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更新日:2013年12月20日

幸せの要件(2013年11月)

過日、市の保健師のある女子職員から、「市長ご自身がお考えになる幸せの要件ってなんでしょうか。3つお答えください」という質問を受けました。私は急な質問に戸惑い、何のためにそれを聞くのか尋ねたところ、「安城市の健康計画を出す際、冒頭に市長の幸福観を中心にしたあいさつを載せたいので…」と言われました。

私は何と答えようかと考えましたが、相手が保健師でしたのでまずは、「やっぱり健康かな」と答えました。すると「市長は健康づくりのためにどんなことをしていますか?」と聞かれました。

私は健康管理のために、土日などで時間のある日はスポーツ用の自転車に乗り、まる1日の時間があれば知多半島1周約105キロ走り、半日なら50~60キロほど走るようにしています。また雨が降る日は、近くのプールに行き2千mほど泳ぐこととしています。また、お酒は好きなのですが、これも健康を考え1か月の15日は飲んでもよいが、残りの15日は休肝日としていますので、その旨を伝えました。

1つ目の幸せの要件:健康

【1つ目の幸せの要件:自らの健康】

次に2つ目の幸せの要件を聞かれましたので、私は「家庭の円満かな」と言いました。自分一人が健康であっても家族がトラブルを抱えていたら、私も幸せな気持ちにはなれませんので、家庭が円満なことも自らの幸せの要件であると答えました。

これに関しては、私が市議会議員選挙に初めて出馬する際、支援者の方から言われたことばが忘れられません。「政治家になるということは、何万人もの人をまとめ、その人たちの幸せを考えるということだ。そのためにわずか数人程度の人間の共同体である家庭すらまとめられない人物は、政治家になる資格はない」というもので、私はこのことばには納得させられました。

私の家はもともと専業農家で、家族は昭和1ケタ生まれの両親と、昭和30年代生まれの私たち夫婦、さらに昭和60年代生まれの2人の娘という構成でした。「構成でした」と過去形で語るのは、この春、私の上の娘が結婚をしたからなのですが、娘が結婚相手に選んだのはドイツ人で、現在はドイツで2人で暮らしています。

「家庭の中をまとめる」というのはことばで言えば、それほど難しくないように聞こえますが、わが家の跡をとってくれるものと期待をしていた上の娘が国際結婚をすると知った私の両親の心は穏やかなものではなく、家庭内にはしばらく嵐が吹き荒れました。その年寄りの荒れた気持ちをなだめすかして、家庭が崩壊しないよう円満に娘の国際結婚を実現させるため、私たち夫婦がどれほど苦労したか。なかなか想像できないことかもしれませんが、可能な範囲でご想像いただきたいと思います。

それは筆舌に尽くせないものでしたが、親族への根回しなどの戦略により、親も寄る年波には勝てず、最終的にはあきらめてくれましたが、家族の世代間の感覚の格差を穴埋めすることの難しさと、家庭円満を維持することの困難さというものを、改めて身を持って実感させられました。

家庭円満が幸せの要件の1つであるということ。それは多くの皆さんが同感されるところなのでしょうが、3つの世代が同じ屋根の下に暮らすわが家のような家庭では、「言うは易く行うは難し」の典型であるということを、日常的にしばしば感じさせられます。

2つ目の幸せの要件:家庭円満

【2つ目の幸せの要件:家庭の円満】

さて話は元に戻り、今度は3つ目の幸せの要件を尋ねられましたので、私は最後の答えとして「仕事」と言いました。市長としてよい仕事をすることで、多くの市民の皆さんに喜んでいただければ、それは私自身の喜びでもあり、さらに感謝の声まで聞かれるようなことになれば、それこそが自分自身の本当の幸せというものではないかと、私はそう考えています。

そのよい仕事をするためには、やはり自らの健康が基本であり、また仕事に専念できる環境づくりとして、家庭の円満は大切だということになります。私にとって「自らの健康」と「家庭の円満」、さらに「よい仕事」は別々のものではなく、それぞれ3つが一体であるべきものと考えています。

最近、本屋で雑誌のタイトル等を見ていて違和感を覚えますのは、「年収1000万円稼ぐには…」などというタイトルの雑誌が目につくことです。仕事の選択に関して、真っ先にお金が出てくることに疑問を覚えます。「お金=仕事」であり、お金を儲けるために仕事を選ぶことが先に立つ世の中になりつつあるからこそ、人をだまし悪いことをしてお金を儲けようとする輩が増えてきているのではないかと思えてなりません。「振り込め詐欺」など、その典型と言えるでしょう。

よって、そうではなく、きれいごとに受け止められるかもしれませんが、まずは自らに与えられた仕事を通じて社会に喜んでもらうことが第一義であるべきではないかと、私はそう考えています。いろいろな人に喜んでもらえ、感謝の声が聞かれることにより、社会からの信頼が得られるようになります。社会の信頼が得られることで、社会的な立場が上がってゆき、社会的な立場が上がることで生活の安定が図れる。今は若い人たちにとって就職難の時代のようですので、こうした考えは一笑に付されてしまう世の中なのかもしれません。しかし、基本はそうあるべきだと私は考えます。

3つ目の幸せの要件:仕事

【3つ目の幸せの要件:よい仕事】

以上、市の職員から聞かれるままに、自分の幸せの3要件を自分なりに自問自答しまとめてみました。自分自身の幸せについて考えることは、とても大切なことでありながら常日頃はなかなか考えが及びませんが、改めて尋ねられたことで私自身は考えを整理することができ、自分が忘れかけていた大切なことを思い出した気分です。もちろん幸せの3要件は、人それぞれ色々でしょう。市長が「健康」「家庭円満」「仕事」と言ったから、市民の皆さんもそうでなければならないというものではありません。

晩秋になり、夜長を実感できる季節となりました。市民お一人お一人、お時間のあるひと時にでも、自分自身の幸せの要件というものに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

安城市長 神谷 学

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