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更新日:2014年2月20日

地方からの国際化(2014年1月)

明けましておめでとうございます。新しい1年が始まりました。リニア中央新幹線の13年後の開業、また6年後の東京オリンピック開催、さらに本市では3年半後の更生病院跡地への拠点施設建設など、昨年中に公表された未来に向けての社会変化の兆しを活かし、新たな本市発展につなげられますように、心機一転、頑張ってまいります。安城市政に対する引き続きのご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

さて、仕事納めも迫った昨年末のことですが、安城市役所内で「ドイツ事情合同学習会」という海外事情の職員研修会を開催しました。日本の行政機関では、新しい公共政策を立案する際、EU諸国、特にドイツの取り組みをよきお手本にすることが多く、ドイツ人から直接ドイツの社会政策についてのお話を聞くことができれば、市職員にとってよい勉強になるのではないかと考えてのことでした。

 

その講師を務めてくれたのは、昨年4月に私の娘と結婚し、私の義理の息子となった29歳のドイツ青年、ベンヤミン・シュランデラー君(略してベン君)でした。昨春の来日で安城市役所に結婚届を提出した際、両副市長と教育長など数名の皆さんに、ベン君と娘に会っていただき、一緒に彼からドイツ社会の様子を聞かせてもらい本当に良い勉強となりました。

そこで、今回は娘夫婦のクリスマス帰省に合わせて、もう少し多くの市職員にドイツ社会の話を聞いてもらい、国際感覚を養うのはどうかと考えて企画をしたものです。当初は20~30人というつもりの話だったのですが、次第に大きなものへと発展し最終的には150人を超す大講演会になってしまい、事前に娘夫婦へ説明するのに冷や汗をかき、私が大変な気苦労をすることとなりました。

当日は、1.環境、2.交通・都市基盤、3.エネルギー、4.家庭と教育、5.大学・就職の5項目について、英語で講演を進めてもらいました。もちろん英語が堪能な職員の通訳がついてくれました。ドイツ人の彼にとっても、英語は外国語になるので難解な単語や言い回しは少なく、しかも明確にゆっくりと語りかけてくれたため、彼の英語は私にも比較的よく分かりました。会場にいた語学能力の高い若い職員らは、かなりよく理解できたことでしょう。

講師を務めてくれたベンヤミン・シュランデラー君

【講師を務めてくれたベンヤミン・シュランデラー君】

安城市内には現在、5千人を超す外国籍をお持ちの方が住んでおられます。また今日では、民間企業で働く皆さんは、企業のグローバルな経営展開により海外赴任も多くなってきています。市役所という地方の役所で働く私たちですが、時代の流れにかなった国際感覚というものを養ってゆく必要性があると感じていました。とは言え、どんな形で地方公務員の国際感覚を磨いてゆけばよいのか…。そこがなかなか難しいところでした。

色々な国の方々を理解しようとする時、そこに求められる能力というものは、単純に語学力だけの次元ではないでしょう。また、そもそも全ての市職員に高い語学能力を身に着けさせるということは、現実的には極めて困難なことです。

よって、地方公務員として毎日の仕事上で関心の高い都市政策をテーマに、まずは異国のそれと比較できないものか。そして、政策上の大きな違いはどこにあり、どうしてその違いが生じるのか…、といったところを切り口にできれば、着眼点を変えることや、新しい発想へのヒントが見つかるのではないかと期待をしました。

そこで、そんな無理なお願いが利くベン君に白羽の矢を立て、ボランティアでの講演をしてもらったものですが、後に私が耳にした職員の感想からするとなかなかの好評だったようです。また彼には、この講演の下調べや資料作りなどでかなり苦労をさせてしまいましたが、多くの聴衆を前に堂々と講演できたことで、大きなやりがいを感じてくれたのではないかと思われました。あれだけ立派なプレゼンテーションができれば、ドイツ社会でもきっと立派な活躍をしてくれるものと、義父の立場として内心嬉しく思いました。

ドイツ社会の話を聞かせてもらい、大変有意義な研修会となりました

【ドイツ社会の話を聞かせてもらい、大変有意義な研修会となりました】

さて、そろそろ2月を迎える時期となり、平成26年度予算もほぼまとまってまいりました。新年度の予算テーマは、すでに「子どもの未来とまちの元気を育む」とし、特に青少年の学びの環境整備に力を入れてゆきます。最近では、この地域の企業もグローバルな経営展開を精力的に進めつつあります。中長期的な視点から、こうした国際化に対応できる人材育成と、この地域の産業活力を高めることを願い、新たに若者たち(高校・大学生)への留学支援を行ってまいります。

このように未来に向けた若い人材育成を進めるとともに、私たち地方公務員も国際感覚を養ってゆく必要があります。今後もいろいろな国の方をお招きし、海外情勢を分かりやすくお話ししてもらうことを通じて、地方公務員なりに異文化への理解を深めてゆきたいと思います。

 

余談ですが、講師を務めてくれた婿(むこ)のベン君には、謝礼として私のポケットマネーで彼の好きな日本料理を食べてもらいました。彼は、過去に何度も来日しての留学経験があり、すでに日本になじんでいるため日本食に好き嫌いは少なく、ふぐ料理からうなぎ料理まで喜んで食べてくれました。そんな心温まる年末年始でしたが、私は懐(ふところ)だけが少々冷えたような気がしました。

 

安城市長 神谷 学

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