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更新日:2013年10月15日

9月定例市議会の話題から(2013年9月)

一般質問より

9月2日(月曜日)、9月定例市議会が開会されました。定例市議会の1週間ほど前に、質問を予定される市議から質問趣旨が提出されますので、私を中心とした安城市幹部が集まり、意見交換を図りながら答弁にまとめてゆきます。

今議会で取り上げられた質問テーマの中で、私の市長選挙時の公約に掲げたものがいくつかありましたので、以下にその内容を簡単にご報告いたします。

1、子ども医療無料化拡大

安城市では、すでに中学生までの子ども医療は無料としていますが、私はこれを高校生にまで拡大して、子を持つ親ごさんたちの負担を軽減したいと考えていました。

しかし、平成20年度からの中学生までの無料化拡大により、想定を上回る数の子どもの受診増が起き、それによりこの地域の民間企業が設立する健康保険組合の中には、財政的な危機状態に陥るところが出始めていることが判明しました。それに気がついたのは市長選挙も終わり、高校生への拡大の実施を具体的に検討し始めた段階でした。

よって、この公約を断行すれば、地域の医療制度を破壊しかねないと見込まれ、この数年間私なりに悩み続けてきました。その結果、安城市としては健保組合の財政負担を増やすことのない範囲で、「高校生入院医療費の自己負担無料化」に留めることと決定しました。自らの公約の重さと持続可能な医療制度を考えての苦渋の判断です。ご理解をいただきたいと思います。

子を持つ親ごさんたちの負担を軽減したいと考えています。

【子を持つ親ごさんたちの負担を軽減したいと考えています。】

2、高齢者給食サービス拡大

高齢者への給食サービスを週7日に拡大することも、私の選挙公約の1つに挙げていました。こちらは高齢者それぞれの生活環境や食事量に個人差があるため、対象となる全ての高齢者の皆さんに喜んでいただけるサービスのあり方について悩んできました。

そこで、給食サービスを受けておられる方々を対象にアンケート調査を行ったところ、週4回サービスを受けている方の約半数が週5回以上の配食を希望されていることが分りました。こうした個々のご希望回数に応じる形で、来年度より高齢者への給食サービスを週7回まで実施することとしました。

3、新美南吉まちづくり

新美南吉生誕百年にちなんで、安城での南吉の足跡を偲ぶ顕彰事業として「南吉まちづくり」を進めるという公約を掲げ、本年度、各種記念事業を進めてきました。マスコミでも好意的に取り上げていただけたことで、広く市内外に安城のまちと新美南吉の関わりを知っていただけたものと思われます。

7月27日から30日までの4日間、新美南吉生誕百年祭を開催しました。

【7月27日から30日までの4日間、新美南吉生誕百年祭を開催しました。】

市議会ではこれからの事業展開を尋ねられました。私は今後、半田市と密に連携をとり、駅周辺のウォールペイントなどの資源を活かして、広域的な観光ルートを開発しPRに努めたいという考えを示しました。

今年4月末、私はドイツでグリム童話をテーマにした広域的な都市間の観光連携について視察してまいりました。世界的な成功事例を参考にした新たな観光開発を進めてゆきたいと考えています。

4、あんくるバス充実

高齢者を中心とした市民の皆さんの買い物や通院の足となっているあんくるバス。今後、さらにダイヤを充実させて、環境首都を目指すまちにふさわしい交通体系を考えてゆきます。平成26年10月には、市内10路線中7路線でバス運行会社との契約更新を迎えますので、それを機に一層の充実を図りたいと考えています。

市内の地域ごとにさまざまなご要望があることは承知をしていますが、1回100円の乗車賃のため、走れば走るほど大きな財政支出を伴っているのが現実です。市内各地区への公平性を基本とし、乗車ニーズの大きさ、走行時間の長さ、乗り継ぎのあり方など、総合的に路線やダイヤをどうまとめるかは大変な難題となります。

新美南吉の童話をラッピングしたあんくるバス。今後更なる充実を図りたいと思います。

【新美南吉の童話をラッピングしたあんくるバス。今後更なる充実を図りたいと思います。】

質問に立たれた市議の皆さんからは、以上の他にも多くのご質問があり、また興味深いご提案などもいただいております。安城市の予算やさまざまな行政計画は、こうした議会の場で明らかにされたことがらを基にまとめられてゆきます。市議会でどんな話題が取り上げられているかについて、市民の皆さんに一層の関心をお持ちいただけたらと願っています。

