたこと。一方、私は「社会に貢献する人間にならねばならない」という強い信念を持っていました。高校を卒業する若者たちへ、自らの将来を考えるのに大切な心構えを伝えました。

安城碧海看護専門学校卒業式 3月6日(木曜日)

「看護師としての経験は、おそらく皆さんの一生の財産となるものと、私は確信しています。どうか、この学校で身につけられた皆さんの貴重な財産を活かされ、患者さんの看護を通じた社会への尊い貢献をしていただきますことをお願い申し上げます。」

私の家内もかつては看護師の仕事をしていました。出産を機に専業主婦になりましたが、家庭にあっても家族が急病や怪我で手当てが必要な時、きちんとした初期手当をしてくれましたので、家族は本当に助かっています。また親族が病気などで悩んだ時も、元看護師として相談に乗ることで、不安を和らげてあげられ感謝されていると思います。こうした身近な事例を伝えて、立派な看護師に成長してくれることへの期待を伝えました。

桜井中学校卒業式 3月6日(木曜日)

「その未来を実際に生き、新しい社会を築いていかれるのは、ここにいる多くの若い卒業生や在校生の皆さん方です。将来に向けて、皆さん一人一人が、どんな知識を習得し、どんな技能を身に着け、またどのように創造力を発揮できるかどうかで、皆さんの未来はさまざまに形を変えてゆくことでしょう。」

話の中で、未来に関する名言を二つ紹介しました。一つ目は「未来は予測するものではない、選び取るものである」、これはデンマークの環境学者のことばです。もう一つは「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」、こちらはカナダの精神科医のことばです。よき未来は、自分たちの意志で能動的に創り出してゆくものだという点に共感を覚えました。中学生たちの心に伝えたかった私の思いを、これらの名言に託しました。

新入職員辞令交付式 4月1日(火曜日)

「安城市の将来については、今後、自分たちの生きる時代のこととしてとらえ、よいまちで誇りを持って働き続けられるように、本市職員として頑張っていただきたいと思います。まずは新たな仕事に慣れ、一日も早く18万市民と安城市政にとってかけがえのない職員に育ってもらえることを、心よりご期待申し上げます。」

先の東日本大震災では、多くの地方公務員が殉職してしまいましたが、私たち安城市職員は南海トラフ巨大地震への備えを万全にし、いざという時、先頭に立って被災者支援や復旧に努めねばなりません。また一方、近い将来のリニア新幹線開通、東京オリンピック開催など、未来への変化にも目を向け、時代に即したまちの発展をも考えねばなりません。課題の多い時代にあって、日々の自己研さんを心がけ、多くの市民の役に立つ職員に育ってくれることへの願いを込めました。

新入職員辞令交付式の様子

【新入職員辞令交付式の様子】

教職員新任式 4月1日(火曜日)

「こうした本市の教育の歴史に、新たな1ページを書き加えるのが皆さん方の使命となります。どうか身近な生徒らに慕われ、頼りとされる教員となられ、教職を通じて皆さんなりの社会貢献を果たしていただきますようにお願い申し上げます。」

新任の先生方にも、大災害等が発生した時、真っ先に子どもたちの安全確認や正常な学校運営に駆けつけられるように、わが家の防災対策というものを日常的に考え備えていただくようにお願いしました。また近年では安城市から、女子柔道の谷本歩実さん、ピアニストの田村響君、後藤正孝君など、国際的な活躍をされる人材が輩出されています。長年の安城教育の歴史が、こうした素晴らしい人材を育てて下さったものと思われます。その教育の歴史に、立派な足跡を残していただくことへの期待をお伝えしました。

 

冒頭に記した本の中に、「古今東西のリーダーは多かれ少なかれことばを残している。仲間の意識を変えただけではなく、歴史を動かし、世界を変えたことばもある…」とありました。

 

私のことばは、それほど大仰(おおぎょう)なものではないのでしょう。それでも人生の大切な節目を迎え、不安や希望の中で耳を澄ませ、自らの指針となる何かを聞き取りたいとする人たちに対しては、浅学非才ながらも、私の全ての知識や経験からの最大限のことばを伝えてあげたいと考えています。

私のことばが、どんな形で相手の心に響いたかどうかは具体的に分かりませんが、彼らの記憶の一断片にでもとどまってくれていたらありがたいと思っています。今後も、一期一会の「場」を大切にし、市長としての最大限の祝意を伝えることに心がけてゆきます。

 

安城市長 神谷 学

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