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更新日:2013年6月20日

予算編成を終えて

一昨年の9月、アメリカでリーマン・ショックが発生しました。私たちは海の向こうの出来事を傍観していたのですが、間もなくトヨタ・ショックという前代未聞の出来事が起き、思いもよらず私たちの足元の経済に激震が走りました。

これまでの間、国・地方を挙げてさまざまな経済対策が進められました。自動車関連産業が基幹産業の私たちの地域では、特にエコ・カー減税が功を奏して、ハイブリッド・カーの売れ行きが好調に転じているとの話を耳にしています。また、平成21年度に安城市が補助金を増額した住宅用太陽光発電装置の設置も、私たちの想像を超えての好評を博した結果となりました。景気が落ち込んだからと沈み込んでいるのではなく、どうしたら地域社会に明るい活力が蘇るのかを考え、景気の呼び水となるような政策を展開してゆくことが大切なのだと知りました。

最近では「環境」が世界的な重要テーマとなってきており、多くの市民の関心もそこに向かっていることが確認できました。「ピンチの中にこそチャンスがある」といいます。景気対策と併せた形で環境施策を進め、この1年を本市の理想とする環境首都に近づくチャンスとして行きたいと思っています。そんな考えを持ち新年度予算編成に臨み、1月半ばまでに予算をまとめ終えました。 

平成22年度 一般会計当初予算の概要

歳入

平成22年度の予算編成で頭が痛かったのは、平成21年度に続く大幅な税収の減少でした。エコ・カー減税の恩恵はすべての企業に及んでいる訳ではなく、市内の企業業績にはばらつきがあります。また、この減税策がいつまで続くのかという不安要素もあるため、法人市民税の大きな回復は期待できないでしょう。さらに最近では個人所得も減少傾向にあり、22年度については個人市民税の減収も想定せねばなりません。

私たちの見込んだ市税の収入総額は、おおむね310億円弱。この税収額は、平成15年度の決算値とほぼ同額となります。「失われた10年」といわれた時代の税収入に逆戻りすることを見込んでいます。

歳出

安城市では近年、都市基盤整備に力を入れてきました。その関係で、新安城駅周辺の交通渋滞緩和策として、北部区画整理事業により開通した道路を延長する形で、名鉄本線と立体で交差する市道バイパス道路の建設を進めてきました。また公共施設の耐震化にも取り組み、特に小中学校の校舎・体育館の耐震化のため、複数の学校で改築や補強を進めてきました。

上記のほか、小学校新設及び改築、福祉センター新築、給食センター改築などの大規模事業は、21年度末にひと段落する見込みが立ちました。新年度予算には、新たに「子ども手当て」関連の予算を盛り込むこととしており、これによって安城市の財政構造も「コンクリートから人」へ移行することとなります。

子どもたちの健やかな成長を願って

総括

財政状況は引き続き厳しい見込みの一方で、市民生活への支援に対するニーズは高まります。本市の収入は減少するのに、支出を増やす要望は増えるという傾向が続きます。私たちは、この相矛盾する難局を乗り切らねばならないという苦しい財政運営を迫られます。

ただ幸いなことに私たちの地域では、平成16年から20年にかけて「元気な愛知」といわれる時代が続きました。本市ではこの5年間で市債(借金)を減らし、基金(貯金)を蓄えることに努めてきました。よって、やり繰りは大変ですが、しばらくの間はこうした過去の蓄えを活用し、健全財政を堅持できるという見通しを持っています。

市税・市債・基金の推移(PDF:31KB)

 

こうした蓄えを活用してまとめた一般会計の平成22年度当初予算の総額は、21年度当初予算567億円をやや下回る額となります。

ところで、健全財政が維持できている間に、地域に活力が取り戻せるような施策を、環境首都の実現と併せて進めてゆく必要があります。新年度予算には、市役所の全組織を挙げて考え出した総額約6億円の地域経済活性化策と雇用促進策を盛り込むことにしています。また行政コスト削減も重要です。個々の職員から提案のあった創意と工夫を実施することで、1億円強のコスト削減が可能になる見込みです。

限られた財源の中での最大の市民満足を常に考え、市長と千百人の市職員一丸となって厳しい時代の市民生活を守る。そんな思いを込めた新年度予算がまとまりました。

 安城市長 神谷 学

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