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更新日:2013年6月20日

食と農を守る

例年より1週間ほど遅れてようやく梅雨を迎えたかと思えば、さっそく梅雨の中休みのような日々が続きます。市政運営を預かる私にとって、天候不順のこの季節はどんな気候であれ、なかなか気の休まらない時期です。

雨天が続けば続いたで豪雨による浸水被害の心配をし、また雨が少なければ少ないで渇水による水不足の心配をせねばなりません。ほどほどに雨が降り、ほどほどに晴れてくれれば大変ありがたいのですが、自然は人間のわがままな期待に応(こた)えてくれません。今のところ私たちの飲み水を蓄える矢作川上流部のダムは、とりあえず必要な水の確保ができているということで、ひとまず飲み水に関してはやれやれといったところです。

お天気のことを考えているうちにふと気づいたのは、今年に入ってからの降雨の少なさです。「いったい毎月いく日雨が降ったのだろうか?」インターネットで過去のお天気を調べてみますと、1月から晴天日数の多いことに驚かされます。年初からの月間雨天日数を拾ってみると、1月から4月まで雨天は各月1日ずつしかなく、5月は4日間、6月も20日までにまだ3日間しかありません。

この春に関しては、「菜種梅雨(なたねづゆ)」という現象のなかったことに気づかされます。それでも田植え直前にはタイミングのよい降雨があり、何とか農作業も無事終えられたから良かったものの、春先は水不足と紙一重の状況が続いていたのです。

現在の季節は夏に向かっているのだから暑くなるのは仕方ないとしても、降雨の極端な減少はやはり地球の温暖化が原因しているのでしょうか。私たちの国日本は幸いに温帯の湿潤気候にあり、時おり恵みの雨が降ってくれているものの、世界的に少雨の傾向が進めば、各国の肥沃(ひよく)な耕地は大変な勢いで砂漠と化してしまうのではないでしょうか。現に中国大陸からの黄砂の飛来は増えているように感じられます。

飽食の国と言われながらも、食糧自給率は40%。これが私たち日本人の食卓のお寒い実情です。

初夏には小麦が刈られ、実りの秋には稲が刈られる。安城市内では当たり前の風景ですが、いつまでもこうした季節の農作業が繰り返される身近な環境を大切にしなければなりません。いたずらに不安をあおるつもりはありませんが、自らの生活のあるべき形をお互いに考え直すとともに、自然の恵みに感謝をする生活態度こそが求められているのだと思います。

この春から「農地・水・環境保全向上対策」という農村環境の美化活動が始まりました。農家・非農家を問わず、地域全員で農業生産基盤や農村環境を守ろうとする活動です。時間が許されれば少しの時間だけでも、農村環境を守る活動にご参加いただければ幸いです。

安城市長 神谷 学

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