市長のページ

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更新日:2013年6月20日

休日の風景から

土・日といえども、市長にはなかなか休みがありません。特に年末年始、年度末・年度初めは、あらかじめ休みを狙って公式行事が組まれるため、必ず何らかの行事への出席を求められます。

それだけに滅多にない休日は貴重です。数少ない自由な一日をどう有意義に過ごそうかと、何日も前から思いを巡らせることが密かな楽しみでもあります。

早朝座禅の様子

早朝座禅の様子

そんなある休日の午前中、プールから上がった私に、プールの管理係の方が声をかけてくれました。
「大体どのくらい泳いだんですか?」
「平泳ぎですが、3,000メートルかな・・・」
「えーっ!疲れませんか」
他愛もないやり取りです。相手の方は私の疲労を心配してくださるのですが、私は疲労感より充実感で満たされています。たまの休みは概ねこんな具合。早朝座禅に参加して朝食後、半日は長距離ウォーキングもしくは水泳、残りの半日はなるべく家でゆったり過ごすこととしています。

その日のお昼ごはんの後は、TVを見ることとしました。イチロー選手に密着したドキュメンタリー番組があり、大変興味深く鑑賞できました。

TVを見ていて驚いたのは、日米で大記録を更新中のイチロー選手が、プレー中の精神的プレッシャーに負けそうになり、心拍数が異常に上がったり、血の気が引いたり、吐き気を催すことがあるという告白でした。
はた目には淡々と大記録を樹立する偉大なスタープレーヤーとしか思えなかったのですが、さまざまな記録に挑む瞬間、イチロー選手ですら想像を絶する重圧にはついつい弱気になることを知り、驚くと同時に彼の人間的な一面をのぞき見たような気がしました。
完璧な鉄人のような人間が、世の中にいる訳ではなかったと気づきました。人間的な強さと弱さを併せ持ちながら、大きな困難を乗り越えようとするイチロー選手を知った瞬間、不思議な共感を覚えました。

市長就任6年目を迎えました。はた目には、さまざまな年中行事にも慣れ淡々と仕事をこなし、また無難に大衆の前に立っているように見られているのでしょうが、市のトップとしての責任から来る精神的重圧は今でも相当なものがあります。
毎日が惰性で過ぎれば大きな心労もないのでしょうが、新しい仕事を始める時、また長年馴染んだ制度を変える瞬間、世論の反響は精神的プレッシャーに転じます。こうした精神の重圧から距離を置くことができないかと、座禅をしてみたり、歩いてみたり、泳いでみたり、休日の都度いろいろなことを試みてきましたが、期待するような効果は出せないでいました。

TVのイチロー選手が最後にこう言いました。「最近、プレッシャーにひるんではいけないということに気がつきました。それを乗り越えていこうとする前向きな気概を持とうとする自分に変わってきました」。

「うんうん、全く同感」。最近の私も漠然とそう考え始めていたため、TVの前で大きくうなずいてしまいました。

3月に入ると、新年度予算を審議する定例市議会が開催されます。また今年は市長選挙の公約である「ごみ減量20%」実現への具体的な成果を出さねばなりません。新たな期待と精神的な重圧が交錯する新年度のスタートが、もうすぐそこまで来ています。
「立ちはだかる壁は大きくても、それに立ち向かう気概を持って前進して行くこと」の大切さを、休日のTVから学びました。この日は終日の休養をとることができましたが、それが時間の無駄になったとは思いません。

3月定例議会を目前に、有意義な充電の時間を持つことができました。

安城市長 神谷 学

議会での一コマ

議会での一コマ

 

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