9月補正予算より

4月からの平成25年度中には、予想外の税収入が生じることがあったり、また当初予測できなかったような社会の動きが生じることがあります。こうした年度途中の微調整を行うものが「補正予算」であり、9月定例市議会へは一般会計総額で16億円余の補正予算を組むこととしました。

以下、補正予算で取り組む安城市の特徴的な事業をご紹介します。

1、自治体シンクタンク設立

安城市では、情報の分析や政策の研究を専門的に行い、今後の本市に必要な政策を提言する機関として、自治体シンクタンク「安城市みらい創造研究所」を来年4月に設立するため、その準備室を今年の10月に設置します。

そもそも「シンクタンク」とは、様々な分野に精通した専門家が集まり、政策の立案や提言を主たる業務とする研究機関のことを意味します。「自治体シンクタンク」というのは、その名のとおり、外部の民間機関に調査や研究を依頼することなく、自治体独自で専門的に調査、研究をするために設置する機関ということになります。

全国的な事例としては、八王子市や春日部市など首都圏の都市に多く、自治体組織内部に設置するシンクタンクが主で、現在、全国22の自治体に設置されています。愛知県下では安城市が初めての設置となる見込みで、本市も行政組織内部に設置する形態を考えています。

平成25年春に国の機関より公表された「日本の地域別将来推計人口」で、安城市の推計結果を見ますと、約4%の人口増加が予測されています。一見、明るい予測に思われますが、年齢構成では64歳以下人口が減少する一方、65歳以上人口は約8割以上の増となる予測になっています。この将来の人口構成変化は、今後の市政運営において非常に大きな課題になるものと思われます。

また、14年後に予定されている東京・名古屋間のリニア中央新幹線開通に伴うこの地域への様々な影響をはじめ、エネルギー政策や国内産業の大きな構造転換などを考えますと、この地域はかつて例のないような大きな変革期を迎えることになるでしょう。

そこで安城市では、こうした不透明感の強い将来に向けて引き続き安定した行政運営を行なうため、これまでとは違った視点に立ち、新たな課題を集中的に調査・研究するための専門機関として自治体シンクタンクの設立を目指すこととし、その開設準備に必要な予算750万円を9月補正予算に計上しました。

2、技能五輪全国大会見学バス借上

平成26年11月から、技能五輪全国大会と全国アビリンピックが、愛知県内のいくつかの会場で開催されます。技能五輪全国大会とは「特定の技能を身に着けた23歳以下の青年たちが技能レベル日本一を競う大会」であり、また全国アビリンピックとは「15歳以上の障害のある方々による技能競技大会」です。

第50回技能五輪全国大会及び第33回全国アビリンピックで入賞された、株式会社デンソーのみなさん

【第50回技能五輪全国大会及び第33回全国アビリンピックで入賞された、株式会社デンソーのみなさん】

平成19年11月半ば、静岡県沼津市でユニバーサル技能五輪国際大会が開催され、私は市内企業の方々と見学に出かけました。会場では多くの国を代表する若い技能者が、与えられた課題に真剣に取り組む姿を目の当たりにできました。

競技種目は、機械や電子機器の組み立て、木工仕事など「ものづくり」から、ウェブデザインやフラワーアレンジ、洋菓子作りといった繊細な感性を求められる仕事の他、理容・美容やレストランサービスといった接客業に至るまで実に幅広い分野で、日本の若者が世界の若者に伍して頑張る姿に感動を覚えました。また会場には多くの地元中高生たちの見学する姿が見られ、こうした若い技能者が頑張る姿を青少年たちに見てもらうことで、彼らに確固とした職業観が育まれるのではないかと思われました。

そこで平成20年夏、当時の神田知事との意見交換の場において、私は「技能五輪全国大会」を愛知で開催することを県に求めました。知事のご理解と多くの関係者の賛同をいただくことができ、ようやく念願かなって平成26年秋に愛知県で技能五輪全国大会が開催されることとなりました。私の願いはこの大会を愛知県に誘致することと、それを多くの市内の青少年に見学をしてもらうことでした。

そこで、9月議会の補正予算で「技能五輪全国大会見学バス借上事業」を債務負担行為という形で計上し、小中学生の子どもたちに大会見学をしてもらうため平成25年度から26年度にかけて1,600万円の予算を確保することとしました。

本市の未来の創造研究、そして子どもたちの技能五輪見学。これら2つの事業に共通するのは、「未来への投資」という側面かと思われます。共にすぐに効果が生まれる事業ではありませんが、今からそれらの種をまいておくことで、将来の大きな収穫が期待できるものと考えています。

安城市長 神谷 学

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