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更新日:2013年6月20日

「全国青年市長会」に学ぶ

10月に入り、市役所内部では次年度予算編成に向けての準備が始まりました。この予算編成に必要なのが、3か年の行財政計画である「実施計画」です。この「実施計画」は、10か年の長期計画である「総合計画」に示された目標を達成するための中期計画という位置づけにあり、来年度以降の3年間の具体的な行財政の方向性がまとめられます。

予測を上回る地域産業の活力と人口急増により、都市基盤や交通政策の充実、防災対策、学校教育施設の拡充などの必要に迫られており、これからの3か年も引き続き財政需要は拡大することが見込まれ、社会の変化を見定めながら厳しい行財政の舵取りが続くことが明確となってきました。

全国青年市長会」集合写真

「全国青年市長会」集合写真

こうした実施計画を市長の私が査定する仕事が一段落した10月の半ば、岐阜県下呂市で開催された「全国青年市長会」の会議に出席をしました。この会は当選時の年齢が50歳未満の市長によって構成されるもので、当日は私を含めた16名の若手市長が全国から出席されました。

基調講演、情報交換会と当日のスケジュールは進みました。これからの時代は、国が全ての地方自治体の面倒を手取り足取りで見られる時代ではない。地方が自主的な創意工夫と住民自治で頑張らねばならないという論旨で、地方分権推進という視点からの熱い議論が進みました。

しかし、会議での理想は高く掲げられていたものの、現実には出席された市長のまちのほとんどで過疎化が進み財政は逼迫(ひっぱく)し、市民サービスのどこをどう切っていくか、毎年、財政の帳尻合わせをどうするかに汲々(きゅうきゅう)としている厳しい現実が伺えました。

日本国内の多くの地方都市で、産業の空洞化が進むとともに人口が減少しています。そして、人口減による極端な高齢化に歯止めがかからなくなっている地方都市が多いようです。新たな市税収入の見通しが立たないまま、社会福祉の負担ばかりが増加し、財政事情の悪化した都市は想像以上に多いという現実を、生の声として確認した思いでした。

今夏の参議員選挙、政権与党が全国レベルで大敗した背景が、この青年市長会の情報交換で垣間見えた気がしました。

夕張市の財政破綻ショックが各自治体に駆け巡り、全国的に地方自治体には財政に対する強い危機意識が生まれ始めています。世の中お金が全てではありませんが、多様な市民ニーズに行政サービスできちっと対応しようとすれば、ある程度の財政の余裕がなければならないということを改めて痛感させられます。その余裕すらないまちでは、住民自治による自助努力しかない。これが地方分権の「地域のことは地域で解決」の考えの底流をなしているように思われます。

安城市の実施計画は、これから総合計画審議会に諮問され審議されます。この新たな3か年計画が審議会で承認されますと、いよいよ新年度予算の編成作業に入ります。市民のニーズを確実に把握する、創意工夫を加えより効果的に使う、時代に合致しない事業は廃止をしていく(スクラップ&ビルド)など、新年度に向けて気持ちを引き締めて充実した予算づくりに取りかかる覚悟でいます。

幸いにしてこれまでのところ、安城市はなんとか健全財政を堅持できています。また、今後もこの健全さをきちっと守り抜いていかねばなりません。健全財政の大切さを、この青年市長会で強く再認識させられました。

「全国青年市長会」役員会の様子

「全国青年市長会」役員会の様子

安城市長 神谷 学

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