市長のページ

ここから本文です。

更新日:2013年6月20日

3人目の市民栄誉賞

今年の4月上旬、オランダのユトレヒト市で開催された第9回フランツ・リスト国際ピアノコンクールにおいて、日本人として12年ぶりに安城市ご出身の後藤正孝さんが優勝されました。今年は「ピアノの魔術師」といわれたリスト生誕200周年という記念すべき節目の大会だったため、格別の重みのある快挙となりました。

また、後藤さんがオランダに向けて出発されたのは、東日本大震災から2週間後。災害に苦しむ東日本の被災者に対して、一人のピアニストとして何ができるかと自問自答された結果、「ピアノ演奏を通じて、明るい話題を日本に届けよう」と決意され、その一心で鍵盤に向かわれたとお聞きしました。

よって今回の後藤さんの国際コンクール優勝は、単に安城市民にとっての明るいニュースにとどまらず、被災地の皆さんをはじめとする全ての日本国民にとっての明るい希望の持てるニュースとなりました。

そんな素晴らしい快挙を成し遂げられた後藤さんに対して、安城市から市民栄誉賞を授与しました。授与式は6月18日(土曜日)、関係の皆さんをお招きして文化センターで開催し、式典に続いてのリサイタルで、リスト作曲による3曲のピアノ演奏を披露いただきました。世界で認められた後藤さんの演奏に、会場は感動に包まれ、アンコールの大きな拍手が起きました。

 後藤正孝氏市民栄誉賞授与式

ところで東日本の被災地は、未だ大震災の後遺症から抜け出せていない状況です。被災された皆さまに対して、改めて心よりお見舞い申し上げます。

春先にテレビで、東日本の被災地の村祭りが取り上げられていました。場所は海沿いの農村、春の祭りで勇壮な獅子舞が演じられ、それを見物していた地元の女性が、涙をこぼしながら喜びを語るシーンが映し出されました。

家や家族を失った住民が多く、主催者らも祭りの実施を迷われたようでした。しかし、村の空気が沈み込んでしまっており、人々の気持ちを奮い起こさせるため、あえて例年通りに実施することに決められたということでした。

この他にも、最近は被災した各地に音楽家や芸能人、ディズニーランドの人気者などが出向き、被災者らに喜ばれているというニュースを目にすることが多くなりました。

私たちは被災地の復興について、とかく生活必需品、義援金、仮設住宅といったお金や物の不足を心配しがちです。もちろんそれも重要なのですが、いくらお金や物が足りたとしても、被災者らご自身に生きてゆく意欲や希望が湧いてこなければ、真の復興にはならないのだということに気づかされます。

 

最近はソフト・パワーということばが、よく耳にされるようになってきました。質の高い芸術や文化活動には、悲しみに満ちた人の心を慰め、希望や喜びに変えてゆく力があると思います。精神や魂の高揚があってこそ、人間は生き生きと暮らすことができるのです。

後藤さんも東北の中学校で、被災地の方々にピアノを演奏されたとお話しされました。平和な時代にはなかなか気づかなかった芸術・文化の持つソフト・パワーで、被災をされた皆さんの精神を復興させて下さる方が、後藤さんの後に続くことを願っています。

後藤正孝さんの公私にわたるますますのご活躍を、ふるさと安城から心よりご期待申し上げます。

 

 過去のメッセージを読む

お問い合わせ

企画部秘書課秘書係
電話番号:0566-71-2201   ファクス番号:0566-76-1112